アプリの併用で自己学習を習慣化しやすい1週間完成型!「キムタツ式語彙学習法」で英単語を身につけよう!
最終更新日:2022年11月11日
- おすすめしたプロフェッショナル
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私立高校 F先生 / 私立高校
夢をかなえる英単語 新ユメタン シリーズ
アルク
- おすすめのポイント
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Q. 良かったところ
本書には「どうやって単語を覚えるか」というHow toが明記されている。単語の覚え方に迷う生徒は多いので、指針となる点で役立つのが本書である。
また、アプリで音声のチェックができるため自学自習もしやすい。テキストと同様にアプリでも日本語と英語の両方を確認することができる。単語帳にCDやアプリが搭載されていることが最近は多いが、英語のみというものも少なくない。通学中に耳で確認することを想定した場合、英語の音声だけが流れてきても「日本語の意味がわからない」となれば知識は定着しない。両方を確認できることで、いつでもどこでも気軽に単語学習ができるのは、生徒にとっても使いやすい単語帳だ。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
特にない。
Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
【問題/課題】
前述の通り「どうやって単語を覚えたらいいのかわからない…」と路頭に迷う生徒は多い。そんな生徒たちの指針になればと思い本書を導入した。
本校は、大学受験を目指すコースと、ITの専門スキルを学ぶコースがあるが、コースに関係なく同じもの(本書)を使用している。
というのも、クラスのレベルに合わせた単語帳を取り扱っていたところ、英語が苦手な生徒に易しいレベルの単語帳を渡すとかえってモチベーションが下がってしまう、ということが起きてしまったからである。
ちなみに各クラスの人数は約30名、IT専門コースは基礎知識に留まり、大学受験コースの一番上のクラスはG-MARCHを目指すレベルである。
新ユメタンは0〜3まであるので、生徒の反応を見ながら学年が上がるタイミングで単語帳のレベルを上げるなど検討している。
Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
【使い方】
1週間に50wordsを覚え、8日目に10分間の復習テストを実施。同日に「1日目」として新たな50wordsの学習をスタートする。
1日目「単語の実力チェック」
2日目「単語を書いて覚える」
3日目「単語のクイックレスポンス」
4日目「フレーズの実力チェック」
5日目「フレーズを書いて覚える」
6日目「フレーズのクイックレスポンス」
7日目「単語のフレーズの最終チェック」
※アルク HPより引用
https://www.alc.co.jp/entry/7015034
8日目 復習テスト
↓ ※同日
1日目 「単語の実力チェック」
以後、繰り返しとなる。
復習テストでは50words全てを出題。制限時間は10分間。問題内容はオリジナルで作成し、単語のスペルアウトか日本語の意味を記述する方法を用いている。
復習テスト後はペアワークで最終確認を実施。
制限時間はこちらも10分間。和文・虫食い英文・解答が一枚になった「フレーズシート」を使用。1人5分ずつで暗記した文章を実際に声に出して読み、相手に正誤をチェックしてもらう。
復習テスト以外は基本的に自己学習としている。
そのため日々の学習状況については、復習テストの点数を参考にし、生徒に個別に声掛けをすることでモチベーションを維持している。
【指導する上での工夫】
本校独自の方針で生徒に「ユメタンノート」を用意してもらい、毎週実施している単語テストに向けて、自分自身で計画を立てノートを活用するよう指導している。
今年度から高校1年生の学習指導要領が変わり「主体的に学習に向かう力」が評価の対象となった。そのため具体的なノートの使い方は決めていない。ノートは学期末に回収し、各ノートに合わせて教員から使い方のアドバイスなどを簡単にコメントをして返却している。(例:「毎日取り組みましょう」「がんばっていますね。その調子!」といったもの)
計画を立てて自分なりのノートを作っていくのは、生徒自身のモチベーションupにも繋がる。
とはいえ、「主体性」を重視する一環で使用しているノートであるが、やはりつい自己学習を怠る生徒も出てくる可能性もある。彼らに対してどのような対策をしていくか、検討する余地がある。
Q. 使ってみた結果
英単語の学習へのモチベーションは維持できている。
ただ、2学期の取り組みを見ると、夏休みに計画的に学習をした生徒・そうでない生徒、の間で成績の差が見えてきているのが現状だ。
ちなみに、小学校・中学校でどれくらい英語に取り組んできたかは、生徒によって異なる。
本校は高校からであることから顕著になりがちだ。スタート地点がまばらであったり、さらにはこの2〜3年で英語学習の指導要領そのものが変わってるので、本書を使いながら生徒がどう成長していくかは楽しみにしているところである。
Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
生徒の自己学習を重視したい学校やクラスには向いていると感じる。
Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
(最難関私立大学・国立大学というより)英語(単語)の基礎を見つけたい生徒やクラスに向いている印象だ。
- 私立高校 F先生
- 私立高校