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  • 学習の困難さが多い生徒にも合理的配慮しやすい!デジタルデータ活用で学ぶ選択肢を広げ、それぞれにあった学習を可能に

学習の困難さが多い生徒にも合理的配慮しやすい!デジタルデータ活用で学ぶ選択肢を広げ、それぞれにあった学習を可能に

最終更新日:2023年4月20日

おすすめしたプロフェッショナル

M先生 / 星槎高等学校

目次

  • All Aboard English Communication I

All Aboard English Communication I

東京書籍

おすすめのポイント

発達障害や学習障害など様々な特性のある生徒たちが多いため、誰もが学びやすい学習環境を重視している。そこで難しすぎない本教材の内容を、ICTを活用して学ぶ選択肢を広げることで、生徒が自分に合う方法を選んで学習できるようにした。

Q. 対象としたクラスの特徴(学年、人数、授業目標等)

学年と人数:

高1の全クラスで本教材を使用している。
授業クラスは1学年8クラスあり、6クラスが20人、2クラスが13~14人で構成されている。

 

英語能力のレベル感、動機付けの強さ:

レベルは幅広く、最上位クラスは半数以上が実用英語技能検定準2級を持っており、最下位クラスは5級も受からない可能性があるレベルとなっている。1クラス内でのレベル差も課題で、中間層が少なく上位層か下位層かで2極化している。

 

授業目標:

発達障害や学習障害など様々な特性のある生徒たちが多いため、英語に興味をもたせながら基礎学力の定着を授業の第一目標としている。

 

個人的に達成したいこと・こだわりたいこと:

クラス内の学力差が大きいため、ICTを活用することで生徒の苦手としている部分を補完し個別最適化を目指したい。

Q. 課題意識、導入の経緯

昨年度(2021年度)までは、「コミュニケーション英語基礎(JOYFUL English)」(大修館書店)を高1、「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ」を高2・高3で履修させていた。新課程で「コミュニケーション英語基礎」がなくなり「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」を教育課程において高1・高2・高3で履修させることになったため、3~4社の教材を見て本教材を選定した。今年度から高1で利用開始している。

本教材選択理由は、内容が難し過ぎず本校生徒のレベルに合っていたことと、ICT寄りの教科書だったこと。デジタル教科書も使えて、教科書内のQRコードで本文音声が再生でき、教員用データにGoogleFormのテストが入っているなど幅広い活用が可能であると判断した。

Q. 実際の使い方

授業における展開:

週3時間の授業のうち2時間で本教材を使用しており、1単元が約2週間(3~4時間)で終わるペースで進めている。1年間で全10単元は全てを学習しきれないが、基本的には前から順番に進めるようにしている。本校は教育課程に関する特例校なので、単元によっては授業時間を軽減しても良いことが背景にある。年度ごとに改めて新しい教科書を始めても良いし、前年度の続きからやっても良い、その時のクラスの状況次第で判断することができる。

1単位時間は、2023年度から50分に戻る予定だが現状は新型コロナ対応で40分。1単位時間で進めそうな範囲を自作のワークシート1枚にまとめ、1時間で1枚ずつ(範囲は教科書見開き1ページくらいと同等)、1単元ごとに以下のように進める。

・導入部(大きめな写真の扉ページ)
リスニング問題なのでワークシートには入れていない。指導者用デジタル教科書を投影して実施。

・本文やリスニング問題
導入後ワークシートを配り、その日のゴールを示す。本文の音声を流してリピート。基本的には最初は訳さないでまず英語のまま触れさせて、一通り読むことでなんとなく分かる状態にする。

・内容理解
まとめのように、改めて単語の意味など取り組んでいなかった部分をやる。教員から教えるよりも、時間を与えて「友達と話しても良いしタブレットで調べても良いので自分でやってみよう」と生徒たちで取り組むようにしている。時間を取った後で、解説をしながら合っているかを確認していく。

・表現活動
週3時間の授業のうち1時間はALT教員の授業で取り組むため、本授業ではあまり扱っていない

・文法事項
文法説明や問題を載せたワークシートを投影しながら文法説明。演習やその解説も適宜行い、授業内で完結するようにしている。

問題と答えを設定したGoogeFormのQRコードをワークシートに載せておき、早く終わった生徒はそれを読み取ればプラスで問題が出てくるようにしている。生徒が画面上で解くとその場で自動採点され結果が分かる。GoogleFormの問題は本教材に付属しているもののほかに、自分でも作成している(サンプルは以下)。

Q.工夫したポイント

授業準備で工夫していること:

本校の特色として様々な特性を持った生徒がいるため、全教科全教員がユニバーサルデザインとして、誰もが取り組みやすいものをワークシート見開き1~2枚にまとめたものを用いて授業をしている。

ワークシートのサンプルは以下。


読み書きに困難があっても読みやすいように、文字サイズを大きくする、文字間隔を少し開ける、漢字にルビをふるといった体裁の調整を行っている。

また、その時間にやることが分かりやすいように、その時間に取り組む内容をその1枚にまとめて、ゴールやターゲットも記入し、目標を明示している。

本教材の写真や文字データが付属データにありコピー&ペーストして加工できるため、プリント作成の負担が比較的少なく済む。

個人での工夫としては、自分はICT担当ということもあり、なるべくICTを活用している。

・英作文を紙ではなくGoogleドキュメントで提出
・授業での発表はGoogleスライドを使い図なども載せて投影しながら発表 など。

ICT活用の理由は、単純にお互いにとって便利だからでもある。とくに書くことが苦手な生徒にとって助けになる。書字が苦手な生徒のクラスでは、紙・PDF(PDF編集アプリで書き込み可能)・GoogleForm(教科書の内容を落とし込み、選択式で解答できる)の3通りを準備しているため、生徒は取り組みやすいものを選ぶことができる。紙の利用者が多いが、違う選択肢の方が合う生徒も一定数いる。

 

評価で工夫していること:

英作文課題や何かの発表をさせるときには、評価基準も予め伝えている。生徒は対策ができ、評価への納得も得やすい。教員も明確な基準を一度作ってしまえば採点が楽になる。GoogleClassroomのルーブリック機能を使用しているため、生徒も「ルーブリック」をクリックすれば採点基準がすぐ分かり、教員もルーブリックの各項目ごとに何ポイントかをクリックしていくだけで合計値まで出せる。

Q. 実施した結果

生徒の成績の変化等:

とくに書くことが苦手な生徒の反応が良い。紙と違い、再度解きたい時にもう1枚プリントを貰わなくてもすむ点でGoogleFormの方が楽という声もあった。自分が忙しくてGoogleFormを作れないと催促されることもある。

ワークシートでの授業は元々実施していたが、昨年度までは貸出タブレットはあったものの貸す作業の手間が多く、ICTの取り組みが難しかった。今年度から1人1台環境が整い、本教材の教員用のデジタル教科書や付属データのおかげで、授業進行やワークシートの作成が圧倒的に楽になる等の変化があった。また、GoogleFormなどICT活用の幅も広がり、生徒が取り組みやすくなったと感じている。

 

授業目標や工夫の意図との対比:

何かしら課題がある生徒にも取り組みやすくして、取り残さずに基礎学力の定着ができるようにすることを目指していた。先日成績をつけたところ試験の点数が悪い生徒はいなかったので、意図通りの効果があったと思う。

Q. 今後に向けて、他の先生へのメッセージ

デジタル教材を買う・買わないという選択肢があるが、単元ごとの問題集や定期試験に向けた問題例など内容が盛り沢山なので、購入することが絶対おすすめ。1単元のフォルダ内に230個くらいのデータがあり、色々なことができるので、教員が自作する仕事が減った。GoogleFormの問題なども入っており少し手を加えるだけでも使えて、ICTがあまり得意ではない教員でもできることが多いと思う。

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