【女子教育研究会】「性差と環境を考える」 ― 女子のEmpowermentを実現する教育を目指して

最終更新日:2023年4月7日

本研究会は「女子教育」に関わる先生方、学校の外で女子教育に課題意識をお持ちの方々を含めて、自由に有意義な情報や意見をやりとりするプラットフォームとなることを目指しております。

第7回目の今回は高瀬堅吉先生と津野香奈美先生をお招きして、性差と環境についてお話いただきます。
参加ご希望の方は下記URLよりお申し込みください。
https://forms.gle/UTRpRqSSmgLkEiDV7

※​申込み締切りは4/20(木)の20:00まで

イベント概要

【日時】 4月22日(土)16:00~18:00
【形式】 Zoom オンライン開催

​​【内容】
高瀬堅吉 先生 (中央大学文学研究科教授)
『正しいScience Communicationを目指して 』
 性差についての通説が教育現場に持つ影響は大きい。ジェンダーバイアスを持つ指導者が指導すると男女の学力格差も広がることがIATなどを用いた実証実験で知られている。もちろん、発信を行う学術の側にも十分な配慮が必要だが、メディアなどを通して発信される内容は意図的な切り取りや拡大解釈などもあり、必ずしも発信側がコントロールできるケースばかりとは限らない。今回は中央大学文学研究科教授の高瀬堅吉先生をお招きし、「性差」について広まっている通説が実は環境という条件を無視できないことについて、高瀬先生の実際の研究成果を通じてお話頂きます。


 津野香奈美 先生 (神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科 准教授)
『健全な組織運営のためのリーダーシップ』

 Well-being,リーダーシップなどが教育の世界でも話題になるようになったが、様々な角度から研究が進むこうしたテーマは既存の組織にとって都合の良い部分だけが切り取られて扱われることで、改善が必要な現実の課題に蓋をした上で粉飾する材料として用いられ、組織の変革に繋がらないケースも珍しくない。厚生労働省や日本産業ストレス学会など多くの場所でパワハラ問題に関わってこられた神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科 准教授の津野香奈美先生をお招きし、「組織開発において大きな阻害要因となるパワハラに繋がるリーダーシップとは何か」を性差の観点からの考察を中心にお話頂きます。学校現場でも教員、生徒など個人が組織のリーダーシップを発揮する場面は多くありますが、学校現場でも注意すべき点について学びを深めたいと思います。

登壇者紹介

高瀬堅吉 先生
中央大学文学研究科教授
心の発達の性差、有病率に性差がある心の障害の基盤解明
発達や性に適した発達支援のエコシステム構築
日本心理学会理事
日本学術会議科学者委員会 男女共同参画分科会性差に基づく科学技術イノベーションの検討小分科会幹事
[ご著書]
   1) 心理職のための身につけておきたい生物学の基礎知識, 誠信書房,2020年10月
   2) 神経・生理心理学 (放送大学教材), 放送大学教育振興会,2023年3月

津野香奈美 先生
神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科 准教授
平成28年度厚生労働省「職場のパワーハラスメントに関する実態調査検討委員会」委員
令和2年度厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査検討委員会」委員
令和2~3年度「中小企業におけるハラスメント相談体制実証事業検討委員会」委員
日本産業ストレス学会 理事
日本行動医学会 理事
労働時間日本学会 理事
日本産業衛生学会 代議員

[ご著書]
1) 津野香奈美,「パワハラ上司を科学する」,筑摩書房,2023年1月
2) 津野香奈美(共同監修),医療情報科学研究所(編)「職場の健康がみえる 産業保健の基礎と健康経営」,株式会社メディックメディア,2019年12月

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