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Path to Speaking / Path to Writing

最終更新日:2022年2月24日

おすすめしたプロフェッショナル

岩佐 知善 / 川崎医科大学附属高等学校

目次

  • Path to Speaking / Path to Writing

Path to Speaking / Path to Writing

ラーンズ

おすすめのポイント

Q.良かったところ

まだ授業では使用していないが、以前のBenesse勤務時代のつながりでお声がけいただき、この教材の企画監修・一部執筆をさせていただいた。

本書はレベルごとにシリーズ1~3まで分かれているが、シリーズ1では気軽にspeaking/writingに取り組めること、シリーズ2では少し難易度を上げて進学校に寄せたレベル、シリーズ3では各地域のトップ進学校(偏差値60台後半以上)で、国公立の2次試験(自由作文)にも挑戦する生徒が多い学校にも対応できる難易度に加え、手軽に取り組めるtopicを兼ね備えた教材を目標とした。また、自己評価が行えるルーブリックや、生徒同士で気軽に相互評価が行える評価シートもあるので、観点別評価にも生かせると思う。

Q.困ったところや改善してほしいところ

アプリに録音・録画したデータをタブレットを経由して、学校に提出できるようにできると良い。

現状は、個人の端末には保存できるが、外部に出力できない。

Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

これまでは、各技能にフォーカスした教材を特に使っていなかった。しかし、来年度(令和4年度)の1年生から順に、年次進行で、1人1台タブレット端末を導入していくことになったので、そのタイミングに合わせ、新たな教材の導入を検討した。

本書のSpeakingシリーズでは、スマホやタブレットを用いて、個別に会話やスピーチの練習ができる「Learn-S Plus」というアプリがある。アプリ上で音声を再生したり、読み上げた自分の音声を録音したりなど、さまざまな機能を搭載しており、授業でも実際に録音作業を行えるかもしれない。

また、Writingシリーズでは、豊富なtopicが取り上げられている。Writingは、書かせるtopic選びや模範ライティング例に困ることが多い。しかし本書は、日常生活から国際問題、また将来の夢や価値観に至るまで、幅広いテーマが扱われており、topicを準備する教員の負担が減る。

私は、SpeakingもWritingも、模範解答に近いかどうかよりも、そこに至るまでのプロセスが大切だと考えている。本書には、生徒がスピーチのOutline作りや英作文を書く前に、自分のアイディアを書き出す「Exercises / Ideas (Brainstorming)」のセクションがあり、途中の思考を見ることができる。「作成できなかったのはどこでつまずいたからなのか」というのが分かる仕組みになっている。WritingやSpeakingの個別活動や、課題提出をさせたうえでの観点別評価に利用できることを期待している。

Q.実際の使い方

●本教材の構成

Speaking・Writingともに、シリーズ1~3まで、1冊に15単元あり、各単元の構成は下記の通り。

Speaking:1単元4ページ構成。

p1)Topic & Model Conversation

p2)Exercises / Ideas (Brainstorming)

p3)Let’s Try! (Pair/Group Discussion)

p4)Additional Exercise (Summary & Evaluation)・Column (Tips for Speaking) 

Writing:1単元2ページ構成。

p1)Model Essay

p2)Exercises / Ideas (Brainstorming)・ Outline Writing

実際のEssay Writingは別冊のNotebookに記入して提出させる。

●授業の進め方

来年度から、1年生の論理・表現Ⅰ(週2単位)の授業で使用予定。本校では1学年1クラスの設定しかなく、最も多い学年でも27名しか在籍していないので、クラス単位での利用を想定している。まだ具体的な進め方については決めていないが、おそらく10分間くらいの帯活動として扱う。検定教科書と併用するので、あまり本教材に時間はさけない。

Speaking、Writingともに、授業ではBrainstormingのあたりまで扱い、その後の作業は宿題として各自で行わせることを想定している。

Brainstormingに関しては、それぞれ下記の思考パターンを身に付けるよう重点的に指導する。

Speaking:設問の多くは、ある質問に対して自分の意見はYesかNoか、そしてその理由を問う問題。では、自分の答えはYesだけど、Yesの理由が出て来ない場合、もしNoと答える理由なら思い付くのであれば、自分が答えを出せる方を選んで会話を考えていく。

Writing:与えられたテーマで、自分はどんなことを言いたいのか、日本語でも良いから、アイディアをどんどん出してもらう。その中で一番インパクトがあるのはどれかを考え、それ以外を削ぎ落していく。

その後の、SpeakingのOutline作りや、Writingの英作文を書かせる作業は、生徒によって処理スピードに大きな差がある。仮にペアワークをさせても、英語が得意な生徒は早く終わるし、苦手な生徒はいつまでたっても進まない。クラス全体で行うと歩調が合わないので、できるだけ個人のペースに合わせることが必要だと感じている。宿題で行わせ、個別指導するのが良いと思う。Speakingは音声を録音したタブレットを、Writingは別冊のエッセイ用のノートを提出してもらい、教員がチェックする。良くできている生徒は、クラス全員の前で音声を再生したり、エッセイを発表したりしても良いかもしれない。

Q.使ってみた結果

来年度から使用予定のため、成果はまだ分からない。ただ、入試のための勉強に限らず、モノの考え方を身に付けることは普段の生活の中でも大切。外国人は、相手の意見に対して「なぜそう思うのか?」と理由をすごく尋ねてくる。日本人は理由の説明が苦手な人が多いが、「自分はなぜこっちを選んだのか」「なぜこういう説明をしようとしているのか」という思考のプロセスの部分を言語構造としてとらえられるようになれば、さまざまな話題に対してうまく対応できるようになる。また、ディベートなどで相手の意見の要点をつかみ、それに対して返答するスキルは、社会人になっても生かされる。この教材を通してそのスキルを身に付ける練習になれば良い。

Q.利用が向いているクラスや生徒

シリーズ1は当初想定していたレベルよりも下の学校(偏差値50程度)でも使われており、各地域のトップ校にはやさしいと思う。進学校はシリーズ2からの利用がお勧め。シリーズ2,3は指示も英語で記載されていて、入試に対応できる内容を十分にカバーしていると思う。

Q.あまり合わないと思うクラスや生徒

せっかく生徒に取り組ませても指導できないと意味がないので、個人指導に時間が回らない学校には向かない。また、生徒の側にも、指導後にもう一度同じ課題に取り組む姿勢ができていないと、やりっぱなしになってしまう可能性がある。

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岩佐 知善
川崎医科大学附属高等学校

プロフィール

以前はBenesse Corporationで進研模試の英語編集(主に高3)を担当。 その後同社でGTECの立ち上げから開発担当。また,Berlitzと合同で高校へのALT派遣事業等にも携わる。 現在の職場は18年目。

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