はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト本番模試
最終更新日:2022年2月22日
- おすすめしたプロフェッショナル
-
山本七那緒
はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト本番模試
旺文社
- おすすめのポイント
-
Q.良かったところ
公式問題集と同じサイズで、別紙マークシートもあるので、非公式とは思えないような類似性だった。本番の空気を作ることができた
「即効!スコアアップ虎の巻」という小さな付録が付いていて、完全初心者の方が初めに読む導入としてとてもいい。解き方のコツと一緒にサンプルもあるので、流れを分かってもらいやすい
非公式とはいえ、本物に劣らないレベルの質だった。たっぷり2回練習ができてこの料金なので、生徒様もご自身で購入しやすく、使用するうちに安心感と愛着が出たようだった
Q.困ったところや改善してほしいところ
問題集なので、本文中に解説があるわけではない。解説は別紙に載っているが、パート別で細かく突き詰めて学習したい場合は難しい
IPなどで受験する分にはいいかもしれないが、TOEIC本番よりも少し簡単な出題が多い感覚を覚えた(単語選択問題の選択肢が分かりやすいものが多い、答えが文章中にそのまま書かれていて、自分で推測し考える発展的な思想問題が少ないなど)
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
・経緯
大学入学が推薦で決まり、早く受験勉強が終わった高校生の生徒様より、「大人向けの英語をやりたい」と希望をいただいた。有名私立大学に合格し英語は得意な生徒様だったが、ビジネス英語は全く解いたことがなかったため本書を使い始めた。
・採用の意図
名前に「はじめて」という言葉があるので、「いきなり本物ではないのでスタートダッシュが決められそう」という印象付けのために使用を決めた。また、非公式の書籍でありながら、本番さながらの問題の質、サイズ、リスニング音声が入っており、2回分で1,000円(税抜き)という気軽さがあったので、生徒様に推薦がしやすかった。
・狙い
TOEICの学習が初めてということで、最初から歯が立たないようなものではく「始めたばかりでも自分はTOEICで戦える」とスタートダッシュを決めてほしい狙いがあった。
Q.実際の使い方
週4時間(2時間×2回)のペースで授業を行った。
2時間のうち1時間をこの本にあてて、ゆっくり自分のペースで解いた後に解説するという流れを続けた。日によって、「パート7のみ」やリスニング攻略に焦点を置くなど、目的をはっきりさせて取り組む使い方をした。
Q.使ってみた結果
TOEIC初回受験 580点(本書を使用して2カ月後に受験)
1カ月後IPテスト受験時は550点
Q.利用が向いているクラスや生徒
TOEIC受験を始めたいクラスに向いていると思われる。なお、TOEICの性質上、学生よりも社会人の方がビジネスの状況が分かりやすい。そのため、最初の受験以降の点数の伸びは社会人の方が大きく、効果的に思う。特に、初めてTOEICを受け500点前後の、ある程度、実力がある方向けである。
ただ、学生(高校生、大学生)にもお薦めできる。本年度より開始された共通テストの問題を練習するにあたり、本書のパート6,パート7の問題(ポスターやチラシなどの長文問題)は非常に練習として使いやすいと考える。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
「学生(高校生、大学生)にもお薦めできる」と記載したが、学生の場合、ある程度の英語力がないと歯が立たない様子が見受けられる。英検2級程度の理解力(高校卒業程度)がないと、単語だけでなく構造さえも読み取れないことがある。本試験で500点前後取れる見込みがない生徒や、それ以下の生徒は本番形式の本書には合わないと考える。
- 山本七那緒
プロフィール
25歳、日本出身。中学・高校外国語教員免許所持。国内外国語大学卒業後、大手旅行会社で添乗員や団体旅行を担当。数年後、ニュージーランドに渡航し、個人経営のインターナショナルスクールの英語教員に就職。現在、オンラインで日本人の生徒、教室内では現地の英語を学びたい世…