コンパクトで持ち運びやすいサイズとシンプルな構成が魅力!アプリも併用して入試に必要な重要単語をどんどん覚えられる英単語集
最終更新日:2023年5月31日
- おすすめしたプロフェッショナル
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O先生 / 私立K高等学校
英単語ターゲット1900 6訂版
旺文社
- おすすめのポイント
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Q. 良かったところ
手のひらに入るくらいのコンパクトなサイズなので、通学バッグに入れて持ち運びやすく、いつでもすぐに開いて学習しやすい。
学習をサポートする無料アプリ(ターゲットの友)もある。授業では使っていないが、個人的に利用している生徒もいるようだ。
大学入試や英検などのために英語を本格的に勉強したいときは、単語だけではなく熟語の学習も必要になるが、同じシリーズで熟語集のテキストを使って自主的に学習している生徒が多い。単語を覚えるにあたって、レイアウトや構成が使いやすく作られていると感じる。
Q. 困ったところや改善してほしいところ(もしあれば)
特になし。
Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
問題/課題:
入学時に英語が苦手な生徒が多い。日々単語学習を繰り返すことで、文法や長文などの理解度を上げ、英語そのものへの抵抗感をなくすことを狙った。着任時(17年前)にはすでに導入されていたので、20年ほど使用していると思われる。
状況(クラスの人数やレベル):
本校は1~3年に11クラスあり、各クラス40名程度の生徒がいる。普通科進学コースの生徒の英語習熟度は平均英検準2級程度。
学校全体で英検に力を入れているため、英検を習得していく生徒が多い。
特別進学・国際コースになると、8割の生徒が英検2級を取得している。本書には語彙(ごい)のレベル別に「1200」「1400」「1900」の3つのエディションがあるが、本校では「1400」と「1900」を導入している。
1~2年で「1400」を使用し、2年生の最終学期頃から「1900」へと移行。引き続き3年で「1900」を使用する。他の類似教材ではなくなぜこれか:
何度か単語学習教材の変更を検討したこともあったが、構成がシンプルで単語を覚えやすいため、利用を続けている。
準拠したテストメーカーもあるので、教員にとっても使いやすい。
出版元のネームバリューの高さも、利用している理由として大きい。Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)
動詞編・名詞編・形容詞編・副詞編のセクションに分かれており、それぞれ大学入試で出題される順に掲載されている。
開きページの左側半分に、単語のスペリング・発音記号・意味が記載され、右側半分に単語を使った例文(1つ)と和訳が載っている。
単語の意味は一語一義を徹底しており、もっとも入試に出る意味に絞って、赤字で掲載されている
テキストのレベルは、
・1400:共通テスト~中堅私大
・1900:共通テスト~国公立二次・難関私大Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
進め方(年/学期単位、授業単位):
生徒が各自で学習し、その成果を単語テストで確認するのが基本的な使い方である。本校の英語学習は、単語学習に重点を置いているため、英語の授業内だけでなく、学校全体として単語テストに取り組んでいる。
学校全体の取組みとしては、テキストに掲載されている単語数を100語ずつに区切り、学期末考査とは別に年に8回の単語テストを実施している。
さらに学期末考査でも直前に行われた学校全体の単語テストの範囲から出題するなど、2重3重にテストしている。各クラスのホームルームの時間にも、単語を覚えるためのトレーニングとして単語テストを行っている。ホームルームでのテストは担任の教員の判断で範囲を決め、本書に付属のテストメーカーを利用して作成。テストの頻度は、クラスの特性によって異なるので、毎日実施しているクラスもあれば、週に一度というクラスもある。
指導する上での工夫:
英語の授業では、小テストを作成している。テストの頻度や範囲は、全クラス統一で行う。基本的に、小テストでは満点を取ることを目標としているので、生徒の英語力に合わせたボリュームや頻度で実施している。テストの範囲や時期をあらかじめ提示して、単語の覚え方などを具体的に指導している。
ただし、満点を取れなくても補習などは行わず、間違えた箇所を生徒が自主的に復習している。Q. 使ってみた結果
入学時に英語が苦手だった生徒も、単語の意味を理解することで英語への抵抗感がなくなったと思う。1つの単語に1つの意味というシンプルな構成が効果的だったと推測している。
英検に取り組む生徒も増えた。Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
構成がシンプルで見やすいため、英語が苦手、または英語の学習方法が分からないという生徒が多い学校やクラスには向いていると思う。
Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
構成がシンプルで見やすいため、英語が苦手、または英語の学習方法が分からないという生徒が多い学校やクラスには向いていると思う。
Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
英語力が高い生徒には、シンプルすぎて物足りないかもしれない。
- O先生
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