ピラミッドEnglish Travel
最終更新日:2022年2月24日
- おすすめしたプロフェッショナル
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さおり
ピラミッドEnglish Travel
教育開発出版
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
「絵付きだから、絵をヒントに理解できる」「会話調/場面設定があるから文脈ごと理解できる」のが利点だと思っています。教材中に日本語が出てくることが非常に少ないので、英語を英語の感覚で指導したい場合にはかなり使いやすいはずです。
Q.困ったところや改善してほしいところ
良かったところの逆を言うことになりますが、教材中に日本語がないというのは、体系的に指導したい場合には難しいところがあります。3~4UnitごとにReview(復習・まとめ)コーナーが設けられていますが、このページ以外には基本的に日本語が出てきません。English Travel3は、受動態や現在完了など中学3年生相応の文法が学べますが、このレベルの生徒には中学生用の文法ドリルの方が使いやすいことがあると思います。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
マンツーマン指導で、小学校6年生を対象に使用しています。ピラミッドEnglish Travelシリーズは1~4まで出版されていますが、1・2の学習が終了したので継続して使用しました。生徒のbe動詞や一般動詞、時制に対するある程度の概念が形成されてきたので、さらに複雑な文法知識を導入しようと思い、使用を決意しました。
Q.実際の使い方
文法ごとにUnitが形成されているので、「1レッスン1Unit」を原則として扱っています。週に1回80分の授業ですが、毎回きっちり定着させるというよりは、忘れることを前提に何周も扱い、全体的な理解度を上げるよう指導しています。使い方としては、ターゲット文が会話調かつ絵付きで提示されているので、まずは教員が音読し、意味の確認をします。新出語彙はVocabularyページにまとめられているので、全文を確認した後に語彙の再確認、その後、教材に用意されているパターンプラクティスを扱っています。現在オンライン授業なので音声教材は扱っていませんが、リスニング問題も付いています。
Q.使ってみた結果
例文や絵とともに、英文法を自然な流れで導入できています。小学生ということもあり、テストの点数や受験等の成果を測る指標はありませんが、徐々に英文法や英語の考え方が浸透していっている感覚です。各Unitに文法的な説明は特にないので、生徒の理解力に応じて教員が文法用語を使って指導するかどうか等の判断は必要ですが、生徒は絵を見て内容を推測できているので、小学生には使いやすいと思います。
Q.利用が向いているクラスや生徒
英語を英語のまま、なるべくオールイングリッシュで教えたいという場合には、かなり使いやすいです。そうでなくても、教員が日本語で説明を足していけばいいだけなので、文法という概念を植え付けるのではなく、「文を丸ごと覚えて英語に慣れさせる」ことを目標にするクラス(対象)には向いていると思います。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
生徒の学力や理解力が高い場合には、少しまどろっこしいと感じるかもしれません。ルールを教え、体系的に指導し、文法問題を解けるようにさせたいという目的であれば、中学生用の文法問題集を使った方が手っ取り早いと思います。
- さおり