- 対象: 高校生(実践レポートでは高校1年生から全学年を対象にできると評価)
- 技能: 文法・語法を中心に、英作文・英文読解・音読へ広げる構成
- 種別: 問題集(出版社: 桐原書店)
- 向く狙い: 私大・国公立大・共通テストなど入試の文法・語法対策、Google Formsを使った反復小テスト
Bright Stage 英文法・語法問題とはどんな教材か
出版社の紹介文によると、私大・国公立大・大学入学共通テストなど入試に必要な文法・語法の情報を精選した問題集です。入試頻出項目は194の【KEY POINT】に、重要情報は118の【TARGET】にまとめられ、【TARGET】は巻末で一覧できます。
本編は4択問題が中心ですが、「応用問題にTry!」で英作文問題や英文読解問題に取り組み、対訳式完成文リストの音声確認や音読練習につなげる構成です。文法・語法の知識を4技能の運用力に広げることを狙った設計になっています。
付属品・デジタル対応
- 赤色のチェック用フィルムシート: 通常の演習や暗記項目の確認、日本語から対応する英語表現を考えて書く(言う)練習に使えます。
- 音声ダウンロード: 問題英文の音声データを専用サイトで無料提供。ディクテーションやシャドーイングに使えます。音声の一部はイギリス英語で収録されています。
- 学習アプリ「きりはらの森」: 「暗記カード」「即戦クイズ」などの形で本書の内容を学習できるアプリを、専用サイトで無料提供しています。
- 教師用: 書籍関連データのダウンロード、テスト作成プログラム、Google Forms形式のテスト配信データ。
現場で迷うポイント——どんなクラスに向き、どんな場合は別の選択か
実践レポートを寄せた永野佑樹先生は、高校1年生から全学年を対象にできる教材で、合わないクラスは特にないと述べています。共通テストがリーディングのみになった一方で、私大では文法問題がまだ多く出題されているため、その対策として重宝しているとのことです。
ただし、使う時期には条件があります。永野先生の学校では、高校1年生は教科書を徹底したいので本書を使っていません。また、熟語は高校2年生の後半から学習するため、それまでは文法を中心に指導しています。学年の最初から通しで進めるというより、文法の授業と連動させて1冊を1年間で終える、という位置づけに向いています。
改善してほしい点として、文法項目や熟語がまとまった表があれば生徒が暗記しやすい、という意見が挙がっています。項目の一覧性を重視する場合は、教員側で整理表を補う必要があるかもしれません。
もう一つの分かれ目は、Google Forms配信データを活かせる環境かどうかです。永野先生の学校では、全ての問題に対してGoogle Formsでテストを作成しオンラインで確認できる点を一番の利点に挙げています。生徒がオンラインで小テストに取り組める環境がないと、この教材の強みの一つを使い切れない可能性があります。
授業での使い方——導入・展開・宿題への組み込み
永野先生の先生の実践レポートから、手順として再利用できる流れを整理します。
導入の経緯
Google Formsを使って反復学習ができる点が導入の最大の要因でした。先生は、Next Stageの問題を踏襲したうえで発音問題等が削除されており、私大の文法問題演習に良い教材だと評価しています。
授業と家庭学習での展開
- 文法の授業をした後、練習問題として演習を行う。左ページに問題、右ページに解説があるため、解答後すぐに内容を確認して自己演習させる(授業内で時間を取る場合も、家庭学習にする場合もある)。
- 最後にGoogle Formsで確認テストを行い、徹底的に演習する。1冊を1年間で完了させるスピードで進める。
オンライン小テストの運用
- Google Formsの問題をダウンロードして生徒に配信。授業内なら「5分で解答して」などと指示して解答させる。
- 採点は自動で、生徒が自分の点数と正答をその場で確認できる。
- 授業外では課題として小テストに解答させる、授業内でスクリーンに投影して皆で問題を確認する、といった使い方もできる。
- テストメーカーで標準問題と応用問題を選んで作成できる。
小テストの平均点は範囲の難しさによって大きく変わり、初見の問題だと正答率が下がり、全く同じ問題なら高くなるため、生徒の実態に合わせてフォローや授業内での確認を行っているとのことです。生徒が自分のペースで学習できる点も利点として挙げられています。今後については、生徒の伸びと入試形式の変化を意識して使い方を考えていく必要がある、と先生は述べています。
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