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チャンクで英単語 Advanced

最終更新日:2022年2月22日

おすすめしたプロフェッショナル

桜井 吾朗 / 田園調布雙葉高等学校

目次

  • チャンクで英単語 Advanced

チャンクで英単語 Advanced

三省堂

おすすめのポイント

Q.良かったところ

本書は英単語帳だが、単語を1語ずつではなく、まとまり=チャンクで覚えられるように作られている。例えば、file a lawsuit(訴訟を起こす)を、file(申し立てる、提出する)とlawsuit(訴訟)というようにそれぞれ覚えるのではなく、1つの覚えるべき単語のフレーズとしてまとめているのである。本書はチャンクシリーズの 「Advanced」版 で単語も難易度が上がっているが、チャンクで覚えられることで忘れにくく、SpeakingやWritingの能力も自然と高まる。また、最も良かった点は、授業内での活用のしやすさだ。本書を使ったペアワークやアクティビティーをすることで、授業の幅が広がった。活用の具体例は、下記の【指導するうえでの工夫】の欄にまとめたが、単語帳として英単語を覚えさせるだけにとどまらず、さまざまな使い方ができるのが魅力だ。また、QRコードより音声がダウンロードができる点や、教員用のテストメーカーを使用できる点も良いところだと感じる。

Q.困ったところや改善してほしいところ

特にない。

Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

およそ4年前に導入。本書導入前は、毎年学年が上がるごとに違う種類の単語帳に変えて指導していた。(例:高1で音読英単語、高2で速読英単語を使うというイメージ)しかし実際には、1冊マスターする前に学年が終わってしまうこともあった。知識の定着を図るため、「2年間は同じ単語帳を使いこめるように」との希望が教員間であり、適切な単語帳を探していた際、本書を見つけ導入を決めた。また、本書の著者でおられる投野由紀夫先生への信頼も大きかった。チャンクで覚えることで、「SpeakingやWritingにも対応できるだろう」と期待もあった。

 

問題/課題:

生徒が授業中や休み時間内で単語を覚える様子を見ていると、英単語と日本語の意味だけを結びつけ、1英単語につき1日本語訳で覚えているような傾向が見受けられた。1語ずつではなく、フレーズで覚えるような工夫ができないか?と考えいた。

 

状況(クラスの人数やレベル):

本校では、中1・2で「チャンクで英単語Basic」、中3・高1で「Standard」、高2・3で「Advanced」を使用している。中・高それぞれ、1クラス35名~40名のクラスが学年に3つあるが、高2からは習熟度別のクラスに分かれ、1クラス20名程で学んでいく。平均すると、多くの生徒が高2までに英検2級を取得している。高3になると準1級を取得する生徒も増えてくる。

 

他の類似教材ではなくなぜこれか:

レイアウトもシンプルで使いやすく、また、レベルが「Basic」、「Standard」、「Advanced」と3段階に分かれており、中学から高校まで一貫して同じ種類の単語帳を使えるところが魅力的だった。

Q.実際の使い方

【本書の構成】

「Advanced」は、英検準1級レベルに対応できるチャンクの英単語が1,770収録されている。見開きで、左側にチャンクで書かれた英単語があり、右側にその単語の説明が書かれている。見開き5ページ分で1ステップ。単語の紹介が終わると、最後の数ページは「例文集」になっており、そのステップで出てきた全ての単語が、一文ずつの例文で載っている。

本書は、受験で当たり前に出てくるような英単語を、高2までに身に付けさせるにはちょうど良いレベルだと感じる。ペースとしては、高2の間に1周~2周終わるように指導しているが、習熟度別のクラスにより進度はさまざまではある。例えば校内のアドバンストのクラスでは、1週間にステップ2つ分を目安に進めていく。その範囲を、毎週一度、穴埋め形式20問の小テストにて出題する。この時、チャンクの単語全てを覚えるように問題を作成している。「単語を全部覚えてきてね~」と生徒へ丸投げしてしまうと、なかなか取り組むのが難しい生徒も多い。そのため、授業の始めの10~15分を使用し、範囲の中の単語の発音確認や、ペアワークを実施させることを心がけている。ペアワークでは、生徒Aがまずチャンクの英単語を英語で読み上げ、生徒Bが日本語の意味を言い、役割をスイッチする。次に、生徒Aがチャンクの英単語の日本語の意味を読み上げ、生徒Bが英語で言い、再び役割をスイッチするという流れで行う。自宅学習の時間に、正しい発音で正しく学べるよう、授業内で本書の使い方を実践してもらいたいと考えている。

 

指導する上での工夫:

ただ単語を暗記させるのではなく、4技能の表現活動に本書を活用できるよう、授業内での本書の使い方を工夫している。

【活用例】

授業の中で2ページ分単語帳の内容に取り組んだ後、その中に出てきた単語を使って「物語」を生徒に考えさせるという取り組みをした。

例えば、Speaking活動の場合、「1分で2~3文の物語を考えて、1分でその物語を話してみよう」など、短時間で取り組めるものが中心。

また、Writing活動では、コミュニケーション英語の授業を3コマ分使い、少し時間をかけてじっくりと取り組むアクティビティーもあった。

昨年度の冬、自宅でのオンライン学習期間だった際に実施した一例を紹介したい。生徒は50~100ほどの英単語を使った短い物語を考え、1枚のスライドにして、PCの画面共有機能にて皆と「共有」する。物語の中にはおおよそ5~8ほどのチャンク英単語を盛り込み、赤字で目立たせるようにした。一から生徒自身の力で物語文を作るのは少々難易度が高いため、以下の手順で指導した。

ステップ1:最初は自力で英文を考え、表現してみる

ステップ2:英語で上手く伝えられなかった箇所や文を、DeepL(翻訳ツール)で確認する

ステップ3:自分の表現したいこととマッチしていれば、その表現を加えて物語を修正

翻訳ツールを悪とせず、適切な使い方で表現の幅を広げながら「自分の伝えたいこと」を伝えられるようになってくれたら、と考えた。全ての作品が出そろい、皆で「共有」した後、一番良かった作品を生徒間で投票し合い大変盛り上がった。面白い物語が多くあり、生徒一人ひとりの個性が引き立つ授業となった。さまざまなことを「共有」することが、ICTの最も効果的な使い方であることを実感できたことも収穫であった。

Q.使ってみた結果

高3になった生徒が入試問題を解いていた時「これ、チャンクで出てきた!」とよく話してくれた。また、数値として測ることは難しいが、単語1語ずつ暗記した時よりも、フレーズで覚えた方が、しっかりと生徒の記憶に定着しているという実感がある。小テストだけでなく、授業中も本書を活用していることで、生徒は本書に愛着も湧いているようだ。チャンクで覚えたフレーズをふとした場面で口に出してみたりと、自然に使いこなしている様子もあった。

Q.利用が向いているクラスや生徒

「 Advanced」に関しては、英検準1級を目指す程度の、上位の生徒向けだと感じる。国立二次試験や難関私立大の入試問題にも、当たり前に出てくるような単語が多く入っている。

Q.あまり合わないと思うクラスや生徒

基礎レベルの英語力をつけたい生徒には、難しすぎると感じる。

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桜井 吾朗
田園調布雙葉高等学校

プロフィール

大学卒業後から、田園調布雙葉中学・高等学校にて勤務しており、今年で15年目に入った。現在は国際文化部の顧問を務める。生徒たちが「楽しい、もっと学びたい!」と思えるような、そんな授業をしたいと日々考えている。生徒の目が輝き、学ぶ喜びに溢れている瞬間が何よりも嬉し…

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