- 対象:高校生(検定教科書。実践レポートでは一般クラスのコミュニケーション英語で使用)
- 技能:4技能統合、スピーキング、リスニング、文法、長文読解
- レベル:標準
- 出版社:三省堂
- 向く狙い:中学英語との接続を意識して基礎を固めながら、見開きごとに読解から自己表現活動まで完結させたい授業
MY WAY English Communicationとはどんな教材か
三省堂の高校英語コミュニケーションの検定教科書です。出版社の紹介文では、次の特徴が挙げられています。
- 見開き構成:各セクションの左ページに本文、右ページに内容理解・文法・自己表現活動の課題を配置し、読解から思考力の養成までが一見開きで完結する
- 題材:ことば、日常生活・学校生活、芸術、比較文化、言語と民族、平和や地球環境、国際交流、科学技術や社会貢献、人間としての生き方など
- 基礎・基本の定着:中学との接続のため、巻頭に「Starter」、巻末に「表でわかる中学英語:基本項目一覧表」を収録
- 言語活動:各セクションのInteraction、課末のActivity Corner、ChallengeのWrite & Talkなど、段階的に発信力をつける活動を配置
- 思考力:セクション2以降の各セクションと課末に、思考力を養う問題「Think」を配置
教師用には指導書6分冊と指導用CD(有料)があります。実践レポートを寄せた岩本先生は、各レッスンに3〜4のセクションがあること、デジタル教科書のQRコードでスラッシュリーディングなどの活動ができること、教科書準拠の文法テキストが別冊で付くことを挙げ、題材の例として「高校生が作ったサバ缶が宇宙食に」「難民の子供たちのためのサッカーチーム」「分身ロボットで広がる未来」を紹介しています。きれいな写真や絵が多く、本文の内容理解を助けるとのことです。
現場で迷うポイント——どんなクラスに向き、どんな場合は別の選択か
向いているクラス
- 基本的な英語力を身につけ、定着させたいクラス(岩本先生)。岩本先生の学校では、教科書改訂を機に出版社を大きく変える中で、基本的な文法項目が網羅され、Readingのスキットも入り、アウトプットの場が多い点を評価して採用したとのことです。
- クラスに合わせて教員が調整して使えば、どこのクラスでも問題ない(匿名の先生)。この先生の学校では、特進クラスで使っていた同じ三省堂の「CROWN」への評価が高かったため、一般クラスに適したレベルの本書を選んだと述べています。
別の選択を考えたほうがよい場合
- 大学受験に向けた入試対策には向いていない。岩本先生は、進学向けの発展的な問題は「英語探求」や「Grammar&Listening」など他の授業で補足する必要があると述べています。
- 文法に執着する生徒、正確に意味が分かりたいというニーズには合わない(匿名の先生)。
使ってみて気になった点
- 教員向けのコンテンツがあまり整理されておらず、多すぎてどれを使えばよいか分かりにくい(匿名の先生)。
授業での使い方——導入・展開・宿題への組み込み
岩本先生の先生の実践レポートは、令和4年度からコミュニケーション英語で使い始める前提で書かれた授業計画です。
- 各セクションを「文法→本文→アクティビティ」の順に、2〜3時間の授業で扱う
- 本文の基本的な文法項目を教えつつ、リスニング・音読・スピーキングの実践的な力もつけたいので、「アクティブコーナー」などを使ってアクティビティを多く行う
- 例:「『クマのプーさん』に込められたメッセージ」のレッスンでは、本文で学んだ“物語を語る型”に倣って「日本の物語『浦島太郎』について紹介しよう」というアクティブコーナーがある。ペアワークでもできるが、人前で話す型を身につけさせるためプレゼン形式で発表させる
- 3年生の最後に、自分の将来について原稿を見ずに2分間発表することを目標に、日頃の授業から意識して取り組む
匿名の先生の実践レポートでは、一般クラスで使った結果として「使いやすかった」と述べられています。
編集部からひとこと
語彙力,文法力,読解力の基礎を育成し,コミュニケーションの力を育む「マイウェイ」






