授業も自習も進めやすい。大学入試合格に必須な1000語を音から学べる高校生のためのバイブル
最終更新日:2022年12月19日
- おすすめしたプロフェッショナル
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笹川知幸 / 学校法人日本文理学園 日本文理高等学校
夢をかなえる英単語 新ユメタン シリーズ
アルク
- おすすめのポイント
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Q. 良かったところ
自習用のテキストとしてだけではなく、授業で活用しやすい点が良いと思う。最初は単語の意味だけ、次回はフレーズで覚える、など視点を変えた柔軟な指導が可能なところも良い。
一般的な音読教材は、英語→日本語の順番で流れることが多いが、本テキストは日本語のあとに英語の音声が流れるようにもなっている。そのため、日本語の意味を聞いて即座に英語の単語を発話するというトレーニングができる。単語の意味を覚えるためにも効果があると思う。
単語の意味が分かれば英文も読めるようになり、自信がついてくる。本テキストを使ってみて、英語の習熟度が低い生徒に対しての指導には、単語の学習から始めることが効果的だと確信できた。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
特になし。
Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
問題/課題:
ユメタン0は全校に導入済み。
5年前に特進コースを中心にユメタン1を導入した。
共通テスト合格を目指すには、本テキストに記載されている単語はすべて網羅しておく必要がある。
状況(クラスの人数やレベル):
特進コース(英検準2~2級レベル)の2~3年生クラス(2年生1クラス8名・3年生1クラス30名)と、進学コース(Ⅰ類・Ⅱ類)(英検準2~2級レベル)のうち、Ⅰ類の2~3年生クラス(各学年2クラス 各37~38名)に導入。(2022年度現在)
他の類似教材ではなくなぜこれか:
大学入試に合格するために最低限必要な単語が掲載されている。
ユメタンを採用している学校向けの特典として、インターネットから簡単に単語テストが作れるのが良い。
ユニットごとにまとめたプリントもあり、持ち運びやすく指導しやすい。
1つの単語に対して例文も掲載されているため、単語レベルだけでなく、フレーズとして覚えられる。
Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)
掲載されている単語は英検準2級~2級レベル(高校卒業程度)。大学入試に最低限必要な1000語が掲載されている。
UNIT1からUNIT10までに分かれている。
「日常生活」「ビジネス」「スポーツと医療」のようにジャンルごとに区分けされたユニットには、それぞれ名詞・動詞・形容詞合わせて100語が掲載されている。
見開き1ページに10単語掲載。各単語につき、発音記号・読み方(カタカナ)・単語の意味・単語を使ったフレーズとその意味が記載されている。
【目次】
UNIT01
日常生活に関する100語
名詞 001-0035
動詞 0036-0070
形容詞 0071-0100
UNIT02
政治と経済に関する100語
名詞 0101-0145
動詞 0146-0175
形容詞 0176-0200
UNIT03
感情と思考に関する100語
名詞 0201-0220
動詞 0221-0260
形容詞 0261-300
UNIT04
ビジネスに関する100語
名詞 0301-0335
動詞 0336-0380
形容詞 0381-400
UNIT05
旅と歴史に関する100語
名詞 0401-0440
動詞 0441-0480
形容詞 0481-500
UNIT06
スポーツと医療に関する100語
名詞 0501-0535
動詞 0536-0575
形容詞 0576-600
UNIT07
人間関係に関する100語
名詞 0601-0635
動詞 0636-0675
形容詞 0676-0700
UNIT08
芸術と表現に関する100語
名詞 0701-0735
動詞 0736-0780
形容詞 0781-0800
UNIT09
自然と科学に関する100語
名詞 0801-0845
動詞 0846-0875
形容詞 0876-0900
UNIT10
宗教と道徳に関する100語
名詞 0901-0925
動詞 0926-0980
形容詞 0981-1000
Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
進め方(年/学期単位、授業単位):
特進コースのコミュニケーション英語の授業で活用。コミュニケーション英語の授業は週に6コマあり、毎回の授業のなかで10分ほどの時間を使って、本テキストを活用した単語の学習を行っている。
基本的に1週間で50単語を覚えることを目標としており、毎回の授業でその週に覚える50単語を繰り返し学習する。
初日は、まず発音と意味を覚える。50語を25語ずつに分け、CDの日本語→英語の音声を聞いて発音する。その後、教員の発音を聞いて練習したり、生徒同士でペアワークしたりしながら繰り返し練習する。発音が難しい単語は、板書して説明している。
2日目は英語を見て日本語に訳し、3日目は日本語を聞いて英語に訳すなど徐々に負荷をかけていきながら、最終的にテストをしてユニットのまとめをしている。
テキストを最後までやり終えたら2周目の学習に入り、1週間で学習する単語数を増やして繰り返し学習する。1年間に3周の学習を目標としている。
長期休み中には学期中に学習した単語の復習を課題としてやらせている。
指導する上での工夫:
生徒には、単語の学習には発音と意味を覚えることが重要だと伝えてある。発音を覚えると綴りが頭に入りやすくなるため、繰り返し単語を発音させるよう意識している。
英語学習のレベルが上がり綴りの長い単語が出てくると、綴りを覚えられず挫折してしまう生徒も少なくない。そういった生徒にも、発音から覚えさせることによって学習への心理的なハードルを下げることが可能だ。
そのため、授業では本テキストを使用した発音練習で意味や綴りを覚えながら、筆記テストや四択問題も解くという学習を繰り返し、単語の理解力を深めるよう指導している。
付属のCDを利用した学習では、日本語が流れたあとでCDの音声より早く英単語を言うなど、「即座に答える」トレーニングも行う。
英語が苦手な生徒には、分からないことをヒアリングしてフォローしている。
Q. 使ってみた結果
英検準2級や2級に合格した生徒がいる。ユメタン1に出ていた単語がたくさん出題されて解きやすかったと言っていた。
Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
英語が苦手な生徒から上級レベルの生徒まで幅広いクラス・学校に向いていると思う。
Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
単語の意味や語源をもっと深く知りたいという英語の習熟度が高い生徒には物足りないかもしれない。
- 笹川知幸
- 学校法人日本文理学園 日本文理高等学校