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難関大を目指す進学校向け!題材が面白く写真も多い、生徒の興味を引きやすい教科書

最終更新日:2022年10月5日

おすすめしたプロフェッショナル

杉原渉 / 横浜清風高等学校

目次

  • ELEMENT

ELEMENT

啓林館

おすすめのポイント

Q. 良かったところ

文章が練られていて、題材が面白く、周辺教材も充実している。導入部の写真がビジュアルエイド(文章の内容理解を促す画像)になり、1レッスンが見開き1ページで見渡せる構成も良い。

 

・レッスン単位の新出文法事項について、大抵の教材ではそれを扱うキーセンテンスが文章の中に1つ入っており、次のレッスンにはもう入っていない。本教材では、レッスン1で習った文法のキーセンテンスが以降のレッスンの文章にも入っていたり、既習の文法が分かっていないと解けない問題が出たり、ということが豊富にある。そのため、自然に復習もできる点がとても良い。

 

・例えば、アップルの社長スティーブ・ジョブズが、ある大学の卒業式で学生たちに向けたスピーチのように、架空の話や知らない人の発言ではなく、社会的認知のある人物の実話などが題材なので、生徒の興味を引きやすい。

 

・教科書+αの使える補助教材も充実している。どの出版社でも、検定教科書には指導書という教員用資料があるが、本教材の指導書のDVD-ROMには、教科書の文章に関する文章問題・読解問題・単語のリストなど、学習者にとって教科書の内容が理解しやすくなる教材が豊富にある。

 

・文章の内容に関する写真やイラストが、ビジュアルエイドとして豊富に掲載されている。いきなり文章ではなく、最初のページには大きな写真、次のページにも写真が8枚くらい。導入時に「この写真何だと思う?」と聞くだけで生徒に内容を考えさせられ、教員が特別な準備をしなくても導入しやすい。

 

・1レッスン毎にある英語長文(Reading)部分が見開き1ページなので、生徒にとってはここからここまで理解できれば大丈夫だと分かり精神的負担が減る。共通テストもそうだが、英語長文は日本語より論理的に書かれているので、第1段落で問題定義があり、第2段落で具体例があるといった文章の構成を考えるときにも、全体が一目で見渡せると分かりやすい。第4段落の話のときに、第1段落のこの部分に布石があった、のように前の文章を見せたいときにも良い。

 

・本教材は4技能を指導することを強く打ち出していると感じられ、レッスン後にディスカッションやディベート、スピーチなど話すことの課題が提示されているページもある。ポストリーディングの活動にも、しっかり取り組めば、より力がつきそう(実際はそこまでやる余裕はないので飛ばしている)。

Q. 困ったところや改善してほしいところ

ELEMENTⅢ(高3用)になると、初めからとても難しくなる。本校の立ち位置では、レッスン3くらいまではもう少し易しくして、段階的に難しくなってくれるとありがたい。

Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

問題/課題:

使っている先生方から評価が高かったため、2018年頃に全学年の全コースで導入し4年ほど使用している。他と教科書を変えているグローバルコースで先に導入しており、他校の優秀な先生も使っておられ、評判が良かった。

 

状況(クラスの人数やレベル):

1学年には10前後クラスあり、英語に注力しているクラスのレベルは入学時に英検3級くらい。

1クラスは約40人。学力レベルは同じ学年でもコースにより英検1つ分くらい違うが、教科書は同じであるため、クラスによっては本教材は難しいという意見もある。対応としては、よりシンプルに書かれているEasyVersionという補助教材もあるので、それを使っても良いのではと提案している。

Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)

1冊の構成は、レッスンが10個、参考文献が2つ、コミュニケーション活動が3つ入っている。

1レッスン毎の構成は以下。

・Vocabulary、Listeningが各1ページ

・Readingが見開き1ページ弱

・Overview、Main Idea、Detailsの問題と、本文の内容について話し合う活動までで1ページ

・Retelling、Language Function、Speaking、Writingが各1ページ

・内容によりコラムやまとめなど

Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)

進め方(年/学期単位、授業単位):

本校はあまり授業数がなく週3コマなので、定期テスト(年間5回、5・7・10・12・3月)ごとに1レッスンのペースで進めている。

 

定期試験ごとに1レッスンしか扱わない理由は、1つ1つの英文がとても濃く、説明する内容が豊富にあるためでもある。例えば、1つのレッスンの中でもthatの使い方の違いが比較できるような書き方がされていて、文法事項の復習の要素が多い。既習の知識を使わないと読み進められない作りになっているため、都度説明することになり、あまり時間的な余裕がなくなってしまう。進度状況によっては、ELEMENT1が終わっていないと2年次の最初も1を続けていることもあれば、レッスンを飛ばすこともある。どのレッスンを優先するかは、その時の教科担当者で協議し、各レッスンのターゲットセンテンスが入試や英検にどの程度出題されるかなどに応じて決めている。

 

授業1コマは50分。進め方や区切りは教員により違い、1パート終わらせると目標を決めている教員もいるが、自分はあまり決めず以下のように進めている。

 

授業の最初15分くらいは、ほぼ毎回、単語テストを実施。残りの35分が教科書。理想形は、音読を5分、教科書にでてくる新出単語を全体で確認するのに10分くらい、残り20分でなるべく多く文章の解説を進めるかたち。講義形式だけでなくペアワークやグループワークも行う。

 

授業冒頭の単語テストは、教科書の単語ではなくZ会の『速読英単語』の中から出題している。教科書の新出単語はもちろん覚えるべき内容だが、数が少なく、大学入試のために必要な語彙を網羅するには教科書だけでは足りない。内容は教科書とはリンクはしていないが、一般的な語彙力習得を目的とし、1年に3回受けている模試や大学入試に対応できるよう、単語テストは帯活動として別の軸でやっている。

 

指導する上での工夫:

どうしても講義になると生徒は受け身になってしまう。それを避けるために、ペアワークなどを取り入れて、なるべく生徒に主体的に、英文を読んだり内容理解に取り組ませたりするようにしている。例えば、1つのパートを一人で黙読したら隣の人と確認する、新出単語を全体確認した後にペアワークで問題を出し合って定着をはかる、to不定詞の用法は何だと思うかを話し合う、のように。英文について、教員が生徒に気付いてほしい内容を、教員から言わずに生徒同士で見つけ出して欲しいと考えている。

Q. 使ってみた結果

生徒の反応としては、教科書の本文が聞けるリスニングアプリケーションを使って音読練習をしたところ、音読の力が付いた、という声があった。定期テストで出題される文章なので、別の教材よりは教科書でリスニングのトレーニングをした方が一石二鳥で効率が良い。既習教材をリスニングすることで、聞き取れたかの確認ができ、聞き取れなかったら教科書を見直すことができる。こうすることで、生徒にとっては復習にもなるし音声トレーニングもしやすい。リスニング力を伸ばす方法を聞かれたら、音読とセットでやるトレーニングを一番薦めている。リピーティング・オーバーラッピング・シャドーイングと段階的に分けて、自分ができるところから繰り返しやっていくと徐々に耳が良くなるよと話している。

 

英語教員からは題材が面白いと評判が良い。本教材をしっかり読み込み、復習ができている生徒は、定期テストや模試の成績も良い。

Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒

難関大学を目指す生徒が100%の進学校向け

Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒

一般選抜を受ける生徒が少ない学校ではあまり効果は出ないかもしれない

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杉原渉
横浜清風高等学校

プロフィール

横浜清風高等学校グローバル教育部長、英語科主任、特進クラス担任。生徒と教師が英語を楽しみながら学べる授業を模索している。校内での研修を毎週実施し、年代関係なく意見を交換することにより相互に授業力を高め合える環境作りに力を入れている。 2歳の息子の父親で、毎日子…

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