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一挙3得!鍛えられるのは速読力だけじゃない!リスニングや発音力アップにもつながる速読教材

最終更新日:2023年2月3日

おすすめしたプロフェッショナル

原島章暢 / 明治大学付属明治高等学校・明治中学校

目次

  • 英文速読トレーニング ソクトレ150【はじめて編】
  • 英文速読トレーニング ソクトレ150【標準編】

英文速読トレーニング ソクトレ150【はじめて編】

アルク

おすすめのポイント

Q. 良かったところ

・300語や450語という短い文章のなかでも内容にオチがあり、生徒が飽きずに読める。速読 → リスニング → シャドーイング → シャドーイングテスト という流れで使っている。

・制限時間を設けた速読練習は、前に戻らず情報を処理していくことが求められるため、速読力だけでなくリスニング力アップにも効果的。

・2冊にレベル分けされており、レベルに合ったものの選択やレベルアップがしやすい。

Q. 困ったところや改善してほしいところ

物語文や体験談が多いため要約は難しくリテリングには使いづらい(ただしシャドーイングに用いているため特に問題なし)。

Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

問題/課題:

本校図書館には多読用の多くの英語書籍がある。現高2の教科書は『NEW TREASURE』、単語帳は『読んで覚える英単語』。『読んで覚える英単語』は、短くて良質な英文(単語だけでなく文法や構文も学べる)で飽きずに取り組めるのがメリット。ただ『NEW TREASURE』と『読んで覚える英単語』だけだと精読訓練のみに偏ってしまう。「多読」「精読」のみで「速読」の練習機会がなかったこと、加えてリスニングにおいても「多聴」が圧倒的に足りていないと感じていた点、さらにはシャドーイングのための教材を探していたこともあり、それらの解決策として本教材を高2の4月に導入することとした。高1の時に使った『決定版 英語シャドーイング 超入門』(コスモピア)の後続教材の位置付けでもある。

 

状況(クラスの人数やレベル):
高2の全7クラス、1クラス37人。高校入学時にほぼ全員が英検準2級取得。

他の類似教材ではなくなぜこれか:
本教材に限らず、教材選択時の決め手として重視しているのは「一挙両得な教材」かどうか。生徒に必要な学習は英語以外にもあり、英語の授業時間にも限界がある。さらに、技能別にバラバラの教材を取り扱うと時間的に足りないだけでなく生徒の頭にも残りにくい。そうした理由から、技能別教材を一通り使って終わり、ではなく、複数の力を同時に伸ばせるような教材を選び、使い倒すようにしている。本教材も、速読教材としての素晴らしさにプラスしてリスニングやシャドーイング練習にも有効な点が決め手だった。

Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)

1分間に150語のスピード(初めて編では約300語の長文を2分、標準編では450語の長文を3分)で読むトレーニングをし、Q&Aに答えることで、「英文を速く正確に読む力」を身につける。

初めて編は全25(標準編は全20)レッスンあり、1レッスンは、長文(2ページ)と読んだ後に解く問題(2ページ)の計4ページ構成。基本学習はごくシンプルな以下の4STEPで、かかる時間はおよそ5~10分。

STEP1:時間を計って長文を読む
STEP2:5つのTrue or Falseを解く
STEP3:付属CD(MP3ファイル)音声に合わせて長文を黙読する
STEP4:時間と正答数をグラフに記録

Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)

進め方(年/学期単位、授業単位):
高2の4月から使い始めた。【初めて編】(黄色)は1学期で使い終わり、【標準編】(青色)は2~3学期で終える予定。

■授業単位
複数教員で協力して、週2レッスンずつ進めている。「コミュニケーション英語」のメインはスピーキング&ライティング活動(週3回)と『読んで覚える英単語』『NEW TREASURE』を使った学習なので、本教材にあてているのは授業最初の6~7分のみ。

まず各自で長文を速読し、その後の並べ替えや内容一致問題に答える。読む時間は【初めて編】は2分、【標準編】は3分とされている(150wpm:1分間に150語)。長文の単語レベルが『NEW TREASURE』より2段以上も下で易しいこともあり、皆2~4分で読めている。

終えた生徒は、かかった時間と正答数をグラフに記録する。どのレッスンも難易度はほぼ変わらないので、レッスンが進むにつれグラフが右肩上がりになっていくとモチベーションアップにもなる

速読と問題回答までの時間は【初めて編】は4分、【標準編】は5分くらい取っている。時間内で問題を解き終わるかどうかは生徒により差があるが、どの生徒もとても集中して取り組む。

その後、長文が下から上にスクロールしていく映像をスクリーンに投影して見せ、そのスピードで読んで理解できるか確認する。早さは170wpm前後(TOEIC Reading Sectionを全て解き切るために必要なスピード)。自動スクロールは、PowerPointのアニメーションやフェードアウトの時間設定で実現させている。音声無しでひたすら流れる文字を見ながらの黙読が基本だが、飽きてきた時などには音声と同時にスクロールさせることもある。その際音声は、付属のCDを1.5倍速で再生している。

■学期単位
定期テストのたびに、シャドーイングテストを実施している。テスト範囲は本教材の4〜5レッスンの最初の40秒。どのレッスンをテストするかは、当日生徒がくじを引いて決まる。

定期テストの2週間前くらいの授業を使い、出席番号順に1人ずつ呼んでマンツーマンでテスト。1人1分で終わるので、37人いても50分で終わる。PC教室で実施。

採点は、定期テストの10点配分。初回→2回目→補習、と続く。

(1)初回:途中で間違えても言い直してついていければOK。言えなくて、しかもついていけずに分からなくなってしまうとそこでNG。リエゾン(リンキング)やリダクション(音の脱落)ができていなくてもNG。10点満点。

(2)2回目:次の授業で再テスト。基準は同じ。7点満点。

(3)補習:それもNGなら土曜居残りで受かるまで何回もテスト。5点満点。

使ってみた結果

速読力に関しては、むしろその意識づけの効果が大きかった。シャドーイングに関しては、学期末アンケートでシャドーイング練習に真剣に取り組んだと答えた生徒(4段階の上の2つ)が9割、英語力アップに役立ったと答えた生徒が8割だった。個人的に一番の成果は、英語学習において「読める」「書ける」だけでなく、「発音できる」、しかも単語単体ではなく文の中で変化する「イントネーションを含めた発音」がある程度のレベルでできるようになることが(リスニング力向上のためにも)必要だという認識を生徒が持つようになったことである。また、音読時の発音もより英語らしいものになってきた。

ただ、実際スピーキング活動のなかでシャドーイングの効果が現れているかというと、なかなか難しい。その場で何を話すかを考えることにまずリソースをさかないといけないし、なんとか思いついて言うところで発音、リンキングなどまで意識がいかない。もちろんこの点は生徒に限らず誰もが困難に感じる部分ではある。

利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒

汎用性が高く、英検準2級以上であれば、速読の名目で十分扱える内容。

Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒

話自体が面白いため多くの学校で活用可能だと思うが、英検や入試のような「明確なゴール」がない状態では、黙々と速読の練習をするモチベーションが上がらず、負担が一つ増えただけと捉えられてしまうかもしれない。

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原島章暢
明治大学付属明治高等学校・明治中学校

プロフィール

明治大学付属明治高等学校・明治中学校教諭。今年度は高校2年コミュニケーション英語を担当。英語科主任(2020〜2021年度)。 横浜国立大学大学院教育学研究科 卒業。教師を目指したきっかけは、大学時代のイギリス・アメリカ留学で「ことば」としての英語に出会い、人…

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