英作基本文例600
最終更新日:2022年2月24日
- おすすめしたプロフェッショナル
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匿名先生
英作基本文例600
啓隆社
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
40の文法項目に分かれており、1年間でちょうど1回学習し終えることができる適度な文量。文法項目ごとに、基礎・標準・発展の3段階の文例があり、簡単な文章から少しずつ慣れることができる。難しい文章は3年生までに読めるようになれば良い。同じ教材を3年間くり返して用いることにより、英文のパターンをより定着させることができる。
Q.困ったところや改善してほしいところ
各項目の例文に一貫性がない。その項目で学ぶ文法用法を用いた文章がただランダムに15問あるので、テーマに沿ったものがあっても良いのかなと思う。また、教育機関が作っている教材なので、文章がとてもまじめな内容で、面白みに欠けるかも。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
県の推薦教材として、鹿児島県内の学校では昔から伝統的に使われている。主に国公立大学の2次試験の英作文問題の対策として使用している。特に、本校からいちばん近い国立大学が鹿児島大学で、文理科(大学進学コース)40名中、半分の20名ほどは鹿児島大学へ進学する。その鹿児島大学では、オーソドックスな昔ながらの入試問題を実施している。本教材は、鹿児島大学の入試で出題される英作文問題と似ているため、その対策に適している。
Q.実際の使い方
本教材は、文法事項ごとに40項目に分かれている。1つの項目につき見開き2ページで、左側に日本文、右側に英文の例文が15問ずつある。基礎5問、標準5問、発展5問の3段階の問題がある。まずは例文を頭に入れるため、課題として、例文をセリフのような感じでとにかく覚えるよう指導。次の授業の際に、例文の解説を行う。また、授業の中で文法が出てきたときに、本教材の例文を参照して説明する。
覚えた範囲は、毎回の授業の最初に行う10分間の小テストの中で、併用している単語用の教材「Target」から10問と本教材から5問を出題し、習熟度を確認する。1つの文法項目には15問あるので、1項目を3回の小テストで扱う形になる。1年間で本教材をひととおり終わらせ、同じ教材を3年間くり返して用いることにより、英文のパターンをより定着させることができる。
Q.使ってみた結果
英単語をつなぎ合わせただけではしっかりとした英文にはならない。英文の決まった型を身に付けることにより、初見の英文でもパターンに合わせて読むことができる。授業中にわからない文章が出てきたときに、「『文例600』のこの文章を覚えてる?」と尋ねると、生徒は本教材で習った文章は覚えていることが多く、そのパターンに当てはめて読ませると、しっかり読める。
本教材では主に英作文力や英語の表現力が身に付く。しかしそれだけでなく、教材内の例文を読ませたり、聞かせたり、話させたりする機会も多く設けるので、スピーキングやリスニングの力も付き、4技能が伸ばせると思う。
Q.利用が向いているクラスや生徒
進学を目的として、大学入試のための勉強をする生徒。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
就職や専門学校への進学を目指すクラスには合わない。
- 匿名先生