中学 英単語2100 ワイド版
最終更新日:2022年6月6日
- おすすめしたプロフェッショナル
-
匿名先生
中学 英単語2100 ワイド版
増進堂・受験研究社
- おすすめのポイント
-
Q. 良かったところ
本書はレイアウトがシンプルで見やすく、使いやすい。中学生は集中力が続かない生徒も多いが、色がカラフルで明るい気持ちになる。生徒のモチベーションも上がりやすい教材だと感じる。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
現在は本書のワイド版を使っているが、ワイド版には音声CDがない。音声CD版も発売されているがやや高価で保護者の負担が増えてしまうため、導入に踏み切れない。また、テストメーカーがないため小テストは自作する必要がある。本書はレベル別になっているが、まれに「レベルと単語が合っていないものもあるかな?」と感じることもあるが、そんなには気にならない範囲。
Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
4年ほど前から導入。本校では英検受験に力を入れており、中学校では毎年1月に全員が英検を受験している。その中で、語彙力を高める必要性を日々感じていた。これまで単語帳の選択は各々の自由に任されており、単語帳を使って学習する者もいれば、いない者もいて差があった。そのため、中1時に学年全体で本書を導入し、生徒たちの語彙力向上の指導ができればと考えた。
状況(クラスの人数やレベル):
現在中1と中3を担当している。人数は中学校全体で130名弱で、中1と中2は各学年2クラスずつ、中3は1クラス。英語は、習熟度別にさらにクラスを分けており、20名程度の少人数クラスで授業をしている。また、中学生用教科書は2021年度から東京書籍さんの「NEW HORIZON」を使用中。語彙力含め総合的に英語力を高められるよう、少人数の強みを活かした指導を行っている。
Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
本書の構成:
本書は、見開き2ページで左側に単語、意味、補足が書かれており、右側にはその単語の例文が載っている。また、単語はレベルⅠ~Ⅴまで分かれており、それぞれのレベルは細かいステップで区切られている。
レベルⅠ:中1・2レベル
レベルⅡ:中2・3レベル
レベルⅢ:中3・公立高校入試レベル
レベルⅣ:私立高校入試レベル
レベルⅤ:難関私立高校入試レベル本校では中1の後半くらいから本書を活用しており、中学校で本書のレベルⅣくらいまでを終了させられるようなイメージを持って進めている。
使い方:
英語は週に4コマ授業があるが、少なくとも1コマの授業内の5分程度を使い、20~60語程度、単語の発音指導をする。正しい発音を学んだ後は、それぞれ自宅で学習してもらう。毎週1回、習った範囲の単語小テストを実施し、例文の書き取りや穴埋め問題に取り組ませることで定着を促している。
指導する上での工夫:
単語は一度で覚えることは難しく、何度も触れることで定着していくと考えており、生徒たちにも繰り返し学習の大切さを伝えている。そのため実際の授業では、一語ずつじっくり書かせて覚えさせるのではなく、一度で50程度の単語を指導して、声に出したりしながらテンポよく覚えるように、と話している。
Q. 使ってみた結果
単語帳を使用した指導は、教科書の範囲の単語テストを繰り返し行うよりも効果的であると感じた。教科書にはテーマに即した単語が登場するが、偏りも生じてしまう。英検を目標にするのであれば、本書のような単語帳の方が語彙のバランスがよいと思う。また、単語帳は教科書と違って小さくコンパクトなので、隙間時間に生徒が自習をしやすい。本書との関連性は検証が難しいが、本書を使い始めてから、英検準2級や2級の合格者も徐々に出始めた感覚がある。なお、取得時期は準2級が中2の後半以降、2級は中3での合格がほとんどである。
Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
英検や入試など、目標を持って学習する子には向いている。英検準2級くらいまでは十分に対応できると思う。
Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
取り組まないよりはもちろんやった方がよいが、目的意識がない生徒さん達には向いていないと思う。
- 匿名先生