Change the World [Standard] 入試攻略編 3rd Edition
最終更新日:2022年2月22日
- おすすめしたプロフェッショナル
-
匿名先生
Change the World [Standard] 入試攻略編 3rd Edition
いいずな書店
- おすすめのポイント
-
Q.良かったところ
付属のCDに収録されているワークシートが非常に充実している。日英の要約、チャンクごとの理解を促す直読直解シート、重要語句を丁寧にまとめたシート、内容のまとめシートに加え、入試原本までしっかり収録されている。毎回、全てを生徒に提示するものではないが、教員側がどのように授業をデザインしても多方面から十分すぎるほどのサポートをしてくれるものとなっている。
Q.困ったところや改善してほしいところ
昨今は本文と問題冊子が別立てになっているものが増えており、これについては賛否両論あるのかもしれないが、私は1冊に問題と本文が集約されているものを好んでいる。上述のように付属CDに本文を含めてあらゆるデータが収録されているので、生徒の復習用に白文仕様のプリントやデータ提供は極めて簡単にできる。予習と授業の内容を1冊で見直せる作りになっている方が個人的には好みである。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
週1回、学習意欲の高い生徒たち(高校2年生)の希望制による課外授業で採用した。生徒募集においては選抜をせず、希望者は全員受講可能とした。その結果、生徒たちの習熟度にかなりばらつきがあったため、偏差値帯ボリュームゾーンの生徒にとって少し負荷のある教材という位置付けで採用した。
Q.実際の使い方
ほぼ半年にわたる週1回の課外授業で全ユニットを消化した。原則、1回2ユニットの進度で行ったが、難易度によっては一部の問題解説を割愛したり、翌回に持ち越しというケースもあった。
Q.使ってみた結果
初めのうちは難易度的にもちょうど良く、使い勝手も良いと思っていたが、高2の後期(学校によっては2学期)以降は、授業で扱う検定教科書の難易度が上がって、学習する生徒の実力も着実に上がってくる。そのため、本教材の体感的難易度が下がり、使用開始当初ほどの刺激がなくなっていった。また、高2後期ともなると、それまで着実に学習を積み重ねてきた生徒とそうでない生徒の習熟度の幅がさらに広がるので、当初、偏差値帯ボリュームゾーンを狙ったつもりのものが多くの生徒のレベルに合わなくなったと感じた。つまり、しっかり伸びた生徒には徐々に物足りない内容となり、遅れをとるようになった生徒にはハードルの高い内容となってしまったということである。
Q.利用が向いているクラスや生徒
中堅国公立・私立を真剣に目指す生徒であれば、高校1年生の冬あたりから導入するとちょうど良い刺激になるのではないか。どれくらいの頻度で授業が行われるかにもよるが、私のように週1回の課外で使うのなら、扱うユニットを精選して短期間で使い切ってしまうのが良いいと感じた。セルフスタディであっても全く困らないほどのワークシートもCDに収録されているので、扱わなかったユニットはそれらを活用すれば問題ないと思われる。
質問内容から少しそれるが、経験の浅い先生方の授業計画・準備には付属CDの中身はたいへんありがたいヒント集になるだろうと思う。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
あくまでも副教材なので、学校ごとの状況に合わせて用いれば「あまり合わない」ということは起こらないように思える。副教材の良いところは必ずしも学年全体、学校全体で一括購入する必要がなく、「一部の集団向け」という使い方ができるところなので、教員の裁量次第で有効に活用できる。
- 匿名先生