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英語が苦手な生徒が、言葉を見つける楽しさを感じる辞書

最終更新日:2022年8月25日

おすすめしたプロフェッショナル

山田茂男 / 松山学院高等学校

目次

  • エースクラウン英和辞典

エースクラウン英和辞典

三省堂

おすすめのポイント

Q. 良かったところ

コンパクトなサイズ感の割に収録語数が多く、挿絵が豊富で見やすい。教員の平均年齢が高いので、見やすい辞書は教員にとっても使いやすい。

そして、この辞書ならではの特徴的なポイントは下記の点である。

・「フォーカスページ」:keyになるようなよく使う単語(例:have, know など)は、まるまる1~2ページを使って詳しい解説が載せられている。

・「チャンクでおぼえよう!」:基本動詞には、代表的なチャンクが10個ほどリストされていて、日本語→英語の順に意味のまとまりで覚えることができる。

・「共通イメージ」:単語の表すイメージをイラストを交えて説明しているので、意味をつかみやすい。

Q. 困ったところや改善してほしいところ

紙媒体の辞書で、音を発しないので、発音に関しては足りない点がある。

本校で採用している教科書が辞書と同じ三省堂なので、教師用のデジタル教科書のまとめサイトにエースクラウンの音声が入っており、それでカバーしている。

Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

状況(クラスの人数やレベル):

学年や科に関係なく、すべてのクラスで、英語コミュニケーション・論理表現、どちらの英語の時間にも使う辞書。1クラスあたりの人数は平均30人程度。

 

問題/課題:

2021年度まで約10年ほど、同じ三省堂の『ビーコン英和辞典』を使っていたが、2017年以降改訂がなく少し古くなってきたので、見直しを行った。『ビーコン』の収録語数は4万8000語なのに対し、本書は収録語数も多く5万1000語が掲載されている。辞書自体が新しいので、より見やすくなっている。本書の「英語が苦手な読者にも使いやすい工夫がいっぱい」な点が、本校の生徒レベルに合っていると感じた。

 

他の類似教材ではなくなぜこれか:

アンカーやジーニアスなどメジャーな辞書よりはコンパクト。コンパクトな割に見やすく、調べやすい。

最近は電子辞書の時代だが、本校は就職する生徒の割合が多い(6~7割)ので、電子辞書を買ってそれを活用するほど英語学習に励む生徒はそれほどいない。中学でも使っている紙媒体の辞書に慣れているので生徒にとっても良いと思う。

Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)

教材の構成(全体構成、ページ構成):

B6サイズ、1856ページの辞書。辞書なので、収録されている5万1000語がアルファベット順に掲載されている。各単語は、その語の何通りかの意味がまずひとまとまりに掲載されていて、その下にそれぞれの使い方の例文が出ている。

重要な基本単語については、まるまる1~2ページを使ってその単語について詳しく解説する「フォーカスページ」が設けられている。

また、フォーカスページの単語のうち、すべての一般動詞には、「チャンクで覚えよう」というコラム欄があり、よく使うフレーズをひとまとまりのチャンクで覚えやすくなっている。

 

進め方(年/学期単位、授業単位): 

3年間を通して、英語の授業内や家庭学習で、必要に応じて各自が使っている。

ただ最初に辞書の使い方をマスターするため、1年生の1学期、中間考査までの1カ月半ほどの間に、授業で辞書の使い方を扱う。

三省堂で辞書の使い方のワークブック(パンフレットみたいなもの)を出しているので、それを活用する。毎回、授業の初めの5分間で、5つの単語を調べて、意味と発音記号と品詞と語彙を書く。品詞の種類や、見出しの使い方、単語を早く調べる方法を覚える。その後全員で答え合わせを行う。

 

指導する上での工夫:

スペルと意味だけを書くより、発音記号を書かせることにより、くり返し出てくる発音記号は「前と同じ発音なんだな」と感じ取ってくれることを期待している。

1年生の1学期の中間考査の中で、辞書の問題を出す。テスト時間の最初の15分間を「辞書タイム」として、辞書を使って調べて良い時間にしている。15分で15問、授業の時と同様に、意味と発音記号と品詞と語彙を書かせる。

Q. 使ってみた結果

電子辞書もある時代だが、実際に辞書を開くことにより、分からない事に関して調べる習慣を付けさせることができる。

以前、フランス料理の道に進んだ調理科の生徒が、フランス語の勉強をするにあたって、「英語の辞書の使い方が分かっていたので、フランス語の勉強も同じようにできた」と言っていた。

また、単語1つではなく、前後にある言葉とつながりでみてくれたら、言葉の広がりが生まれる。言葉に対する興味を持ってくれたらと思う。

Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒

中間~下位層の生徒。受験をメインにしていない学校。

Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒

進学校の生徒は辞書を使い慣れていたり、電子辞書を持っているので不要だと思う。

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山田茂男
松山学院高等学校

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