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教科書を一本化して教員負担を減らせる!教員側データでレベルが調整でき、幅広いレベルに合わせやすい教科書

最終更新日:2022年11月9日

おすすめしたプロフェッショナル

中澤祐樹 / 千葉明徳中学校・高等学校

目次

  • LANDMARK 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ / Pocket Speaking

LANDMARK 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ / Pocket Speaking

啓林館

おすすめのポイント

Q. 良かったところ

本教材にはやや易しいレベルの「LANDMARK Fitシリーズ」もあり、教員用データにFitのWordファイルも入っているため、教員側である程度レベル調整が可能な点が良い。冊子としては本教材1つだが、本教材とFitは題材が同じため、教員はFitのデータを使うことで自作教材のレベルを調整できる。例えば、本教材で授業をして、定期テストにはFitの文章を使えば、似た題材で初見の問題を作ることができ、できることの幅が広がると思っている。

年によって生徒のレベルが違うので、生徒たちが難しいと感じる場合には調整ができる。これは教員にとっても、難しくても使い続けるしかないというストレスが減る。

題材は取り組みやすく親しみやすい。内容も充実しており、生徒たちもいろいろな背景情報を入れながら楽しく授業を受けられると思った。「ELEMENT」(同じ出版社で一番レベルが高い教科書)は学術的でややレベルが高く、本教材の方が本校の生徒には合っていると思う。

Q. 困ったところや改善してほしいところ

特にない。

Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

問題/課題:

今年度の2022年度から導入した。本校は4コースに分かれていて、同じコース内でも学力レベルでクラスを分けているので生徒の学力がとても幅広い。これまでは各コースそれぞれのレベルに合わせた別々の教科書を使っていた。教員側で予習などの負担が大きいという問題があり、ある程度一本化して負担を軽減したかった。そうした時に、元々上位コースで「ELEMENT」を使用していた関係で、出版社から話を聞いたことがきっかけで本教材を知った。

本教材は、啓林館の「ELEMENT」(特別進学コースと中高一貫の上位コースで使用)と、三省堂の「MY WAY」(進学コースで使用)の間のレベル。近年少しずつ生徒全体のレべルが上がってきた実感があったことと、付属するFitのデータを使い教員側でのレベル調整がある程度できることから、これなら教科書を統一しやすいと思い使うことになった。「ELEMENT」を継続する上位コース以外では、本教材に生徒がついてこれることを基本的なスタンスで使おうと、教科内の教員で話している。

 

状況(クラスの人数やレベル):

高1の、特別進学コースと中高一貫の上位コース以外の全クラスで使用している。

1クラスの人数は35人前後。レベルは英検3~準2級くらい(これらの級の英検取得者に入試得点の優遇をしているためこの層が多い。優遇を使わず入学する生徒もいるので一概には言えない)。

 

他の類似教材ではなくなぜこれか:

教員のなかには、これまで使用していた「MY WAY」の継続を望む意見もあった。しかし、本教材は1つ購入すればFitのデータも合わせて付いてくるため、教材が1つでもレベルに沿いやすい点が良くて選んだ。

Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)

全体構成は、レッスンが10個、読み物が2つ

各レッスンごとのページ構成は、

 導入(見開き1ページ)

 パートごとの本文(1レッスンは4~5パート、1パートは1~2ページ)欄外に新出単語や豆知識

 本文全文(見開き1ページ)

 問題(見開き1ページ)

 本文に関連した様々な英文、アクティビティ(各1ページ)

4技能5領域を学べる構成ではあるが、授業ですべてを取り扱えるわけではない。大学受験も意識しなければならないので、実際の使い方では、若干「読む」技能に重点を置いているかもしれない。

Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)

進め方(年/学期単位、授業単位):

週に3コマの「英語コミュニケーション」の授業で利用している。1コマは50分。

まず冒頭10分くらいで帯活動をする。内容は数パターンあり、その都度選ぶ。例えば1分間スピーチや単語を英語で説明する練習をするほか、皆で洋楽を歌うこともある。帯活動をウォーミングアップにして英語の雰囲気を作る。

残りの40分で本教材を使用する。前回の復習や、新しい単元に入っていたらOral Introduction(題材について考えて意見を出し合うようなスピーキング活動)、本文の音読や精読などをする。中に出てくる文法事項を軽く説明しながら英語の読み方や表現、ネイティブの言い方を教えたり、英作文をさせたりしている。例えばカレーの話だったら、好きなカレーの話を日常会話で発問をしたり、スピーキングやライティングのような頭を使うアウトプット活動を都度取り入れながら進める。

教員もデジタル教科書なら、音声を全体やフレーズに聞かせることができるので、精読後に「もう一回発音してみよう」とシャドーイングをすることもできる。教科書の英文を大事に扱うにはレッスンの最初だけじゃなく、頭に入れた状態でも音読するようにしている。時間がないのでなかなか難しいが、本当は覚えるくらいまでやりたい。

進度はシラバス通りにいくなら、1週間の3コマで1パート、3週間で1レッスンの精読が終わるイメージ(1週間にそれ以上進むことも、全パートやらないこともある)

順調にいけば1年で1冊終わる予定だが、ここ2~3年はオンライン授業になる期間もあり終わらないこともあった。レッスンの途中で終わってテスト期間に入れば、テスト後の授業は新しいレッスンから始めることもある。

授業では、教員の自作プリントも併用している。作成方法は、出版社の提供データをそのままか、オリジナルで作成するなど現状は教員による。この点は、全教員で共有できるような各レッスンごとの冊子を作成して、ノウハウ共有や教材作成より中身の方に時間を割けるような働き方改革につなげたいと思っている。

教え方は、デジタルを活用しつつアナログ部分も敢えて残したハイブリッド方式。自作プリントも、ロイロノートを使って生徒のiPadにも配布するだけでなく、紙でも配布する。書く作業も大事にしたいので、生徒の手元には自作プリントの冊子がある状態にして、生徒はiPadではなくプリントに書く。精読時の説明や問題の解答解説などは、教員がiPadに書き込んだものを、AppleTVやプロジェクターで前に映し出しつつ、ロイロノートで生徒にも配布するため、生徒は前か手元のiPadか、見やすい方を見れば良いことにしている。生徒各自のiPadに届くので、生徒が自分で採点もでき、休んだ場合のフォローアップもできる。

 

指導する上での工夫:

4技能すべてを1つの教科書授業ですることは難しいので、授業ごとに帯活動などで補完し、少しずつボトムアップできるような授業づくりをしている。

人前でのスピーキングに抵抗感がある生徒でも話しやすいように、YouTubeで洋楽BGMを流しておくこともある。

生徒の手元にあるものと授業で扱っていくものが同じだと生徒たちは取り組みやすい。教員が書きやすいように黒板に書いたものを解説では、手元と違ってしまい生徒は見づらいと思うので、「進め方」で記載したようなデジタル活用で、ストレスを軽減して授業に集中できるようにしている。

Q. 使ってみた結果

教員から、教科書の1本化で負担が軽減され、授業を進めるにあたって支障になる物がないという意見が多かった。複数クラスを受け持っている教員は、レベル別に違う教科書を使っていた頃に比べて、本教材1つで良いという違いは大きいようで、授業準備がしやすくなった様子。教科書をレベルによらず一本化する試みは本年度の1年生からなので、本当に効果を実感できるのはおそらく2年後に、3学年すべてが新カリキュラムになった後になるかとは思う。

Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒

学力のコース制をしいていて、幅広いレベルの生徒がいる学校には、Fitでレベル調整が可能な点が向いている。

Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒

レベルを落として会話メインにする方が伸びるという風潮もあるのでなんともいえないが、偏差値が高く、GMARCH以上くらいの大学進学を目指す生徒たちには、「ELEMENT」の方が合うのではないかと思う。

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中澤祐樹
千葉明徳中学校・高等学校

プロフィール

都立国際高校・明治学院大学文学部英文学科を卒業し、その後千葉明徳中学校・高等学校にて9年間勤務しています。 外国語科主任、進路学習指導部、硬式テニス部の顧問もしております。 教員としては、「生徒側はどう感じ、考え、行動するのか」を念頭に置いて、声かけをしていま…

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