10分間基礎ドリル 中2英語
最終更新日:2022年3月14日
- おすすめしたプロフェッショナル
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小山夏愛 / 英語講師
10分間基礎ドリル 中2英語
学研プラス
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
重要なポイントや間違えやすいところをうまく押さえた問題が多いです。例えば、「一般動詞の過去の文(規則動詞)」では、-edを加えればいい動詞とそうではないもの(study, stopなど)がバランスよく混ざっています。
機械的な練習がほとんど無いところもいいと思います。機械的な練習とは、一つの単語に一つの訳語を書かせる問題や「次の文を過去形にせよ」というような問題です。単語単位の練習はほとんどなく、文単位になっています。また、過去を示す言葉(yesterday, in 2000など)を加えて書き換えさせるなど、機械的ではなく意識的な練習ができるように工夫されています。
問題の形式も多様です。空所に入る単語を選ぶ問題、日本文に合わせて英文の空所に単語を書く問題、書き換え問題、語順整序など。
Q.困ったところや改善してほしいところ
やはり量が少ないところです。同じような問題が2倍あれば、苦手部分をもっと練習できます。また、ページが1枚ずつ切り取りやすくなっていますが、間違えた箇所を2周することなどを考えると、切りやすくする必要はないと思います。ページを紛失しやすいです。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
英語が苦手で文法の総復習が必要な中学生の個人指導でこの教材を選びました。
Q.実際の使い方
ドリルの最初の2ページに中1の文法がまとめてあるので、まずはbe動詞と一般動詞の平叙文、否定文、疑問文の理解度を確認しました。その後、中2文法をドリルの前半から一つ一つ復習しています。また同時進行で、現在学校で学習しているドリル後半の内容を授業後に練習しています。
中2文法の復習は、週1回のレッスンで30分かけて1ページ進めます。指導法は、生徒と一緒に問題を解き、分からないところを説明しています。練習がさらに必要な箇所は、似たようなオリジナル問題を作り、次回のレッスンで取り組んでもらうようにしています。学校の授業の復習も同じくらいのペースです。レッスン後には、何度も音読してシンプルなフレーズを暗記するよう指導しています。
Q.使ってみた結果
「10分間基礎ドリル」という教材名なのでお手軽なイメージですが、中身は濃いです。苦手箇所を確認するのにもとても便利です。問題文中の難しめの単語には小さく意味が書いてあります。また、各ページの下に小さくポイントやヒントが書いてあり、短いながら適切なアドバイスとなっています。
Q.利用が向いているクラスや生徒
英語が苦手、または部分的に抜けがある生徒さんに最適です。苦手部分を明らかにするためだけに使うのもアリです。特に文法の勉強に向いています。短い時間にササっと勉強するときにもいいです。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
学校で習ったことを全体的にマスターしていて、応用的な問題だけを求めている生徒さんには必要ないです。長文読解問題は無いので、長文対策には他の問題集が必要です。ドリルという性質上、説明もあまりありません(解答ページには簡潔で適切な説明があります)。
いずれにしても、これ一冊というわけにはいかないと思います。
- 小山夏愛
- 英語講師
プロフィール
大手学習塾での指導経験あり。中学生から大人まで、学校の補習、高校・大学・大学院受験、英検、TOEIC、TOEFL対策などに応じています。現在オンライン家庭教師として「分かりやすく」をモットーに指導中。多読のお手伝いとして、英語の童話や小説、エッセイ、ニュース記…