共通テスト 英語リスニング オリジナル問題集 TOUCH 10
最終更新日:2022年2月23日
- おすすめしたプロフェッショナル
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Swinson Michael / 長崎日本大学学園
共通テスト 英語リスニング オリジナル問題集 TOUCH 10
桐原書店
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
冒頭の「傾向マスター」の大問ごとの説明が詳しく丁寧。また10分間テストの数が21回分あるので、週1回の授業で扱うと、間に進研模試や駿台模試を挟みながら、共通テストのタイミングにちょうど合わせて終えることができる。問題のレベルも本校の生徒に適切。簡単すぎず難しすぎず、偏差値60前後にちょうど良い。
Q.困ったところや改善してほしいところ
特になし。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
今年2021年度の4月から高校3年生を対象に導入した。過去に同じ桐原書店の「TRY30」を利用していた。こちらは、共通テストの模擬問題集で30分間のテストが収録されている。しかし、45分の授業の中で、毎回30分をテストにあてると、解説の時間が十分に取れなかった。本教材は10分間のテストなので、解説の他にも、生徒たちのディスカッションや書き取りを行わせる時間も取ることができ、充実した指導が行える。
Q.実際の使い方
週1回の「時事英語」の授業の中で、主に、クリエイトコース文系(偏差値60~65)とアカデミックコース理系(偏差値55~60)で利用している。「時事英語」は共通テストの準備の時間とし、主にリスニングの練習に使っている。
本教材のPart1には「傾向マスター」というセクションが第1問~第6問まであり、共通テストの大問ごとの傾向と対策が記載されている。その部分を扱うときは、まず数分かけて説明を良く読ませて、具体的な細かいニュアンスを理解するよう指導。そして対応する練習問題「Practice」を解かせ、答え合わせも全員で行う。
Part2には、10分間テストが21回分あり、下記の流れで1回分を45分掛けて扱う。
まず最初に本教材のリスニングを流して10分間のテストを行わせる。
解答を言う前に、生徒同士で自由に話し合い、互いに答えを確認させる。その間にも、1問ずつ音声を流して何度か聞かせる。間違えると勉強になるので、どこをどう間違えたのか、生徒自身に気付かせるようにしている。
答え合わせを全員で行う
特に分からないポイントをピックアップして解説を加える
再度音声を流して、書き取りさせる(文章の長さによって書き取りするパートは教員が選ぶ)
Q.使ってみた結果
扱う範囲が短いことにより、解答を生徒たちで話し合わせる時間がある。この方法は、発言の機会が増え、生徒たちの興味を維持することができる。本教材に限ることではないが、この「時事英語」のクラスは、通常の授業よりも、生徒自身で言語の気付きがあり、楽しく授業を受けられている。本教材を導入して日が浅いため、まだ具体的なデータはないが、模擬試験や定期考査のリスニングの結果が上がっている。導入前の2020年度の結果としては、東大、東工大、九州大、長崎大学の医学部への合格者も出た。本教材で解説や生徒のディスカッションを強化した今年度は、より一層の成果を期待したい。
Q.利用が向いているクラスや生徒
本校のように、文武両道で頑張っている学校で、特にリスニングの練習がなかなかできない学校にお勧め。本教材により、リスニング練習にしっかり早めに対応できる。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
会話力が付いている学校、65以上の偏差値の高い学校には物足りない。そのような学校は、もっとディスカッションに力を入れた教材を選んだほうが良いと思う。
- Swinson Michael
- 長崎日本大学学園