スクランブル英文法・語法 Basic 3rd Edition
最終更新日:2022年2月25日
- おすすめしたプロフェッショナル
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今野直倫
スクランブル英文法・語法 Basic 3rd Edition
旺文社
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
高校3年間で学習する全ての文法項目と重要単語、アクセント、会話表現が出題されるので、本書1冊で入試の選択問題から長文問題、リスニングまで対策することができる。文法の基礎を確認すると同時に演習問題を解けるので、入試本番の直前まで活躍する。
Q.困ったところや改善してほしいところ
情報量が多く、文字が小さく読みにくい。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
本書は入試頻出問題から難問、発展問題までの650問が1冊にまとめられている。左ページにセンター試験や私立大学の過去問が出題され、右ページには文法の解説が並んでいる。文法事項の確認と実践演習が同時にできるため、高校3年生の教材として選んだ。
また、赤シートを使って答えを隠すこともできるので、スキマ時間などに繰り返し問題を解き、定着化を図れる点も教材選びのポイントとなった。
幅広いレベルの生徒層がいるクラスで、高校3年間の復習、難関私大入試を目指す生徒を指導する教員にとってぴったりの教材である。
Q.実際の使い方
高校3年生の授業で、「スクランブル英文法・語法 Basic 3rd Edition トレーニングブック」と併用し、1~2年生時の総復習と受験対策に使用した。50分の授業でおおよそ1章を解くペースで、高校3年生の1学期から2学期にわたり使用した。
生徒は、トレーニングブックを解きながら分からなくなった場合の文法書代わりに使用したり、定期テスト前や受験前の最終確認のために使用したりしていた。
付属のテストメーカーで、プリントや小テストを作ることができる。単元をまたいでランダムに問題を配置し、より実践に近い形でプリントを作成できるので便利である。
Q.使ってみた結果
過去問と解説が並んでいるだけではなく、補足説明も充実しているので、高校3年間で習った範囲をほぼ網羅できる。また、重要語句やイディオムも出題されているので、他の単語帳の学習を終えた生徒にとっては、いい実践練習になる。
ただ、本書だけでは問題数に物足りなさを感じる生徒もいたので、トレーニングブックやテストメーカーで問題を出題する必要があった。
Q.利用が向いているクラスや生徒
出題問題は過去問が使用されているので、ある程度、英語の基礎文法力があることが望ましい。共通テストや私立大学の筆記試験受験が前提である生徒層に向いている。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
高校1年生や2年生の生徒や、高校3年間の総復習だけを目的としている生徒は、問題のレベルが難しいので向かない。
- 今野直倫