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入試必携英作文―Write to the Point

『必携』シリーズで使うとより効果的!自学力をつけながら入試レベルの問題に挑戦できる1冊

最終更新日:2023年3月10日

おすすめしたプロフェッショナル

山本 尚典 / 京都府立綾部高等学校

目次

  • 入試必携英作文―Write to the Point

入試必携英作文―Write to the Point

数研出版

入試必携英作文―Write to the Point
おすすめのポイント

Q. 良かったところ

例文の欄には、間違えやすい例が「誤文」として載っている。例えば「主語を決定する」というテーマの章では、

 

(例)どの市民にも投票権がある:

×  Every citizen have a right to vote.

○  Every citizen has a right to vote.

 Everyは単数扱いの単語のため、後ろの形は三単現のSをつけて表現しなければならないが、複数形のhaveにしてしまうのはよくある間違いだ。このように、ありがちな間違いを例文で学んだ後、実際に誤文訂正の問題演習があるため生徒たちはポイントを押さえやすく、これまで学んできたことの整理がしやすい。

また、生徒が別冊で購入している「詳解」には英語表現の細かいニュアンスの違いや解説まで載っているため、特に英語が好きな生徒や得意な生徒たちの知的好奇心を大きく刺激してくれている。

Q. 困ったところや改善してほしいところ

教員目線では現状特にないが、先日とった本書への生徒アンケートからはこのような声も挙がっていた。

・解答が長すぎて2つに分解されているところがあるが、前半と後半でページをまたいでいると分かりにくい。
・誤文訂正問題では、ポイントと違うところが問われているところがあり、理不尽に感じることがある。
・問題を引っ張ってくるところが古くて、今の社会状況と合ってないと思うときがある。

Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

問題/課題:
今年度の4月より、高3「英語表現Ⅱ」の授業内でメインテキストとして本書を導入。高1、2年次はインプットさせることを意識して英文法を指導してきたが、インプット量に対してアウトプットする量が足らず、いざ英作文を書かせてみると大小さまざまなミスが多く見られた。高3は英作文に力を入れ、アウトプット量を増やすことで既習内容の定着を図ろうと考え本書の採用を決めた。

状況(クラスの人数やレベル):
高3の特進コースで使用。(40名前後)

他の類似教材ではなくなぜこれか:
高1は、本書と同じ数研出版から出ている「必携英単語LEAP」を、高2は「必携英語表現集 Essential English Expressions」を使用してきた。本書も同様に「必携」シリーズとして著者の竹岡広信先生が書かれており、教材としての使いやすさや狙いに信頼感があった。また、これまで日々の学習や小テストで触れてきた語彙や英語表現が整理された形で本書に多く登場するので、生徒たちもつながりを感じられ、無駄なく効果的に学べて良いと感じた。

Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)

18章あり、1章あたり見開き2ページ。「目的の表現」「理由の表現」「時間の表現」など、表現にフォーカスされた内容も多く、文法表現を広く学べる。

見開き1ページ目の左側にはいくつかの例文とその章のポイント、右側にはエクササイズAとして誤文訂正や英作文の基本的な問題が載っている。また、見開き2ページ目の左側にはエクササイズBとして大学入試レベルの和文英訳問題(20語程度)、右側には長文の英作文や発展的な自由英作文の問題(100語程度)が載っている。

Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)

進め方(年/学期単位、授業単位):
週2コマある「英語表現Ⅱ」の授業で使用し、1章をおよそ2コマで完了させる。1コマ目は、例文を使用しポイント解説をした後でエクササイズAまで解き、2コマ目で例文の復習や音読をした後、エクササイズBまで取り組む。

定期考査ごとに4章ずつ試験範囲として課し、主に本書の応用レベルの問題を出題している。4月から使用し、約1年かけて1冊終わらせるペースで進めており間もなく終了する見込みである。

生徒たちは本書別冊の「詳解」も購入しているため、自分が書いた英作文や解答と「詳解」で示されている解答を照らし合わせ、どこが合っていてどこが間違っているか、自分と違う表現は何かについて比較検討しながら生徒自身で学ぶ。その後、席を自由に移動しながらペアワークで互いに話し合ったり教員に確認したりし、疑問点や気になる点をなくしていく。生徒が能動的で、楽しそうに授業に参加している姿が見られるので、良い雰囲気が作れていると感じる。

指導する上での工夫:
各章の始めに自作プリントを配っている。この自作プリントには、「詳解」に載っていたポイント、生徒たちが英作文を書く上で「考えるヒント」となりそうな部分をまとめたものを記載している。重要な構文や頻出表現をまとめて掲載することで、英作文が苦手な生徒も「何とか書いてみよう」という前向きな気持ちになってくれるようなものにしたいと思う。

※以下は自作プリントの一部である。本書中の文章や問題文の引用を用いながら、補足説明をつけたしている。

Q. 使ってみた結果

英作文を通じて語法や語順の知識を再確認することができ、空所補充の問題や語順整序の問題の正答率が上がったように感じる。また、英作文を書くことへの抵抗感が減ってきたようだ。

先日、授業後に本書に関するアンケートを取ったのでいくつか生徒の声を紹介したい。多くの生徒から本書への前向きな声が挙がった。

◇必携英作文・必携英作文詳解を使って良かったと思うか?

良かった:94%  良くなかった:6%

 

◇このテキストを使って良かったと思う点

・解説が詳しく書いてあり、また、別解が複数あるので表現の幅を広げることが出来るから。

・必携シリーズで教材が統一されていることもあり、出てくる単語、表現、構文が馴染み深く、発展的な内容でもすんなり頭に入ってきた。必携シリーズとの併用で真価を発揮できる奥深い教材だと思う。

・英訳の難易度が最初は高いと感じたが、解答解説には簡単な表現や構文を上手く使用していて、「そこまで難しくはないんだな」と思えたので、英訳の苦手意識がかなり薄まった。

・問題一問一問に大学名も記載されているので、大学入試を意識してできるし、問題が解けた時の嬉しさがより増してモチベーションも保ちやすい。英文を作ることで自分の受験勉強に繋がる。

・解説が面白い。別解が多かったり、文法や単語を使う適切な場を書いてくれていたり、豆知識なども混ぜて授業では習わないような細かい所まで書き込まれている。コンサルタントのコメントからネイティブの言語感覚を学べるし、米英の英語の違いもわかる。たまに解説が毒舌で好き。

Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒

英文法の基本的な知識がある程度身についている生徒。解答の模範解答と自分の解答を見比べ修正したり、疑問点を質問できる、自学力のある生徒は本書を利用すると英語力を大きく伸ばせると思う。

Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒

本書はやや発展的な内容のため、英語の基礎力がなく、学習に対して受け身な生徒にとっては少し難しいかもしれない。

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山本 尚典
京都府立綾部高等学校

プロフィール

京都府出身。大学卒業後講師を経験し、前任校に8年、現任校は6年目。 高校の時の担任への憧れと、「英語嫌いになるのは初めの半年」という父親の言葉がきっかけで英語教員を目指すことに。「一人でも英語が好きな子を増やしたい」と、当初は中学校教員になることを考えていたが…

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