英文の量がちょうど良い!取り組みやすい和訳問題をこなして読解力を強化できる問題集
最終更新日:2023年5月10日
- おすすめしたプロフェッショナル
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福岡県内私立高校 K先生 / 福岡県内私立高校
Smart Reader [Approach]
いいずな書店
- おすすめのポイント
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Q. 良かったところ
・和訳問題の英文が5行強で、授業で扱いやすいちょうど良い長さだという点が一番良いところ。
・本校の生徒が受験することが多い福岡大学の入試の第1問目は和訳問題なので、本教材のような和訳問題集はその練習になる点でも合っている。
・4つのZoneに分けている項目の順番も、学びやすい流れで良いと思う。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
特になし。
Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
問題/課題:
去年から担当していたアドバンスコースの高2で、読解力が弱かったため補強が必要だと思い、今年の夏前から導入した。良かったので、その後高1の同じくアドバンスコースでも2学期の途中から使っている。
状況(クラスの人数やレベル):
1クラスの人数は文系・理系で幅があり、24人~40名くらい。レベルは、国公立大学進学志望で、取得目標の英検はほとんどが準2~2級、まれに準1級。
他の類似教材ではなくなぜこれか:
難易度や文章量がちょうど良かった。和訳問題の英文の長さが5行強なので、1問を解いて解答解説するまでを1回の授業で完結させることができ、区切り良く進めやすい。
教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)
4つのZoneに分けた計28の文法項目と、巻末に「重要語彙リスト」を収録。
1項目は見開き1ページで、左ページに例題と解説、右ページに実践問題2題という構成。無料音声アプリ『いいずなボイス』にて各回の例題・実践問題の英文を聞くこともできる。Zone1 意味のまとまりをつかむ
1 主格の関係代名詞で名詞を修飾する
2 関係代名詞で主語の名詞を修飾する
3 目的格の関係代名詞で名詞を修飾する
4 関係代名詞の前に前置詞が入る
5 関係副詞で名詞を修飾する
6 名詞に〈主語+動詞> が直接続く
7 不定詞の形容詞用法で名詞を修飾する
8 現在分詞を使って名詞を修飾する
9 過去分詞を使って名詞を修飾する
10 名詞に形容詞句が続く
11 名詞に前置詞句が続く
12 同格のthat節で内容を述べる
13 関係代名詞 whatを使って名詞節をつくる
14 疑問詞を使って名詞節をつくる
Zone2 文の構造をつかむ
15 形式主語のitを使う
16 形式目的語のitを使う
17 it is that… の強調構文を使う
18 比較表現を使う
19 仮定法を使う
20 so that … を使う
21 not only but also… を使う
22 等位接続詞で共通関係をつくるZone3 説明を加えるパターンをつかむ
23 関係代名詞の非限定用法を使う
24 分詞を使って副詞的な意味を表す
25 with を使って付帯状況を表す
Zone 4 動詞のあとのパターンをつかむ
26 <動詞+名詞+不定詞>の語順を使う
27 <動詞+名詞+動詞の原形〉 の語順を使う
28 <動詞+名詞+補語〉 の語順を使う重要語彙リスト
(入試レベル~前提として知っておくべき少し下も含むくらいのレベル)Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
進め方(年/学期単位、授業単位):
本校全体で実施している毎朝の課外授業では、授業とは別の教材をすることになっており、本教材を使用している。英語は、2週間に3回(1週間に1~2回)くらいあり、1回は45分。
本教材は1つの文法項目につき2つ和訳問題がある。1回の授業で1問扱い、文法事項1項目は2回の授業で終えるペースで進めている。3月までに1冊終える計画ではなく、進められるところまでで終える予定。
授業では、最初の5~10分で生徒が問題を解き、残りの時間で解答解説をする。生徒を1~2名指名して和訳(解答)を書かせて教員が添削したり、隣の生徒と訳を比べて違いを話し合うペアワークをしたりすることもある。希望者は別途教員からの添削を受けられるようにしており、授業の最後に毎回5分ほど余らせている時間に持ってきても良いほか、全体で答え合わせした後に「確認したい解答があれば今言って良いよ」という時間もとっている。
問題は生徒のiPadに配信しており、解くのは各自iPad上で、教員もプロジェクターで投影しながら解説している。
指導する上での工夫:
和訳を添削する際は、なるべく生徒が書いてるものを活かす形で添削している。全部消して書くことはしない。構造理解がメインなので、模範解答通りではなくても意味が通じて英文の構造が合っていれば減点せず、「日本語ではこの方が自然だね」のように修正は部分的にする。
使ってみた結果
生徒に感想を聞くと、しっかり取り組んでいる生徒は、本教材で学んだ訳し方が他で使えたと報告してくれたり、効果を感じている様子。
利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
中堅私大や国公立大への進学を目指すレベルのクラスで、英語を学ぶ意欲がある生徒。
Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
レベルが合っていても、和訳の問題なので、学習意欲が低い生徒には向かないと思う。
- 福岡県内私立高校 K先生
- 福岡県内私立高校
プロフィール
本校英語科主任。私立高校を各4年ずつ2校経験し、現在教員8年目。 教員としての目標は、英語をただ教えるのではなく、英語をツールとして使ってどうするかまで教えられるようになること。また、ゲームや漫画、最近経験したことなどなるべく生徒の身近な例を使って、分かりやす…