英単語ターゲット1200 改訂版
最終更新日:2022年5月28日
- おすすめしたプロフェッショナル
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山口県私立高校 Y先生 / 山口県私立高校
英単語ターゲット1200 改訂版
旺文社
- おすすめのポイント
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Q. 良かったところ
テスト作成ツールに入っている出題形式の種類が豊富で使いやすい。以前は主に書取り形式のテストを作成していたが、このツールを用いて選択形式にしたことで、授業中のテスト実施に掛ける時間を短縮できた。その分の時間を、教科書など、より重要度の高い他の教材に回すことができている。アプリが付いているので、音声も出せて、学習のカバーもしてくれる。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
特になし
Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
普通科の1年生(実用英検3級〜4級くらいのレベル)を対象に、令和3年度から導入した。令和2年度までは別の単語帳を使っていたが、例文が載っていない単語があったり、単語テストの作成ツールの使い勝手があまり良くなかった。また、それまでは1冊の単語帳を3年間通しで使っていたが、発想を変えて、まず1年生のうちに基礎を押さえる1冊を扱い、その後2、3年生でさらに発展的な別の1冊を扱うのも良いと思った。そこで、情報量が十分な本書を採用した。(2年生以降の教材については、同じターゲットの1400、または1900を生徒のレベルにあわせて導入を予定している)
本書には、例文が1つの単語に1つ以上は載っている。また語法で覚えるものはまとめて掲載されていたり、各セクションの構成が良い。1200語に加えて、「中学で習った200語」が収録されていて、中学校の復習からしっかり入れる作りになっている。さらにアプリも付いていて、スマホを持っている生徒たちが普段から勉強に向かいやすい。状況(クラスの人数やレベル):
普通科は習熟度別の少人数クラス編成(例えば、今年度の1年生は普通科10名1クラス)で、きめ細やかな指導が可能。
Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
●本書の構成
下記5つのセクションで構成されている。
中学校で習った200語が品詞ごと
基礎を固める300語 品詞ごと
テーマで身に付ける 500語(環境・社会・国際問題など)
語法で覚える200語 使い方が同じ単語ごとにまとまっている
入試によく出る200語 品詞ごと
各セクションに熟語も付いている。
ページの構成は、見開きで、左ページに、単語(スペル・発音記号・意味・熟語・注意事項)、右ページに例文(1単語に1つ以上(日本語→英語))●実際の使い方
単語テストを毎回の授業で実施。1週間に、コミュニケーション英語の3コマ、英語表現Ⅰの2コマ、計5コマで、1回につき20個ずつ出題する。1週間で100個覚えられるようにしている。出題形式は、選択式と穴埋め式。(10問は英単語の意味を4つの選択肢の中から番号で答える。残り10問は日本語付き例文を見て、空所に適切な英語表現を穴埋めする)1回のテストは3分で実施。熟語も含めて扱うと1700語くらいあり、定期考査期間や行事のある時期を除くと、大体一年でひととおり終わる。Q. 使ってみた結果
成績の具体的なデータは分かりにくいが、毎日単語テストを実施しているため、学習習慣が付いた。英語は勉強から離れる時間が長ければ長いほど学習の効率が落ちる教科なので、毎日触れていてほしいと思っている。本書の利用により毎日インプットする時間を取ることにつながり、学習効率が上がっていると感じる。中だるみの時期もあったが、単語勉強が何の達成につながるのか、見通しを持たせてモチベーションを上げる言葉を掛けるなど、適宜指導してきた。安定してコツコツ良い学習をしている生徒が増えてきている。テスト結果は、良い時は平均点が20点満点中17点くらいの時もある。(中だるみの時期は10点を切った。今は14点前後で安定している。)
Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
高校生向けの単語帳だが、中学校の積み残しがある、比較的英語が苦手な生徒向け。
これ1冊だけでは4年制大学に必要な単語はカバーできていないので、高校に入ってまず最初に中学校の復習をするのに良い教材。Q.個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
高校の後半で大学受験に向けてやるような教材ではない。
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