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最短合格! 英検(R)準1級 英作文問題 完全制覇

辞書代わりに使いインプットが充実!ブロック単位の豊富な例文や専門分野特有の解説で、様々な考え方や表現が学べる英検学習書

最終更新日:2023年2月22日

おすすめしたプロフェッショナル

関西地区私立高校Y先生 / 私立高校

目次

  • 最短合格! 英検®準1級 英作文問題 完全制覇

最短合格! 英検®準1級 英作文問題 完全制覇

ジャパンタイムズ

最短合格! 英検(R)準1級 英作文問題 完全制覇
おすすめのポイント

Q. 良かったところ

コンテンツブロック、分野別の解説、英作文基本フレーズの解説、の3点が魅力。

 

・一番の魅力は「コンテンツブロック」。頻出分野別に色んな視点からの論理の主張が英語で書かれてるもので、段落単位(3文程度)に分けられた英文のブロックが231個載っている。教材でよくあるのは、1つの問いに対して本番と同じ位の文字数の模範解答が1つ載っているというパターンだが、それでは勉強する際に使い勝手が悪い。本教材には1つの長い英文ではなく、段落単位の英文が複数載っているため、複数の立場の意見やそれぞれの例文が分かる。長過ぎない英文は音読練習にも使いやすい。

 

・分野別に解説されている点も良い。「教育・育児」「社会・経済」「生活・健康」「ビジネス・テクノロジー」といった出題が多い分野には、その分野特有の単語や表現がある。例えば「社会・経済」分野の「共働きの家庭」は、家庭はFamilyだと一部は分かっても、全部を英語で言うのは難しい。なかなか普段の学習では出てこないし、単語帳にも載っていないことが多いからだ。そのような単語や表現のリストが、分野別に載っていて解説がされているところもとても役立つ。そのような分野特有の表現は覚えていく必要があるし、もちろん分からなかった時にどんな表現があるのかを調べることもできる。

・英作文をする上での基本フレーズの解説がされている。意見を述べる際の重要構文、原因や理由、結果の表し方、逆説や対比の展開方法など。

Q. 困ったところや改善してほしいところ

困ってはいないが、もっとこうなると良いなというのは、取り扱う分野について。

よく出る分野別にコンテンツブロックが掲載されているが、取り扱われている分野は4つ。ただ、過去問を見ると「人権」も多かったり、他の分野も出ている。同一シリーズの1級には「人権」「戦争」「犯罪」「環境保護」など計12分野が、より豊富に詳細に載っている。もちろんレベルが違うので一概には言えないが、準1級にももう少し多くの分野が載っているとより良いと思う。

Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

問題/課題:

今年度から導入。クラス全体で授業での利用ではなく、英検準1級受験を希望する生徒に個別指導するなかで使っている。

 

英検は、進学を目指す高校生にとってニーズが高い資格。本校特進コースでも、高1で準2級を取得し、高2~3で2級を取得する生徒が多く、2級までは授業内での英検リスニング対策もしている。そこで満足して2級止まりのパターンが多いが、なかには高校在学中に準1級を目指す生徒もいる。ただ、準1級は高校生にはとてもレベルが高いため、個別指導をすることにした。

 

級を問わず、英検はReadingとWriting、Listeningが一次試験で問われて、二次試験でSpeakingがあり、4技能全ての対策が必要。直前期にはどの技能も過去問を解いて型に慣れる必要があり、Speakingはどの級でも模擬面接対策をしている。筆記では特にどこを対策すべきかと考えると、ReadingとListeningは日頃の学習の積み重ねが大きく、どれだけ日頃きちんと英語の勉強ができているか次第だと思うので直前対策の介入余地が少ない。Writingももちろんそうではあるが、4技能のなかではまだ比較的練習すれば確実に点が取りやすい部分でもある。そのため、英検受験直前期に取り組める対策の一つとして、Writingの練習をしっかりしていこうというところで本教材を導入した。

 

状況(クラスの人数やレベル):

英検準1級受験希望者への個別指導での利用なので、学年問わず、特進コースのごく一部の生徒が対象。特進コース自体が少人数で1学年に10人程度のため、対象者は各学年に1~2人のみ。入学前や高1の段階で英検2級を取得済みでその上を目指すレベルの生徒。

 

他の類似教材ではなくなぜこれか:

元々知っている教材だった。英検のWriting強化用教材を検討した際「良かったところ」に挙げた3点に魅力を感じて本教材を選んだ。

Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)

目次

■CHAPTER1 英作文問題を攻略する

1 英作文問題の出題形式と採点基準

2 テーマ文のタイプ

3 解答時間とメモ

4 全体の構成と語数

5 メモの取り方

6 導入の形式

7 本論の形式

8 結論のまとめ方

9 パラフレージング(言い換え)

10 論点の使い方を考えるのに困ったら

 

■CHAPTER2 英作文基本フレーズ58

1 意見・判断を述べる

2 一般論の述べ方

3 原因・理由と結果の表し方

4 仮定・条件で議論に広がりを持たせる

5 逆接・対比で議論を展開させる

6 増減・変化を表す

7 比較する

8 その他

 

■CHAPTER3 分野別コンテンツブロック231

1 教育・育児

2 社会・経済

3 生活・健康

4 ビジネス・テクノロジー

 

■CHAPTER4 実践問題24

1 教育・育児

2 社会・経済

3 生活・健康

4 ビジネス・テクノロジー

Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)

進め方(年/学期単位、授業単位):

 

年3回実施される英検において、次の英検で準1級を受験しようと決めた生徒に対しては、授業外で個別で補習をする際に使用している。受験する生徒が複数名いる場合も、まとめずに個別での対応。

 

補習のメインは英作文添削で、本教材はインプットを充実させるための「辞書代わり」や「別の考え方を知るツール」として、サブ的な位置付けで使っている。

 

生徒は教員が別途用意した問題を、各自の状況に応じて設定された期限までにまずは一旦自分で解く(お題の英文を書く)。

 

そのなかで、どうしても表現方法が分からないなどが出てきた時に、「共働きの家庭」はこう表現するんだなと参考書として使う。書いていると自分の語彙不足、基本的な単語は知っていても少し専門的な話になると知らない単語は多いなと痛感すると思う。そんなときに「これくらいのペースで覚えていこうか」と適宜ペース配分の声掛けなどしながら、単語や表現のインプットもしていく。

 

英作文にはお題があって意見を述べるのだが、意見は一通りではなく色々な意見がある。賛成反対のような時も、自分が仮に賛成という立場で英文を書いたとしても、もちろん反対意見もあるわけで、どちらが正解ということはない。正解のないさまざまな意見にどのような書き方があるのかの参考にもなる。

 

指導する上での工夫:

・英作文は教員の添削が必須なので、教員が生徒の答案を見て個別で添削して赤入れしている。

どんな教材を使っても、生徒が書く英文は教材に載っている模範解答通りではないので、生徒が自分一人で学習するのはとても難しい。英検に限らず普段の学習においても、文法は比較的〇✖がはっきりして勉強しやすいと思うが、英作文には明確な1つの正解はないので、自分の書いたものがどれくらいできているのか生徒自身では判断できないからだ。

 

・添削対象は本教材ではなく、教員が準1級の過去問やそれに沿った形の問題を用意している。

本教材内の実践問題は生徒が個人的にもできるため、教員が提供するのなら別のものにした方が多くの問題に当たれるかと思い、別で用意している。例えば「人権」のような頻出分野の一つだが本教材では取り扱われていない分野の問題を敢えて選んで、添削時に補足説明することもある。

Q. 使ってみた結果

英検の試験結果はまだ出ていないが、感想は以下5点ある

 

・生徒の語彙や表現が増えた。分野ごとの単語や表現の他にも、CHAPTER1にある「パラフレージング(言い換え)」のまとめもおそらく要因の一つ。英検の英作文問題など、英文を書くなかで同じ様な単語を使いたい時があるが、同じ単語を繰り返し使うのは好ましくない。同じ意味でも少し違う単語を使うことが必要なのだが、その時に例えば「大きい」だけでもいくつか言い方があったり、「(何かを)引き起こす」にもいくつか表現のパターンがあったりする。こうした言い換えの表現についてもまとめてあるので、その部分でも語彙は増えたと思う。

 

・例文が豊富で、様々な視点を学べる。生徒がよく言うのが、2級までの質問内容は身近なものが多く、答え方に困ることは少ない。そのためわざわざ本教材のような参考書を使わなくても、添削指導だけで十分でもある。しかし準1級レベルになると、高校生にとっては日本語でも答え方が分からないような難しい質問がある。例えば「子どもにスマートフォンを持たせるメリット・デメリット」がお題なら、子どもを危険から守るメリットも、スマートフォンが無いと不安を感じてしまう依存性のデメリットも、両方ある。コンテンツブロックで、色んな視点の考え方について英語の例文がブロックで載っているので、そもそも「何を書いたらいいのか分からない」「どんな意見があるか分からない」の勉強になる。

 

・キーワードの解説、社会情勢についてのヒントが載っている点が魅力。専門的な英文を書くには常識と言われる部分の前提知識がないと難しいが、高校生はまだそこまで分かっていない。社会経済のように、大人にとっては身近かもしれないが、生徒にとってはまだあまり縁のない知識が必要になる。本教材には、このようなテーマに普段からアンテナをはっておくことが大事というヒントや、最近の問題が載っているため、自分の意見を作る上で参考になる。例えば教育の分野だと「キャリア教育」について、実際どんなことを文科省は推奨しているかの簡単な解説が載っている。

 

・生徒の英作文力やスピードが上がった

以前は日本語でも書けない状態の生徒が多く、本番で英作文に充てられる時間は30分程度しかないのに、書き始めるまでにそれくらいかかるケースも。ネットで色々調べると書き始められず、実際書いてもクオリティの高い英文を書けなかった。それが添削や本教材を使うなかで表現が増えて、クオリティがシンプルに上がった。広い視野、色んな意見があるという考え方も知れたと思う。実際の試験でも、目安の時間内で書ききることはできたと言っていた。

 

・ブロックごとの音声があり、出版社の無料アプリで聞ける点も便利。ListeningやShadowingなどができる。音声を聞くことはとても大事だと思う。近年の英語教材には音声は大抵付いており珍しくはないが、ブロックごとの音声があるのは、特に勉強の効率を上げてくれると思う。

Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒

英語のクオリティを上げて英検準1級を目指そうという生徒はもちろん、なかでも特にお勧めしたいのは、日本語でも何を書けば良いか分からないような生徒。そもそもこのようなトピックに精通していない、書き方が分からないような生徒は、本教材に取り組んでみると色々な視点を知ることができ、付随する単語や表現も学べると思う。

Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒

英検準1級を目指さない生徒。

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関西地区私立高校Y先生
私立高校

プロフィール

現在は私立高校にて英語科主任、特進コース、語学研修・長期留学を担当。今年度は特進コースの1年生を担任。教務部所属、インターアクト部(国際交流部)顧問。 同志社・英文学科卒。在学中にアメリカ留学も経験し英語を活かした仕事を目指していたが、教員に限定はしておらず、…

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