読解力と表現力を高める SDGs 英語長文
最終更新日:2022年2月25日
- おすすめしたプロフェッショナル
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山嵜美香 / 聖ヨゼフ学園中学・高等学校
読解力と表現力を高める SDGs 英語長文
三省堂
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
本文を読んだ後に、コミュニケーション活動ができるように設定されているのが気に入っているポイント。読むばかりだとどうしても受け身になってしまう。
例えば、第5章 “Natural Disaster”では、防災用品の優先順位を考え、理由をつけて発表するアクティビティがある。こういったアクティビティを通じて、実際に被災した人たちの立場を考える訓練ができる点は素晴らしい。
また、さらに以下の2つのメリットを感じている。
①テーマに関連した単語や言い回しの練習になる
→ 問いに対する答えをライティングさせ、それを読ませているため②論理的コミュニケーションの練習になる
→ テーマに関連した理由つきの意見表明をさせているためQ.困ったところや改善してほしいところ
①写真が白黒な点
白黒だと何の写真かわからない写真もある。カラーだとよりよいと思います。②自分の考えを書く部分が分量、スペースが少ない点
今は3~4行と少ない。もう少し書けるスペースがあったほうがより良いと思います。③自分の考えを「日本語で書いてください」と記載されている点
英語が得意でない子たちでも意見を書けるように、との出版社の配慮だと思います。しかし英語の教科書なので、わざわざ「日本語で」と限定する必要はないと感じます。Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
本教材はアドバンスト・イングリッシュコースという発信能力育成に注力をするクラスで使用。元々このクラスでは、本教材を使う前は時事問題を取り上げ、All Enlgish でプレゼンテーションやディスカッションを行っていた。そのような折、三省堂の営業担当者から新刊として紹介され内容がクラス方針と合致したため、気に入って即決した。
Q.実際の使い方
本教材は、SDGsの目標ごとに、
・具体的な事例を中心に紹介するpre-reading
・SDGsの問題を解説するReading
・ディスカッション等ができるpost-reading
の3部構成となっている。
教科書は全部で12Lessonあり、授業では順番にLessonに取り組んでいる。Q.使ってみた結果
よかった。取り上げたいと思っていたテーマに近い題材についてうまく情報がまとめられていたので良かった。
Q.利用が向いているクラスや生徒
・自分で考える、みんなで意見を共有する空気があるクラス
・基本的には小規模クラス
→ 数が多くなると意見を共有するのが難しくなってくるためQ.あまり合わないと思うクラスや生徒
・Closed Questionを先生と生徒の間で繰り返すような授業形態が中心の学校
・大人数のクラス
→ 先生のクラスアレジメント能力が高ければ問題ないと思いますが
- 山嵜美香
- 聖ヨゼフ学園中学・高等学校