Step by Step 4 Skills 2
最終更新日:2022年2月23日
- おすすめしたプロフェッショナル
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中村俊史 / 創成館高等学校
Step by Step 4 Skills 2
三省堂
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
これから利用開始のため、良いと思うところになるが、4技能すべてにバランス良く取り組める点。本校の生徒たちの集中力に対し、長文の長さ、文法の難しさなど、さまざまな要素が生徒たちのレベルに合っているので、間延びせず、メリハリを付けながら各技能を扱える。
Q.困ったところや改善してほしいところ
なし
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
本教材は、来年度(2021年度)から高校3年生の普通課普通コースおよび普通科キャリアライセンスコース(合わせて5クラス)向けに導入する。1クラスは約35名で、英検3級レベル~2級レベルの生徒まで混在しているが、習熟度別には分けず、全てのクラスで本教材を使用する。
導入の決め手は、4技能にバランス良く取り組めること。1ユニットは「Vocablary」「Pracitice 1」「Practice 2」「Writing」「Speaking」の5つのセクションから構成されており、ボキャブラリーやリスニングでインプットしたことを、すぐにアウトプットに結び付けて話したり書いたりできる構成になっている。
普通コースの生徒は偏差値40程度で、集中力がそれほど長くは続かないが、本教材は一つ一つのセクションの設問が多くないので、10~15分くらいで回答まで扱える。生徒の集中力を保つのにちょうど良い。
Q.実際の使い方
4段階のレベルのうち、下から2つ目を利用。(英検準2級レベル)1ユニットを2~3回の授業(1コマあたり50分)に分けて扱う予定。1回目で単語と本文、2回目でライティング、スピーキング、3回目で復習の小テストという想定。
1回目の授業では、冒頭10分くらいを用いて単語部分を扱う。以前から「クイズレット」というアプリを用いて単語クイズを行っている。このテキストでも「Vocabⅼary」の部分を「クイズレット」でクイズ形式で扱っても良いと考えている。その後テキスト本文を扱う。全員で「Practice」のダイアログを聞いて問題を解き、答え合わせを行う。
スピーキングの部分は、授業支援クラウドであるロイロノートに事前に音声を吹き込ませて提出させ、それをもとに授業内でペアワークで練習させる。
2019~2020年度の定期テストの結果があまり伸びなかった点を踏まえて、普段の授業や小テストをもっと大事にしようという流れになった。その結果、学校の方針で2021年度から定期テストを実施しないことになった。そのため、本教材のユニットごとに小テストを作成して行わせる予定。
高校2年ですでに教科書はのほとんどが終わっているので、学んだ範囲の復習も兼ねて本教材を用いる予定。
Q.使ってみた結果
来年度(2021年度)から導入するため、まだ実際の授業での手ごたえは分からないが、本教材は問題と回答の選択肢がパワーポイントでデータとしてもらえるため、それを教室の前のモニターで映したり、音声を出したりしながら行えば、生徒の理解の助けになる。
長文読解については、教科書のセクションは長いので付いて来れない生徒もいるが、本教材は長文も200語くらいで長くはない。集中力を維持しながらいろいろなボキャブラリーを学べる。
すべてオンラインで行えるため、生徒がより興味を持って英語に取り組むようになることを期待。
Q.利用が向いているクラスや生徒
テキストのレベルが4段階あり、自分の学校に合ったレベルを選べるので、幅広い学習能力の学校向けに使える。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
とにかくたくさんの問題を解きたいと思われる学校には、設問数が多くないため、物足りないかも。
- 中村俊史
- 創成館高等学校