タフなトレーニングで英語力を磨く!音読からバックトランスレーションまで英語の4技能が身に付く一冊
最終更新日:2023年3月10日
- おすすめしたプロフェッショナル
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千葉県 私立高等学校 M先生 / 千葉県 私立高等学校 M先生
Listening & Speaking Training Seminar 1
ラーンズ
- おすすめのポイント
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Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
問題/課題:
センター試験や共通試験などの結果を見ると、リーディングに比べてリスニング力が弱いと感じた。
これまで特にリスニング用の教材は使っていなかったが、リスニング力をつけるために本テキストを導入した。状況(クラスの人数やレベル):
IGSコース・進学コースの高校1~2年の全クラスに導入。全体的な英語習熟度としては英検準2~準1級程度。
1年生はListening & Speaking Training Seminar1、2年生はListening & Speaking Training Seminar2を使用。
他の類似教材ではなくなぜこれか:
かねてから著者の木村達哉先生のセミナーにたびたび参加していたこともあり、「反復学習を徹底させる」という木村先生の英語学習に対する考えに共感した。
音読からバックトランスレーション(日本語訳から元の英文に訳させる)まで徹底的にトレーニングできる作りになっているため、リスニング力をつけられると考えた。
また、すでに3年生がセンター試験のリスニング用教材として木村先生の別の教材を使用していたため、指導の方向性に共通点を持たせられることも理由の1つだった。
Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)
Training編とSpeakingTest編で構成されている。
Training編は全16ユニットで、1ユニットは5ページ。
各ユニットには「自己紹介をしよう」などテーマが決まっており、テーマの内容に合わせたスクリプトが掲載されている。
ユニット内の構成は以下の通り。
1ページ目:Warm-up Question・Dictation
2ページ目:Overlapping&Shadowing・Grammar&Expressions
3ページ目:BackTranslation&Recitation
4ページ目:SentencePractice・SpeakingSpeakingTest編も全16ユニット。Training編のユニットで鍛えた力をチェックする。
英語の指示文を聞いた後に質問に答える一問一答形式の問題や、1枚のイラストや4コマイラストのストーリーなどを説明する問題が1ページ内に掲載されている。Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
進め方(年/学期単位、授業単位):
生徒が自宅で英語のトレーニングをするための週末課題としてやらせていた。
定期テストの範囲に合わせて学習する範囲は指示したが、授業で答え合わせなどは行わず、解答を渡して生徒自身にすべて管理させていた。週明けにテキストを回収したり、バックトランスレーションなどの小テストを行ったりして、学習の成果を確認することはあった。
指導する上での工夫:
バックトランスレーションで学習の成果を確認する際は、生徒の英語習熟度に合わせた方法で行った。
例えば、英語の習熟度が高いクラスには全文をそのまま訳させていたが、英語が苦手な生徒のクラスでは、単語の穴埋めという形をとることもあった。
Q. 使ってみた結果
英語力が非常に伸びた生徒もいた。生徒個々の学習量などを細かく把握するのは難しいが、英語力が伸びていた生徒については、それなりにしっかり学習していたようだ。根本的な英語力が上がり、GTECの点数も全体的に伸びた。
Q. 良かったところ
テキストの各ユニットでは、1つのスクリプトについて、シャドーイング・オーバーラッピング・スピードリーディングといった音読練習からバックトランスレーションまで行ってトレーニングできる点が良いと思う。
ユニットで学んだ文法を使って英文作成したり、リスニング問題に英語で解答したりと、英語のトレーニングを行うための非常にタフな作りになっているので、しっかり取り組めば根本的な英語力の底上げになる。
結果的に、受験対策にもなるだろう。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
リスニング・音読・ディクテーション・和訳など、ひとつひとつ地道にこなしていかなければならない作りになっているので、生徒のやる気を出させる工夫が必要。そういった意味で導き方が難しいところはある。
テキストの改善点は特にない。Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
英語力のレベルは低かったとしても、コツコツ地道に学習できる生徒がそろっているクラス。生徒が地道に勉強するように指導する工夫ができる教員。
地味な作業が嫌ではない人には確実に向いていると思う。
Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
人数が多いクラスでは、生徒をフォローしきれないので難しいかもしれない。
地道な作業が嫌いな生徒や、英語の発話が苦手な生徒には向かないだろう。
Listening & Speaking Training Seminar 2
ラーンズ
- 千葉県 私立高等学校 M先生
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