白熱トーク#1「これが観点別評価だ!」~あなたの指導案がクワケンを唸らせる~

最終更新日:2022年9月30日

学習指導要領は、社会のニーズや時代の変化に沿って約10年ごとに改訂されており、2022年度からいよいよ新学習指導要領が本格的に実施されております。

 

新学習指導要領が始まって2ヶ月が経とうとしている今、観点別評価を意識した授業に対し、このまま授業を進めていいのか不安、観点別評価の基準がまだ定まっていない、異文化理解を育むことまでカバーは難しいなど、先生方には様々なお悩みがあるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、そのようなお悩み解決のヒントとなるコンテンツを2部構成でお届けいたします。第1部では、本日のゲストである桑野先生によるご講演を聞いていただき、第2部では指導案をリアル添削していただきます。観点別評価を実践する上でのポイントを学んでいただければと思います。

 

(越智)白熱トーク第1弾「これが観点別評価だ!」〜あなたの指導案がクワケンを唸らせる〜を始めていきたいと思います。このセミナーは連続セミナーとなっておりまして、今回はその第1弾となります。

 

それでは、桑野先生よろしくお願いします。

 

(桑野)Thank you so much for coming to our webinar. I’m Kentaro Kuwano. Many people call me KUWAKEN SENSEI because my name is Kuwano Kentaro. Today, your voice and face do not appear on the monitor, so please feel relaxed and enjoy Saturday morning with my discussion with Uehara SENSEI on the school education system.

 

今日は様々なところからご参加いただいて、本当にありがとうございます。本日私の方からは、まずは、3点のお話をさせていただきます。

 

 

早速1つ目の「英語力とは?」の中身に入ります。こちらは1月にこのコトバンクさんのオンラインセミナーでさせていただいた内容になります。英語力という言葉を聞いて、皆さんは何と説明しますか。

 

英語力はとても抽象的で恣意的なものなので、まずは英語力とは何かというところが定まっていないと、英語教師の間でもなかなか共通認識が得られず、こういうものだよねという感覚的な話になって、何かうまくいかないなと思うことはたくさんあると思います。

 

 

(桑野)学習指導要領が示す、コミュニケーションを図る資質や能力は、総じてこの4点がポイントとして挙げられると思います。いわゆる知識面、技能面、そして意図を的確に理解し、適切に表現し伝え合う力、そして、文化への理解、外国語を用いてコミュニケーションしようとする態度、こういったものが挙げられると思います。具体的には、私はByram理論を使って英語力の説明をするようにしていきます。

 

 

(桑野)Michael Byramはダラム大学の名誉教授でいらっしゃいます。EUを作るときに、言語政策に深く携わった方で、Intercultural Communicative Competence (相互文化的能力、相互文化的コミュニケーション能力)という理論を立てていらっしゃいます。私は大学院でByramの研究を進めてきましたので、Byramの理論を使った「英語力とは何か」という説明をよくさせていただきます。

 

例えば、Linguistic competence、言語能力と呼ばれるもので、音声、語彙、表現、文法などの知識とそれらを運用できる技能、社会言語能力も場面や目的、状況に応じて適切に表現することです。例えばOpen the window.と言ってももちろん言語能力的にはOKなんですけれども、その場合には自分がしてもらいたいという意図が加わりますので、表現をWould you open the window?のように少し表現を変えて、その場に適した表現をするということですね。

 

続いてDiscourse competenceは、談話能力と呼ばれるものですね。場合、目的、状況に応じて情報や考えを相手にどう伝えたらいいのかというところです。例えば、Eメールであれば、最初に誰々さんにというのを書いて、挨拶があって、Bodyがあって、署名で終わるといった、相手への伝わり方はそれぞれの国の文化によって独特なものがありますので、文化を理解していく面も含めております。

 

そして、Intercultural competence、相互文化的能力です。他者や他の文化を尊重し、自律的主体的にコミュニケーションを図る能力と言われるところです。

 

(桑野)このByram理論をですね、先ほどの学習指導要領とリンクをさせたものがこちらになります。この表は今年の3月に福岡教育大学の論文で書いた内容になります。ダウンロードできるようになっております。日本語で書いているので、ぜひご覧になってほしいと思います。

 

「英語力とはなにか」が定まっていないと、観点別評価で何を評価していくのかにつながりませんので、まずは英語力の定義、これはそのグループの中で共通認識が取れていれば何でも構わないと思います。それを話し合うところがとても大切です。

 

 

(桑野)そもそも観点別評価とは何かというと、学習状況を分析的に捉え、定期考査の結果だけでなく、単元や題材など、内容や時間を工夫して、評価の場面や方法を増やしていきましょうというものです。

 

 

(桑野)それで何ができるようになるのかというと、学習過程や成果が可視化でき、学習意欲の向上、資質能力の育成に活かすことができると、学習指導要領や教育課程研究センターの指導と評価の一体化の資料の中に書かれてます。

 

語弊を恐れずに言うと、定期考査以外でも評価、点数をつけていくということなんです。皆さんもこれまで学んできた中でお感じの通り、どうしても高校の現場の評価は定期考査が中心となってきました。もちろん科目によっては実技試験を行うこともあるかもしれませんけれども、なかなか評価が公平にできない、基準、主観の問題で、定期考査がメインになってきたと思います。それを、学習状況も点数化して、お互い高め合っていきましょう、こうやって勉強してほしいという、いわゆる自走する力をつけていく狙いがこの観点別評価にはあります。

 

 

(桑野)どのような観点で評価するかというと、資質能力の3つの柱です。文科省が示していますが、知識・技能は何を理解して何ができるか、思考力・判断力・表現力は理解していることやできることをどう使うか、そして、学びに向かう力・人間性等はどのように社会や世界と関わりよりよい人生を送るか、これらの3つの柱に沿って評価をしていきましょう。

 

3つの柱と英語力を重ね合わせてみると、私が使用している観点別評価項目はこのようになります。

 

 

(桑野)知識・技能に関しては、言語能力に関する内容になりますので、言語を正しく使う能力です。こちらは既習事項というふうに考えていただいても構いません。授業で取り扱った内容で文法や語彙もそうですし、発音、アクセント、スピーキングまで全て網羅されております。

 

思考力・判断力・表現力は、社会言語能力・談話能力と定義してます。

 

主体的に学習に取り組む態度について、先ほどの、学びに向かう力・人間性等から主体的に学習に取り組む態度と変わっているのは、その人の性格を評価するのはいかがなものかということで、態度の方をピックアップしてですね評価の観点に上げているからです。メタ認知能力は、先ほどの英語力とは少し離れますが、いわゆる自己管理能力です。それと、相互文化的能力を当てはめて、実際に評価していく項目として、年度の初めに必ず生徒と、指導するチームで共有をした上で授業が進んでいきます。

 

 

 

(桑野)評価を行うタイミングと項目別の点数をこちらに示しております。これは学校ごとに定められている教務規定によるところが非常に大きいです。私はその教務規定を作る立場ではないので、出された教務規定に沿って、このようなタイミングと点数でやっていこうと決めました。

 

例えば、1学期の中間考査の前に、パフォーマンステスト1とパフォーマンステスト2をそれぞれ25点満点で実施して、中間考査は60点満点に減らしてテストを行います。そして5点ずつの態度の点数は中間評価の中に加えず、このパフォーマンステスト1、2の知識・技能・思・判・表の項目だけを足して、100点満点で1学期の中間考査の成績を出します。続いて、期末考査も同じくパフォーマンステストをおこないます。おそらくコミュニケーションの授業だとレッスンが2つぐらい続きますよね。レッスンが終わるごとにパフォーマンステストを実施して、考査を60点満点で行います。そうすると1学期で合計200点満点になりますので、これの平均値を出します。その平均値に0.8を掛けて80点満点を出し、こちらに態度の20点をそのまま加えて100点満点で評価をしていくということになります。

 

観点はどうつけていくかというと、合計すると60点×2の120点になりますので、割合で考えます。80%以上取れていればA、60%以上はB、それ以下はCと、出てきた点数によりますけれど、チームで決めた上で、観点をそれぞれ出していく方法が今のところ公平につけることができると思います。

学年に500〜600人程いる集団を、10数名の教員でやっていこうとすると、このような形をとらざるを得ないのかなと思っています。

 

もう少し詳しく見てみましょう。

 

 

 

(桑野)25点のパフォーマンステスト1をどのようにして採点するかというと、まずは知識・技能を正確さ(語彙、文法、語法)語彙が適切に使われていて、文法、語法も正確な場合は5点。

小さな誤りがある場合は3点です。ポスターを作ってもらって評価しますので、ポスターの中のつづりの誤り、評価項目2のつづりについて間違いがないかを見ます。どれくらいが小さな誤りなのかについては学習の状況の中でですね定めていく必要があると思います。例えば今回は0〜2個くらいの誤りの場合は5点と評価しています。

 

そして、ポスターに含める内容を思・判・表の中に入れております。例えば概要、例1、例2、まとめ、を述べなさいと指導していますので、4つがポスターの中で述べられているかどうかで判断できます。内容はユニット1との関連性がないものを書かれても困りますし、レイアウトデザインは、自分で判断し、考えて表現しないといけないという項目では、適切かと思います。

 

最後のメタ認知のところは期限としています。期限内にしっかり学習プランを立てながら提出ができた場合は5点です。期限に関しては手探りでやっている状況なので、態度のところは、メタ認知の相互文化的能力はまだこの段階では入っていなかったということになります。

 

今回使った参考文献リストになります。

 

 

(桑野)今回使用した新資料請求や質問などは、こちらのメールアドレスにお願いします。

 

 

(桑野)駆け足になってしまいましたけれども、私の説明の方は終わらせていただきます。

では上原先生よろしくお願いいたします。

 

(上原)皆さんおはようございます。上原と申します。

 

Thank you for coming today. I have been looking forward to sharing my experience. I hope you will enjoy it.

 

 

 

(上原)私の、相互文化的能力を育成する授業実践を発表します。

 

 

(上原)まず、なぜ英語を学ぶのか考えたことがあると思います。教員から生徒たちにこれを伝えることがあるかもしれませんし、生徒たち自身も、なぜ英語を学ぶか考えることがあると思います。英語を話すのが好きだからという生徒もいれば、入試のため、将来役に立つと言われたから、話せたらかっこいいから、などなどいろいろな意見があると思います。

 

 

(上原)相互文化的能力の育成を目的とした授業は、生徒の英語学習の強い動機づけになると私は感じています。桑野先生に相互文化的能力の育成という視点を共有してもらってから数年になるんですけれども、それから私の授業のデザインの仕方でや、生徒に対する授業中の問いかけ、やりとり、生徒自身の学習に対する姿勢も大きく変わったと感じています。受験の枠には収まらない、人生において有益な能力を育成することができるのが、この相互文化的能力の育成という視点だと思っています。

 

相互文化的能力の育成を通じて、生徒たちは他者理解や、自己理解、いわゆるメタ認知や、自分と他者の人間関係の再確認ができていると私は感じてます。

 

 

(上原)タイトルは「Entrepreneurs and Entrepreneurial Spirit」と掲げました。起業家とその起業家のスピリットについて学ぶ授業を作りました。これはコミュニケーション英語の検定教科書のリーディングのレッスンに、私が肉付けをして作ったものです。

 

4つのパートからなっていて、2番目のWhile-reading Activityというのが、検定教科書のリーディングの内容です。それを読む前段階のPre-reading Activity、読んだ後のPost-reading Activity、最後の観点別評価は私が自分で作りました。ではPre-reading Activityから見ていきたいと思います。

 

 

(上原)Who  Makes a Breakthroughというタイトルを作りました。このアクティビティの目的ですけれども教科書本文を読む動機づけを行う、Reason to readを生徒に与えるものですね。この教科書のレッスンは、ある企業家の人について扱ったもので、なぜそれを読むのかという理由について、動機づけを生徒に行いました。企業家を扱うので、実際に日本のEntrepreneurship、起業家的行動能力、資質について生徒に知ってもらいました。さらにPost-reading Activity、教科書を読んだ後の活動で達成したい本レッスンのゴールの共有をしました。自分と同世代の海外の起業家に質問をするというゴールで、このレッスンの目玉ですけれども、最後に起業家たちにメールを送ってどうなったか、楽しみにしておいてください。

 

 

(上原)Pre-reading Activityは、2つのパートからなっていて、1つ目のスピーキングから行います。Innovation Happens Fastで、昔のコンピュータ機械をですね、Useful Expressionsを使ってディスカッションするように生徒たちに促しました。

 

 

(上原)数十年前のコンピュータでGoogleを見るとこんな感じで、右側は数十年前のプリンターの写真ですね、今は3Dプリンティングもできるようになってて、ずいぶん時代は変わったという話を生徒たちにしました。

 

こういうInnovation、革新は誰が起こしているんだろう、Breakthroughは誰が起こしているんだろうということで、次の活動の、Entrepreneurs and Entrepreneurial Spiritということでスピーキングとリーディングを行いました。

 

 

(上原)まずは起業家たちの写真を見せて、皆さんご存知の有名な起業家の方たちですけれども、ペアワークでこのディスカッションを行いました。

 

 

(上原)質問は、Do you usually feel uneasy when starting something new? や、What do you think about starting up a new business? で、生徒に新しいことを始める事、新しいビジネスを始めることについて考えてもらいました。最後に、Do you think Japanese people have enough chances, abilities, and aims to a start new Business? と、生徒たちはビジネスをやったことがないと思いますので、背景知識が全くないので想像の域で話してもらって、実際に日本人はどうなのかという客観的なデータを持って生徒たちに見てもらいました。

 

 

(上原)「Global Entrepreneurship Monitor」という団体が作っているデータがあります。各国の起業に関するデータがまとまっています。

 

 

(上原)日本を見てみると、例えばAttitude and perceptionsのところは、Good opportunities to start a business in my areaを認識している大人は、11%で、調査した47カ国中最下位なんです。それに対して、Fear of failure、失敗に対する恐れについて、約半数の大人がそれを感じていて、ランキングは調査した国の中では高くなっています。対してアメリカは、Good opportunities to start a business in my areaは16位と日本よりかなり高くなっていますね。Fear of failureは、若干ではありますけれども日本よりも低くなっています。

 

ここで生徒たちに、これが日本人の傾向であること、これがいい悪いではなくて、この現実を元に自分たちの特徴を把握して、どうすればこういうハードルを自分たちが新しいことや始める新しいビジネスを始めるときに克服していけるんだろうねということを投げかけて、この活動は終わりました。

 

 

(上原)生徒たちにもう一度目標を見せて、目的達成できたかどうか確認してもらいました。

 

 

(上原)続いて検定教科書のWhile-reading Activityに入ります。先ほど日本人が抱えている問題、課題を認識してもらった後に日本の起業家について、その人はどんなふうにビジネスのことや自分のことを考えているんだろうということを話してもらいました。

 

 

(上原)右側はロケットを作っている植松努さんという北海道にいらっしゃる起業家の方について生徒たちと読んでいきました。

 

この起業家の方の生い立ちや活動、克服した困難、この方が持ってらっしゃるモットーやスピリットを共有して、生徒たちに日本にはこういう起業家がいるという1つのロールモデルを見てもらいました。これでWhile-reading Activity、検定教科書の内容を終わります。

 

 

 

 

(上原)では最後にPost-reading Activityです。タイトルはWhere does motivation come from?というものです。この活動の目的は、自分の考えや将来の展望を表現するための語彙や表現を学ぶ、相互文化的能力を発揮しながらEメールを海外の人に向けて書く、自分と同世代の海外の起業家に質問をする、授業内の活動を通して自分の将来について考え、進路の研究に対する動機づけを行ってもらうというものです。生徒たちにこのゴールを共有してから、具体的な活動に移っていきます。

 

 

(上原)Post-reading Activityは、3つのパートから構成されています。

 

 

(上原)1つ目、How can you motivate others and yourself? ということで、どうやれば自分や他者を動機付けることができるのか見ていきました。この活動は始め、スピーキングから生徒たちに入ってもらい、ペアワークでHave you decided what job you want to do in the future?というクエスチョンを生徒にしてもらいました。私の受け持っている生徒はなかなか将来の進路、ビジョンが明確に定まっている人は少数ですので、定まっていないことが別に悪いことではなくて、定まってないからどんなことを自分で考えているのかを話すよう促しました。進路が決まっていない、ビジョンを持ってない人が大多数なので、そういう自分たちの悩みを共有して、進路に対して話してもらうハードルを下げてから、Post-reading Activityに入っていきました。

 

続いて、リーディングとライティングの活動です。Read an email from John, a high school student and reply to it. You have to tell John. ①Your situation compared to him ②What you think he has to do ③Other comments, if neededという指示があります。私の方で架空のJohnくんという生徒を設定しまして、彼から進路相談のそういったメールが来ていて、彼にアドバイスをしてみるという活動を行いました。こういうメールを作りました。

 

 

(上原)高校生で進路なんて決められないよというありふれた相談なんですけれども、これに対して生徒に返信をしてもらいました。悩む必要ないよとか私だったらこうするとか、いろいろ生徒たちは書いてましたが、このメールを書く活動の隠れた目的としては、まずJohnくんのメールを読んで、最後に起業家に送るメールで使えそうな表現を見てもらいました。最後に生徒たちもメールを書くのでその練習にもなっています

 

(上原)自分たちの進路選択に関する意識を高めてもらったところで、続いて2つ目の活動に移っていきます。Young Entrepreneursです。

 

 

(上原)5名の企業家の方を私がピックアップしました。いずれも生徒たちとほぼ同世代の若い起業家で、すごいパワーを持った人たちです。この活動はJigsaw Activityという活動です。ジグソーパズルのジグソーです。

 

 

(上原)まず初めに生徒たちにグループを作ってもらいました。そのグループ内でAからEまでの担当割りを決めて、その子達が各グループAならAのグループ、BならBのグループに分かれてもらいました。各分かれた先のグループをプロフェッショナルグループとして各起業家について調べて、プロフェッショナルになってもらおうと、分かれて情報収集をしてもらいました。その情報に関しては、時間節約のため、私の方で情報を先に作りました。

 

 

(上原)例えば、Loganさんであれば、シェフの方で、シーズニングもプロデュースして、オバマ元大統領とも対談していました。また、ドローンの製造販売を行っているGeorgeさん、スキンケア用品をプロデュースしているIsabellaさんなど、彼らのプロファイルを各グループで調べてもらいました。

 

 

(上原)各グループで情報収集が終わったら元のグループに戻って、各グループで得たジグソーのパズルを最後にみんなで合わせて1つの情報にまとめました。これがJigsaw Activityです。元のグループに戻ったら、各起業家についての情報をみんなで共有して、どの起業家にメールを送りたいか、どの起業家について興味関心があってどんなことを聞きたいか、生徒たちに決めてもらいました。ここは日本語を使ってもいいよと言ったんですけれども、相互文化的能力を生徒たちがすごく発揮するところだったと思います。メールを送る起業家を決めてもらって2つ目の活動は終わりです。

 

 

(上原)最後は、Contact Entrepreneursです。

 

 

(上原)まずメールを書く前にフォーマットを見せて、どうやってメールを書けばいいのか確認してもらいました。その際に、さっきのJohnくんのメールも参考にしていいよと言いました。ここは相互文化的能力の談話能力、社会言語能力のところに関わっていると思います。

 

 

(上原)実際に生徒たちがメールを書いて、私は内容で変なところがないかということだけ確認をしました。文法や語法や英単語のチョイスは生徒たちに任せました。自分たちが学んでいることが、他者に通じるかどうかを確認してもらいたかったので、そこはあえて手をつけずに生徒たちにメールを書かせて、実際に彼らにメールを送りました。

 

 

(上原)結果、なんと2名からメールをもらうことができました。ドローンの会社を運営しているGeorgeさんと、シェフのLoganさんです。生徒たちもすごく喜んでましたし私自身も感動しました。Loganさんは写真付きでメールを返してくれました。親日家の方だったようで、スカイプしようなんてことも言ってくれました。実現はしなかったんですけれども、生徒たちにはいい経験になりました。

 

もちろん、こうやってメールをもらえたんですけど、最初からメールをもらえない可能性もあったわけで、私の中ではメールをもらえなくても、生徒たちが自分自身の進路を考えるきっかけになって、そしてそれを英語で表現しようと思って自分について英語で語れることはすごく大事なことだと思います。

 

(上原)なおかつ、こういった海外の自分と同世代の起業家たちの話題に触れることによって、こんなパワーを持っている人たちが海外にいるんだ、こんな考え方をしている人が自分たちと同世代にいるんだということを知れたことや、それを英語で学ぶことで学ぶ価値があったと思えることで、Post-reading Activityの活動は十分達成されていると思いました。こうやってメールをもらえたのは、私にとっても生徒たちにとってもご褒美ですね。

 

これがあったおかげで、生徒たちが自分たちの働きかけによって学校の外の社会とつながることができるという経験ができたのはすごく大きいことだと思います。私の学校は規模が大きいので、生徒たち個人個人に活躍の場を提供できる機会が少ないんですけれども、特に学校の外の社会とつながる機会に乏しい子が多いんです。外の社会とつながることのできる機会をあげられたのがすごく良かったと思います。

 

 

(上原)以上でContact Entrepreneursの活動は終わりです。最後に自分たちでゴールが達成できたかどうかを評価してもらって終わりました。

 

 

(上原)最後に観点別評価です。先ほど紹介した活動を観点別に評価したいと思います。評価対象は最後のEメールです。知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体的に学習に取り組む態度をご覧の内容で採点していきました。点数については、先ほどの桑野先生の講演の教務規定に則っています。

 

 

(上原)まず知識・技能は、メールの言語の正確さです。また、メールの掲載、件名、宛先結び最後の署名改行など、メールを英語で書く際のフォーマットに従って書けているかどうかも評価しました。

 

 

(上原)思考力・判断力・表現力、まず初めに自己紹介ができているか。2つ目にcontextの共有で、文脈背景の共有です。ここは一番相互文化的能力を生徒が発揮しないといけないところです。相手の経歴や、考え方に触れられているか、生徒たちはプロファイルからそれを学びましたので、「あなたはこういう人なんですね、こういう考え方をされているんですね」と相手の背景に言及できているかどうか、もしくは自分の悩みや、授業中に収集した情報、起業家の情報だけでなくて最初に扱ったGlobal Entrepreneurship Monitorから得た日本の起業家の情報なども引用して相手と自分のcontextをすり合わせることができているかということも評価しました。

 

 

(上原)最後に主体的に取り組む態度は、桑野先生がおっしゃっていたのと全く同じなんですけれども、期限内にメールを提出できているかをもってして評価をしました。

 

評価はグループでしました。グループで1つのメールを送ってもらったので、グループ単位で評価しました。

 

以上で観点別評価のポイントは終わりです。桑野先生もおっしゃってましたけれども、今後の課題としては、観点別評価に相互文化的能力を評価する項目を色濃く出せたらなと思っています。それを生徒自身が主観的もしくは客観的に見てもらって、自分の総合文化的能力がどれだけ伸長したのか、どこが足りていないのかというメタ認知をする機会をもっと提供できたらなと思っています。

 

最後にこちらがこの授業を作る上で参考にした資料です。

 

 

(上原)以上で私の実践発表は終わりです。Thank you so much for your interest and attention. ありがとうございました。

 

 

(桑野)上原先生、ありがとうございました。私の方から2点あります。まず1点目が授業デザインについてです。

 

 

(桑野)3つの視点から見ていったんですけれども、学習者の立場だったらどう見るかなと思ったのですが、日本の学校で授業を受けながら英語使用の実体験ということで、生きた教材というふうコメントもありましたけど、まさにその通りだなと思いました。指導する側として英語の教員としてはPre-reading Activityから、Post-reading Activityまで一貫した内容だったと思います。先ほどのByram理論でいうところの言語能力と文化的能力、両方を指導することを含んでいたと感じました。このような授業を設計したきっかけや、実際に何時間ぐらいかけたか、どうやって周囲を巻き込んでいったのか、お話伺ってもいいですか。

 

(上原)まず授業設計をしようと思ったきっかけは生徒が進路に悩んでいたということで、何かしらロールモデルを提示したいと思いました。教科書では1人しかロールモデルを扱わないので、それが万人に当てはまるわけではないので、できるだけたくさんのロールモデルに触れてもらって、できるだけ多くの生徒の琴線に引っかかればと思いました。

 

また、生徒たちに学校の外の社会とつながってもらいたいという思いがありました。そこで自分の社会の中での居場所や、学校の中で生徒がどう頑張っていくかを再確認できると思ったのでこの授業を設計しました。

 

実は、授業設計は私だけでやってないんです。いろんな先生にアドバイスもらいながら作りました。一番は相互文化的能力の項目をいくつか選んでこれを達成するために、どんな活動をしようかなと、ゴールから逆算して作っていきました。

 

時間は、おそらく30時間ぐらいかかっていると思います。夏休み明けの授業にこれを取り入れたかったので、夏休み期間を使ってこちらをじっくり作っていきました。普段からこんな重いものはやってないです。こんなの毎回やっていたら私はもう死んでしまいます。

 

周囲を巻き込んでいくことについては、実は本校のクラスの中でも学力が上位者層の数クラスのみでやっていたんですけれども、レッスンプランを作成しまして、私の頭の中や、具体的な取り組みの方法をできるだけ他の先生に共有できるようにしました。

 

(桑野)ありがとうございます。

 

 

(桑野)続いて、改善するとしたらどうするのかというところですけど、まず評価基準作成のポイントをですね、学習者が学び方を理解できるように、観点別評価のポイントは生徒に示すということですよね。この単元の最後にはこのようなUnit Activityがあって、こういうふうにしてほしいというのを全て共有した上で授業が進んでいくということですよね。指導者としては、シンプルな基準を心がけないといけないし、評価項目に重なりを作らないようにしないといけないですね。

 

 

(桑野)例えば1と2について、1が3点だったら2も3点になっちゃうとなると、どうしても点数は下がっていくので基準作り大変ですね。限りなく教員間で差が出ないように、公平に採点できることと、評価に時間を取られないことが大切です。特に3学期制をとっている学校はこの観点別評価はあまり向いていないというか、タイトなスケジュールでどんどん行かないといけないからすごく大変です。このポイントを押さえた上で、僕だったらこういうふうに改善していくかなというところを今変えてみました。

 

上原先生が、先ほど示していただいた観点別評価の項目のところについて、正確さ、知識・技能のところはこのままでいいかと思います。1-2の書式に関しては事前に学習をした内容になるからどちらかというと知識・技能かなと思います。もちろん談話能力の部分もここで含まれるのですが、件名、宛先、結び、署名、改行の部分が具体的に何をしてもらいたいかという項目になるので、ここを事前に示しておいて、どれだけ運用されているかで評価をしていきます。2-1の内容は、シンプルに自己紹介をして、こういう趣旨で、こういうことを聞きたいんだという3つをくくってしまいます。Target Languageがあるはずなので、特に今回は、あなたのこんな活動を見てこう聞いている、という助動詞関係で言うと話者の判断や、前文、要点の書き方といったところも表現力の中で発揮できるように場面を作ってあげるといいかなと思いました。相互文化的能力がというところで、情報引用と日本と他国の文化の違いに必ずその中で触れているかどうか、そして今回のポイントのメタ認知の提出期限ですね。この3つを使えば、相互文化的能力を態度の項目の中で評価できると思います。

 

(上原)そうですね、相互文化的能力の評価についてはしやすいと思います。また、その前にいただいたアドバイスについて、学習者に寄り添う視点が欠けてたことが、私の課題かと思いました。明示した方が、英語が得意じゃない子も、具体的な目的を持って、活動を把握しやすいというのは、すごく感じました。ありがとうございます。

 

(桑野)Q&Aで、聞く・読むの主体性がうまく見取れずに悩んでらっしゃるという質問があります。聞く・読むの活動が、pre・while・postの中にもあったと思いますが、これを見取ることについてどのように考えますか。何かアドバイスありますか。

 

(上原)これを評価するのであれば、オン ザ スポットでやっていくしかないと思います。

スピーキングや、聞いて適切に言えるかどうかをパフォーマンステストとしてさせるしかないんですかね。

 

(桑野)観点別評価の根源にあるのが、単元ごとにまとまってということで、最初にそのようなUnit Activityを提示しているので、そこに向かって、主体的に動いているかという態度で見ていくしかないかなと思います。それぞれ点数つける、評価していくのではなくて全体で見るのが現実的かと思います。

 

生徒たちに事前に手紙を書く前に、観点別評価項目は知ってましたか、自己紹介の有無や、メールは知っていましたかということで、メールの書き方をポストリーディングの中で指導されたということですね。自己紹介がなくても1点あるのはなぜか教えてくださいというQ&Aで来ているんですけれど、私の中では、0点というのは授業に参加している以上、なかなかないと思います。

 

(上原)同意見です。

 

(桑野)授業に参加していなくて、例えば長欠の生徒については運用のところになってくると思うのでまた別のトピックかと思います。

 

一番は、相互文化的能力を明示することで学習者がそこに意識を向けやすくなるということですね。

 

 

(桑野)まとめとしては、私達の願いは、世界平和のために世界市民としての土台を作りたいというところです。中央教育審議会の答申の中でも挙げられておりましたが、卒業直後の進路の状況の結果は、外的要因に影響を受けやすいので指標としてはどうなのかという声や、Pashbyさんは、ここで言う世界市民というのは他者と責任を持ってやりとりをして理解する人、特に閉塞的で静的なアイデンティティの観念よりも対話的で複合的な理解を常に持つ人であると言っています。Byramも言うように、どうしても日本の言語教育となると、英語の正しさ正確さ、Byramの言うところの言語能力に終始してしまいがちですけれど、そこだけでなく、文化的能力を指導していくことが大切なのではないかと思い、このような観点別評価項目や、pre・while・postが出来上がったというところは、背景として理解しておいてもらいたいなと思います。

 

白熱トークの参考文献です。

 

 

(越智)今の白熱トークの部分は、上原先生は桑野先生からどんなフィードバックを受けるか事前に知らないで今日臨んだということですが、実際にリアルでフィードバックを受けるという経験をされて、上原先生、いかがですか?

 

(上原)貴重な経験でした。普段からお互いにフィードバックしあうこともあるので、緊張感はなくできたのが逆に良かったのかなと思います。

 

(越智)前回も同じように実施したときは、「そうは言っても難しいよ」という反応をされる先生がいて、それも面白かったですけれども、上原先生は、真摯にそうですねと受け止められているところがとても印象的でした。

 

(上原)はい、相互文化的能力を発揮しました。

 

(越智)それでは、Q&A、質疑応答に入りたいと思います。

 

(桑野)上原先生はグループ評価を今回の実戦でされていましたが、グループ内の差についての質問が来ていました。

 

(上原)できるだけ差を作らないようにする取り組みは可能だと思っていて、こちらでグループを操作するのは1つの手かと思いますね。英語が得意な子、不得意な子はいると思うので、それをこちらで意図的にばらすことで、ある程度解消できると思います。それでももちろんそのグループ内に差はできると思いますが、そのなかでも協力してメールを書くことができたというところも評価に入れるのも手かと、今思いつきました。

 

(桑野)私も、みんなで作り上げる力が評価対象になるので、グループの中でみんなで長所短所を補いながらやっていくところに狙いがあって、評価をするために評価を行っているわけではないので、どうやって学習を作り上げていくかというところを重視しています。

 

(上原)グループ内の生徒は全員同じ点数にします。

 

(桑野)ただ、これが私達の今の現状であって、まだまだ評価システムは高校の現場では未熟なので、これが全てだというつもりは全くないです。運用しながら実際にグループの中の差はどうなのという意見に対してどう対応するのかといった問題はこれからたくさん出てくると思います。やりながら対応していくしかないでしょうね。

 

メタ認知について、Post-reading Activityの授業時間はどのくらいの時間をとりましたか。

 

(上原)Post-reading Activityだけでいうと、5時間ぐらいです。1週間分ぐらいですね。

 

(桑野)やはり考える時間をしっかりつくっているということですよね。3学期制でやっていると、早いときは14〜15回で定期考査が来ますよね。単位数ってもちろん指標にはなりますけど、学校行事やコロナでどんどん削られていきますので、定期考査や中間考査まで行く場合、4単位だったら中に12〜13時間でむかえることも結構ありますよね。そういう場合はChapter 1個、Unit 1個しか進まないこともあります。

 

(上原)アイデアの出し方についての質問がありますね。今使っているテキストが、第二言語学習用の、検定教科書でないテキストも使っていまして、クリティカルシンキングを育成するような、EFL用の教材を使っています。それにヒントがあったり、あとは実生活で英語を使ってやりとりをする場面を探してそこから逆算して作ったりもします。

 

(桑野)今、私達が使っているのが2年生、3年生の教材になるので、新1年生用の教材は、はっきり言ってアイデアを出さなくても、教科書の中にそこまで組み込まれたものが非常に多くなっているので、あえてここまで作るということをしなくても良いと思います。

 

新課程の教科書は、まだ表向きの評価項目しかその中には載せてないので、私も編集に関わっているので裏側から言うと、表向きではない、先ほどの評価基準までの提案ができるように、副教材指導書を今改変しているというところが現状として挙げられます。ですので、新学習指導要領の検定教科書はすごくやりやすくなっているんじゃないかなと思います。

 

(越智)主体的に学習に取り組む態度の評価材料が足りないことが悩みという、主体性に関する質問もいくつか来ている印象があります。

 

(桑野)最後に成果物が出てきたら、かなり主体性があると私は考えています。

 

(上原)どこまで助言するかは難しいですね。発表の中でも言いましたけれども、Eメールは、こちらが見て不適切なものを書いてなければOKにしましたね。

 

(桑野)まとまった英作文を書くときにアイディアが出ないということですが、自分の意見を持つ生徒を育てるための工夫についてはどうですか?

 

(上原)英語の授業だけじゃないと思うんですけど、私は担任もしていますので、ホームルームや、英語の授業の中でも、ただリーディングの教材を読んで、ただリスニングをするだけではなくて、そこで扱った内容に対して生徒がどんな価値観を持っているのかを質問するようにしています。そこで自己表現させてあげると、「こういうことを考えたらいいんだ、こういう視点を自分たちは持っているんだ、ディスカッションするときにこの人はこう考えているんだ」という気付きにつながります。自己理解と他者理解、そしてそれをすり合わせていく活動を作っていくように心がけています。

 

(桑野)授業だけではないということで、活動全体的に意見が言いやすい環境を普段から作っているというところかなと思います。校則で縛っていくようなタイプの学校だと、なかなか生徒の方も声が上げづらいと思うので、そこは校風にもよるのかなとは思いますね。

 

(越智)上原先生の話を聞いてて印象的だったのが、これだから良い、これだから悪いといった、良い悪いの判断をしなくていいんだよという声掛けをされているのかなと思いました。私がもし生徒だったら、じゃあやってみようかな、アウトプットしてみようかなとなると思って、普段の声かけについて上原先生も工夫されていたりするのかなと思いました。

 

(上原)そうですね。工夫をいろいろとしてます。繰り返しになりますが、生徒の価値観を大事にしたいと思っていますし、心理学の本を読んで、それを取り入れて生徒の反応を見てますね。

 

(越智)先生自身がインプットされて、ご自身で勉強されたことを現場でも実践されていらっしゃるんですね。

 

(桑野)次に、パフォーマンステストについて、今回はライティングだったんですけど、プレゼンなどのスピーキングはどうですか?

 

(上原)最近スピーキングテストもやりました。スピーキングテストって本当はオンザスポットでその場での生のやりとりを評価するのが理想だと思うんですよね。けれどもそれは少人数でないと難しいので、私の学校は一クラス30人~40人なので、学校が使っているMicrosoftのTeamsの課題提出機能に音声を添付できるものがありまして、それを聞いて、あらかじめ提示した課題の要件を満たせるスピーチができているかということで、今回実施してみました。

 

(桑野)評価基準もいろいろと作っているんですけれども、特に時間がなく、授業数の確保が非常に難しかったので、最後のライティングをする前段階のアイディア、先ほどのアイディアを生み出すのがなかなか難しいというところのサポートでもあるんですけど、そちらの方をスピーキングを使って実施させたんですよね。

 

(上原)そうです。その方が生徒のハードルも低いかなと思いました。

 

(桑野)パフォーマンステスト1と2が、同じUnitの中でもつながっていくというふうに工夫はしています。

 

(越智)学校の外の世界とつながる機会の創出に苦労されている現場の先生が多いと思います。どのように教員が外の世界とつながり、それを生徒に還元するのか、共有いただけたらうれしいです。

 

(上原)自分からいろんなワークショップに参加するのは大事だと思ってますね。教員向けのワークショップに教員は行くことが多いと思うんですけど、教員対象でなくても、教育に関わりそうな分野のものに参加するのは大事だと思います。例えば私だったら哲学が好きなので、哲学のオンラインセミナーをやっているものに参加してみました。先日生徒が、総合型選抜を受けたいと言っていたんですけれども、いろいろな活動をやっているんだけれども、全くコンテクストがなかったんです。その活動をしているプロフェッショナルにコンタクトを取ってみたことはあるのか聞いてみるとなかったので、手紙を書かせてみました。教員自身が英語だけの教育セミナーではなくて、いろいろなところに参加するのは大事なのかと思いますね。

 

(桑野)続いて、インターネット辞書の翻訳機能はどうですか?

 

(上原)インターネット辞書の利用はOKにしてます。そんなにこだわりはないですね。そのままというのはなかなかまだ難しいし、使ってたとしても、これでいいですかって生徒が見せてきたときに、どんなふうに使ったかは必ず聞きますね。

 

(桑野)中学校の先生から、3つ目の観点を提出物で評価してはいけないと言われているということです。普段の授業のみの見取りで評価すると。これは教務規定や学校によるところが非常に大きいですね。徐々に浸透したときにどうなるかはわからないですけど、そうなってくると普段の授業だけで見取るのは難しいですね。担任以外は授業だけなので、40人全員の意欲を観察するのは難しいですし、国語との情報交換とか、深さとか、言語間とか、教科間とかで変わってくるというのはまさにおっしゃる通りで、本当であればそれをトップがバシッと打ち出して、それをみんなで共有して教員はそれで動くのがいいとは思いますが、なかなか今はそういうふうにはなっていなくて、私達みたいな一教員レベルでこういうような動きをしていってやっていくのが今の高校現場の現状かなと僕は思っています。いろんな学校に指導助言で入っても、そのような声は聞いていますね。

 

(越智)今日は改めてご参加いただきていただきましてありがとうございました。一言ずつ、最後にいただけたらと思います。

 

(上原)本日は貴重な時間を実践発表の場にくださいましてありがとうございました。自分の授業を共有する機会はなかなかないと思うんですけど、自分の活動をメタ認知するいい機会になったと思います。たくさんの質問をいただいて自分の中で言語化できていなかった部分を考えるきっかけになったので質問してくださった方々本当にありがとうございました。

 

(桑野)1月に引き続きたくさんの方にご参加いただき本当に感謝しています。事前の質問や本日の動きを見ていても、観点別評価に対する皆さんの、今困っていることや、もっと知りたいという気持ちが十分伝わってきました。私もその1人でこれが全てではありません。皆さんで協力していいものが作りあげられたらなと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。

 

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