- 対象: 高校生・大学受験生(標準私大入試向け、レベル: 標準)
- 技能: 長文読解、入試・資格
- 種別: 問題集(出版社: いいずな書店)
- 向く狙い: 中堅国公立大・GMARCHレベルの長文読解対策、記述答案の基本指導、課外や選択授業での短期集中演習
Change the World [Standard] 入試攻略編 3rd Editionとはどんな教材か
出版社の紹介文によると、高校生の知的好奇心を刺激する英文を精選した長文問題集の改訂版です。構成上の特徴は、本冊と設問が分冊になっている点です。
- 本冊: 英文のみを掲載。行間にゆとりがあり、書き込み学習ができます。
- 別冊「Questions Booklet」: 設問を掲載。選択式・記述式問題で読解力を伸ばす構成です。
- 解答・解説書: 正解への思考の道筋を示す解説と、文ごと・段落ごと・英文全体の構造を視覚的に示す英文構造図があります。
- 音声: 音声再生アプリ「いいずなボイス」で、「直読直解シート」を見ながら英文の音声を聞くことができます。別売りの生徒用CDもあります。
実践レポートを寄せた先生(匿名)は、付属CDに日英の要約、チャンクごとの理解を促す直読直解シート、重要語句をまとめたシート、内容のまとめシートに加え、入試原本まで収録されており、教員がどのように授業をデザインしても多方面からサポートしてくれると述べています。鮫島慶太先生はTest Makerが付属している点を挙げています。
現場で迷うポイント——どんなクラスに向き、どんな場合は別の選択か
レベル感
鮫島先生は、中堅国公立大の個別試験・GMARCHレベルの長文読解に対応した教材で、難関国公立大や早慶上智レベルの英文よりは易しく、逆に英語を苦手とする生徒にはかなり苦しいかもしれない、と述べています。向いているのはGMARCH・中堅国公立大レベルを目指す生徒が多い学校や生徒集団、合わないのは難関国公立大志願者が多い学校やGMARCHレベルへの進学が少ない学校、という整理です。
導入時期と使い切り方
匿名の先生は、高2の希望制課外(週1回)で半年かけて全ユニットを消化したところ、高2後期以降は検定教科書の難易度と生徒の実力が上がって本教材の体感的難易度が下がり、さらに生徒間の習熟度の幅も広がって、しっかり伸びた生徒には物足りず、遅れをとった生徒にはハードルが高くなった、と振り返っています。そのうえで、中堅国公立・私立を真剣に目指す生徒なら高校1年生の冬あたりから導入するとちょうど良い刺激になるのではないか、週1回の課外で使うなら扱うユニットを精選して短期間で使い切るのが良い、と提案しています。
分冊の好みと発信技能
本文と問題冊子が別立てになっている点には賛否があり、匿名の先生は予習と授業の内容を1冊で見直せる作りを好むと述べています。ただし付属CDに本文を含めたデータが収録されているので、復習用の白文プリントやデータ提供は容易とのことです。また鮫島先生は、Speaking/Presentation/Writingなど発信型スキルには活用次第だがあまり対応できていない、と述べています。発信活動まで1冊で担わせたい場合は別途の工夫が必要です。
一方で、副教材なので学年全体・学校全体での一括購入でなく「一部の集団向け」に使えるため、学校ごとの状況に合わせれば「あまり合わない」ということは起こりにくい、という見方も匿名の先生から示されています。
授業での使い方——導入・展開・宿題への組み込み
高2の希望制課外での使い方(匿名の先生)
- 週1回、学習意欲の高い高校2年生の希望制課外授業で採用。選抜せず希望者全員が受講したため習熟度にばらつきがあり、偏差値帯ボリュームゾーンの生徒に少し負荷のある教材として位置づけた。
- ほぼ半年で全ユニットを消化。原則1回2ユニットの進度で、難易度によって一部の問題解説を割愛したり翌回に持ち越したりした。
- 扱わなかったユニットは、セルフスタディでも困らないほどのワークシートがCDに収録されているので、それらを活用すればよい。
高3の授業での使い方(鮫島先生)
- 高3で検定教科書を用いたクラス授業を行っていたが、入試対応への生徒の要望を受け、授業内で長文読解力の養成を目的に活用。
- 学年によって、全20章すべてを予習させて授業で解説する使い方と、その場で読ませ問題も解かせながら20章のうち10章前後を選んで取り組ませる使い方がある。
- 受験生は他教科とのバランスを考え、特に後期はQuestions Bookletを用いた演習形式が多い。30分前後で各自に取り組ませ、その後60〜80分程度で1章を解説しながら進める。
- Test Makerを使い、アウトラインやサマリー作成の訓練教材としても活用。
使ってみた結果として鮫島先生は、内容真偽問題にRSTの同義文選択スキルを試すようなLogical Thinkingの要素(因果関係・イメージ同定など)が取り入れられており、思考力重視を先取りしている教材だと評価しています。詳細は先生の実践レポートを参照してください。経験の浅い先生の授業計画・準備には付属CDの中身がありがたいヒント集になるだろう、という匿名の先生のコメントもあります。
編集部からひとこと
深みのある良質な英文で好評の長文問題集、待望の改訂。
先生の実践レポートから
- 匿名の先生の実践レポート: 高2の希望制課外で週1回・半年で全ユニットを消化。付属CDのワークシートの充実を評価しつつ、後期以降は生徒のレベル幅が広がり合わなくなったと振り返る。
- 鮫島慶太先生の実践レポート: 高3の授業で長文読解力の養成に活用。Questions Bookletでの演習形式、Test Makerでのサマリー訓練。GMARCH・中堅国公立大レベルを目指す集団向け。



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