All Aboard!Ⅰ
最終更新日:2022年7月14日
- おすすめしたプロフェッショナル
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匿名先生
All Aboard!
東京書籍
- おすすめのポイント
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Q. 良かったところ
一文一文が長すぎず、海外の話題や環境問題・SDGsなど、生徒が興味を持ちやすいテーマが多く扱われている。教材の内容や読む量、そして写真やイラストなどが多く使われていることから、英語に苦手意識を持つ生徒にとって、英文を読もうという気持ちになりやすいのではないかと感じている。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
特になし
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
問題/課題:
以前使用していた教科書は「Ⅱ」に入ると本文の内容の難しさが一気に上がった。一方、本書はⅡに上がっても急激に難易度が上がらず比較的取り組みやすい。英文を読むことを苦手とする生徒に対して、最後まで集中して英文を読むことができることを期待して、2年前の令和2年度から、特進を除く普通コースの「コミュニケーション英語」の授業で本書を導入した。
状況(クラスの人数やレベル):
普通コースは現在3クラス(1クラス25名程度)
中学校時代に文法学習の最初の段階(3人称単数形や動名詞など)でつまずき、英語(特にライティングやリーディング)に消極的で苦手意識を持つ生徒が多い。リスニングには抵抗が少ないので、言語活動は楽しく取り組めていたのではないかと感じる。他の類似教材ではなく、なぜこの教材にしたか:
Lessonごとの本文が150字程度と短めで、1つのレッスンで学習する文法事項も1つに絞られている。Lessonにもよるが、ほとんどが見開き2ページ程度で終わる内容。そのため、リーディングに苦手意識を持つ生徒が最後まで英文を読むことができ、前向きにリーディングに取り組めるのではないかと期待したから。
Q.実際の使い方
本教材の構成:
1単元見開き2ページ。最初の見開きには本文が掲載されており、内容は、世界遺産や環境問題など、生徒が興味を持ちやすいものが多い。見開き2ページ目には、左側にそのレッスンのターゲット文法事項、右側にExerciseとして、本文の重要表現の練習問題が数題載せられている。
レッスンによっては「言語活動」のページもあるが、副教材(文法ワーク)を用いて文法問題にも取り組んでいることもあり、現状は、時間の関係上、教科書にある「言語活動」までは取り組めていない。授業の進め方:
1単元2〜3回の授業で、英文を読み、内容について「Q&A」を行う。
パートごとにあるQに対して、まずは各自で教科書やノートなどを見返し、答えを見つけ出す努力をする。ただ、英語に対して苦手意識を持つ生徒が多いため、どんどん発表させるのではなく、見つけ出した答えを生徒同士で確認し合う時間を少し設けるなどして、少しでも発音に積極的になれるように工夫している。最終的には全体で教員とQに対する答えの確認を行う。
また、文法問題や練習問題なども授業内で問題を解き、全員で答え合わせ、解説まで行う。
同シリーズの「All Abord Ⅰ」のワークブックを週1程度で扱うなど、副教材の文法問題などにも取り組み、基礎力の定着を目指している。Q.使ってみた結果
1単元が短いのでダラダラとした感じがない。内容に興味関心を持ち、集中して授業に参加している生徒が多い。英語の4技能の中では、リーディング、スピーキング、リスニングの順に、力が伸びていると思う。積極的に英文を読む力がついてきたと感じる。
「All Abord Ⅰ」のワークブックなど、副教材の文法問題も併用することにより、少しずつ英文の読解力が向上してきている。また、授業中に積極的に発表する生徒が増えてきている。Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
英語の基本的な部分(中学英語)につまずき、苦手意識を持っている生徒
Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
英文読解や、英文を書くこと・聞くことにあまり抵抗感がなく、より高いレベルを目指していく生徒や進学校。
- 匿名先生