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「速読目標時間」が指導に役立つ!時間を意識した長文読解問題集といえばこの一冊

最終更新日:2023年3月29日

おすすめしたプロフェッショナル

田上 昌弘 / 英真学園高等学校

おすすめのポイント

Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

本校では、AOや指定校推薦などの推薦入試を利用して大学に入学する生徒が多く、一般受験をする人数は毎年少ない。高2の終わり頃、一般受験を目指し始めた生徒たちを対象に始めた課外授業にて本書を使い始めた。昨年度からは高3の通常授業でも導入している。

問題/課題:
大学受験対策として、まとまった量の英文を一定のスピードで読めるようにすることが不可欠だと感じていたが、ゆっくりゆっくりと日本語訳を考えながら確実に読もうとする生徒も多かった。時間制限がある中で長文読解の力を高めるべく、「速読目標時間」が記載されている本書を選んだ。

状況(クラスの人数やレベル):
高3の英語演習Cの授業で使用。1クラス30人で2クラスある。

他の類似教材ではなくなぜこれか:
本書を購入すると無料でもらえる、生徒用の「サブノート」と「解答・解説書」がとても使いやすい。「サブノート」には日本語で穴埋め形式の要約をする欄と、英語で要約を書く欄がある。テキストで問題演習をした後にこのサブノートに要約を書かせるが、自分が書いた要約文が合っているのか、「解答・解説書」と照らし合わせて確認できる。

Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)

1冊で15ユニットあり、1ユニットは見開きで1ページ。左ページには長文を読む上でつまずきやすい文法ポイントが整理して説明され、右ページには300〜350word 程の比較的長めの長文と読解問題が載っている、シンプルな構成。5ユニット分終わるとまとめのReviewページがあり、新しい例文とともにこれまでのユニットのポイントを振り返り、復習ができる。

サブノートも連動して1ユニット見開き1ページの構成で、左ページには回答欄、右ページには日本語・英語それぞれでの要約穴埋め欄が用意されている。日本語と英語での両方の要約をすることで読解の理解が深まり、全体を掴みながら読む力がついていく。

Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)

現在は高3の授業内で、副教材として本書を使用中。他の教材との兼ね合いも考えながら、2学期の中間試験くらいまでに1冊終わらせるイメージで進めている。1冊15ユニット程度のため、毎週2ユニットずつ取り組めば1学期だけで終わらせることも可能だと思う。使い方のStepは以下の通りである。

①問題演習、要約
②解説
③時間制限を意識した音読を実施、音声提出

①本書には各問題の「速読目標時間」が記載されているため、その時間通りに速読をし、演習をする。「丁寧に読むことは重要だが、時間を意識し要点を掴んで読もう」と生徒に声をかける。そのまま要約まで実施したり、要約は自宅課題として出すなど臨機応変に対応する。②その後授業内でポイントとなる箇所を解説し、生徒たちは「解答・解説書」とも照らし合わせながら自分の考え方や答えを確認する。③復習課題として、実施した読解問題の長文を音読させ、音声をMetaMoji(アプリ)を使って提出させる。提出された音声をチェックし、「発音やリズム」「内容の理解」についてチェックし評価する。

1コマ50分の授業内で②、もしくは③まで実施する。

指導する上での工夫:
黙読ではどうしても生徒があやふやなままやり過ごしてしまうことも多いため、音読指導を重視している。ただダラダラ読むのではなく目標時間を決め、必ず時間を意識した状態で音読をすることが重要だ。目標時間は記載されている「速読目標時間」より1、2分程度長く設定し、なるべく短い時間で音読ができるようにチャレンジするよう伝える。

また、一定のスピードで音読ができるFluency(流暢さ)の大切さも生徒たちに日々伝えるようにしている。将来生徒たちが社会に出て英語がコミュニケーションツールとして必要になるとき、その相手の多くは英語のネイティブではなく第二言語として英語を使う外国人たちであろう。本校英語科では、「アジアで英語を使おう」と大きな目標を掲げている。今英語を勉強している先にはそんなワクワクする未来があることをイメージさせていきたい。

Q. 使ってみた結果

年度末に授業アンケートを実施したが、本書に関しては「時間を意識してきたことで、英文を読むスピードが上がった」との感想が最も多かった。始めの頃は長めの長文を読むのが苦手だった生徒も、次第にまとまった量を読めるようになっていった。教科書の進みも早くなったと感じる。読解演習と音読の成果がでていたようだ。

Q. 良かったところ

本書の最も良い点は「速読目標時間」が設定されていることである。時間を意識して読み、解き、音読するという一連の流れを英語指導で重要視しているため、本書は指導に活かしやすかった。また、レベルも1~3と分かれているので生徒の英語力に合わせて選びやすい。

Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒

本書のレベル2は、受験勉強を始めるタイミングの生徒に丁度いいと思う。英検でいうと3級~準2級レベル。本書のレベル1は英検準2級~2級レベルなのでやや難しい。長文読解や音読を強化したい生徒や学校におススメ。

Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒

各ユニットごとに文法のテーマはついているが、(ユニット2は「仮定法」など)仮定法の入った英文が使われている程度で、仮定法について詳しく学べるわけではない。1冊で、読解も詳しい文法の復習もしたいと考える人には向いていないと思う。

田上 昌弘
英真学園高等学校

プロフィール

大学卒業後、本校で勤務を始めて今年で21年目。サッカーの指導者を目指し、好きだった英語の教員免許を取ろうと行った教育実習で、教員を強く志すように。 世界では、貧困、戦争・紛争問題と未だ解決できず不安定な状態が続いている。教育を通じて生徒と向き合い、「世界平和」…

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