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中学生のうちに必ず学んでほしい! 綴りと音の法則を学ぶことができる、教科書準拠問題集!

最終更新日:2022年10月26日

おすすめしたプロフェッショナル

西村浩一 / 上宮学園中学校・上宮高等学校

目次

  • NEW HORIZON English Course 魔法の読み書きワーク

NEW HORIZON English Course 魔法の読み書きワーク

東京書籍

おすすめのポイント

Q. 良かったところ

いくつかありますが、1つはテキスト内容が平易ですので、英語学習に課題を抱える生徒でも達成感を味わいやすい点です。

それから、発音の法則を教科書に準拠して学べる点です。

また、それに付随して生徒たちに起こる嬉しい変化として黙読の速度が上がるということがあります。

母語ではない英語を読む時、黙読であっても頭の中で読み上げていると思います。

つまり発音の法則を理解し、音読の速度が上がるということは必然的に黙読の速度も上がるということです。これは非常に大きなメリットだと感じています。

教材の価格についても非常にリーズナブルで、公立、私立を問わず採用しやすいというのも見逃せないポイントです。

Q. 困ったところや改善してほしいところ

あえて挙げるとするならば使用フォントについてです。

生徒たちが読むには非常に読みやすいフォントであると思いますが、テキスト内に書き込むシーンを考えた時に、参考として見てほしいフォントであるとは言えないためです。

例えば[f]の上部の曲線が目立たないフォントになっているので、生徒がテキストを真似して書いた時に[t]と差がわかりにくい字になってしまったりすることが多々あります。

生徒は素直に真似をしますので、書くことを意識したフォントを選択してもらえるとさらに良いと感じています。

Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

問題/課題:

本校は中高一貫教育を行っていますが、学力層が幅広く、特に習熟度に遅れがある生徒の抱える課題を解決することに適した中学生向けのテキストを探していました。

また、発音には一定の法則がありますが、それをしっかりと理解せずに記憶力に頼って学習を行っていた生徒が高校生になってから、どんどん増える語彙に対応できず、うまく音読ができないといった課題に直面することも認識していました。

そこで、できるだけ早い段階から文字と音の関係を生徒に理解してもらうことで上記、双方の課題が解決されると考えました。

 

『NEW HORIZON English Course 魔法の読み書きワーク1』は平易で取り組みやすい内容ながら、しっかりと文字と音の関係を意識できるように作られたテキストです。

非常に取り組みやすいテキストですので、習熟度に遅れがある生徒にとっても十分に達成感を味わえるものとなっています。 

本テキストは一見すると初級者向けのように感じますが、実際には定期テストなどから学力が高いと判断される生徒たちにも大きなメリットがある教材だと考えています。それは記憶に頼った学習を行う生徒の多くがオリジナルの発音を頭の中で記憶し、単語を認識しているからです。

例えば「Wednesday」という単語を「wénzdei」と発音することは知っていても、スペルを覚えるために頭の中で「ウェドネズデイ」などと発音していたりします。

これは発音の法則を理解していないために起こる現象で、単語量が膨大になった場合、この方法ではやがて限界が訪れます。

そのため発音の法則について学ぶことは、英語学習を行うにあたって万人にとって非常に重要な要素だと言えます。

本校では発音の法則を理解して自力で新しい単語を読む力を身に付けてほしいと考えて本テキストを採用しています。

※「NEW HORIZON English Course 魔法の読み書きワーク』シリーズは1~3にグレードが分かれていますが、今回はグレード1の内容を中心にご紹介できればと思います。

 

状況(クラスの人数やレベル):

本校は特進コースと普通コースに分かれており、特進コースが40名前後、普通コースが35名程度で、 中学を卒業する頃には英検準一級を取得するような特進コースの生徒から、英検4級程度の学力の普通コースの生徒までかなり幅広い生徒が対象です。

中高一貫校になりますので、進路としては基本的に内部進学となります。

高校生の進路は、国公立大学へ進学する生徒から短大や専門学校へ進学する生徒までこちらもさまざまです。

 

他の類似教材ではなくなぜこれか:

類似の教材はほぼないと感じています。綴りと音の法則を理解することを重視した上で、教科書に準拠している教材はこれだけだと思います。

Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)

教科書の1ユニットに対して見開き1ページ、あるいは2ページ程度の問題が掲載されています。

グレード1の段階では左ページで音と文字の関係を学ぶための穴埋め問題などが出題されます。

左ページの下部にはTipsとして発音の組成などについての情報が記載されています。

右ページでは上半分に「Sight Words」という発音ルールの例外にあたる単語を学ぶ機会が用意されており、クロスワードパズルから単語を探すなど生徒が前向きに取り組みやすい内容となっています。

また、ページの下半分には実際に音読練習を行うための英文などが載っています。

Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)

進め方(年/学期単位、授業単位):

教科書に準拠したテキストですので、教科書の進度と並行しながら使用しています。

各ユニットの最初に使用することはせず、本文の内容を授業で理解した上で本テキストに取り組むようにしています。     

また本テキストに教科書と同じ本文が全て記載されているわけではないので、本テキストで学習後、教科書に戻って再び全文の音読練習を行っています。

本校は中高一貫校で高校入試がないため、6年間かけて教育できるという強みがあります。最初はゆっくりとしたペースで発音の法則をしっかりと理解してもらうことを重視して授業を進めています。

 

指導する上での工夫:

新出単語が出てきた場合、自分で読むことに挑戦する機会を与えるため、まず生徒に「何て読むの?」と問いかけるようにしています。

発音の法則を理解している生徒は、その法則に従って読む努力をしますので、問いかけ続けることが大切だと考えています。

問いかけてみて悩んでいるようであれば、「ルール通りだよ」などとヒントを出していきます。

生徒の習熟度に合わせた指導のイメージとして、

1. 法則を学習する。法則に従って読む例を見せる。

2. ヒントを出して読ませてみる。

3. 自力で読めるようになる。

上記のような流れを生徒が辿ることができるように意識しながら指導を行っています。  

 

また、授業での本テキストの扱い方の工夫として、本文読解と音読練習の間に使用しています。

本文読解が終わった後、2回の授業に分けて、各授業の始めに10分ほどの時間をかけて取り組んでいます。

計20分程度ですので、1度の授業で終わらせることもできますが、なるべくタスクを変えていきながら学習を行うことで生徒の集中力を持続させるという意図もあります。

Q. 使ってみた結果

本校では音読学習の上位目標としてリスニングとスピーキングの力を身に付けるということを意識しています。

その上位目標に向けて、しっかりと成長できているのかを確認する手段として、動画を提出しネイティブ講師に評価してもらう形式の音読テストを各学期に1回実施しています。

授業の中で、しっかりと発音の法則を理解している生徒は自力で新しい単語を読めるようになります。

その結果として音読テストなどでも力を発揮できる生徒に成長していきます。

また、難しい単語が出てきても自力で読もうとする姿勢を見て、保護者の方にも非常に喜ばれています。

Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒

平易で取り組みやすいテキストですので、英語学習に困りごとのある生徒に向いていると思います。

次に、記憶力に頼った学習をしていて、発音の基本法則を理解できていない生徒にもオススメです。

また、生徒が理解できないことに困っている先生にも目を通してほしいテキストです。

発音の法則を生徒に理解してもらう努力をすることは前向きな結果に繋がるのではないかと感じます。

Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒

特になし

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西村浩一
上宮学園中学校・上宮高等学校

プロフィール

1999年広島大学教育学部卒業。母校である上宮学園中学校・上宮高等学校に勤めて現在24年目。最初9年を中学で、次の12年を高校を担当した後、現在は再び中学校担当になって今年で3年目。 【最近気になること、興味のあること】 生徒に海外進学を勧めるためにも、自分も…

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