半分に分けた構成が50分授業で扱いやすい!共通テスト対策のリーディング演習教材
最終更新日:2023年7月10日
- おすすめしたプロフェッショナル
-
O先生 / 熊本県私立高校
大学入学共通テスト 英語[リーディング] 傾向と対策 Trial 40
昭文社
- おすすめのポイント
-
Q. 良かったところ
・共通テスト対策教材には本番同様の80分のものもあったが、1コマ50分の本校では、40分で解いて残りで解説という形式がやりやすい。
・別冊『傾向と対策ファイル』の解説が充実しており、出題傾向や図表などの解説が見やすくて良かった。
・バランス良くさまざまな題材が扱われている。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
長文を読まなくても推測できてしまうような選択肢が多いように感じる。
文章の量は十分だが、実際の共通テストと比べるとレベルが少し易しい。Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
問題/課題:
特進コースは全員大学進学を目指す生徒たちなので演習をしっかりさせたくて、本年度から導入。前年度の使用教材に問題があったわけではなく、その年の担当教員が選んでいる。
状況(クラスの人数やレベル):
高3の特進コース(1クラス)で、人数は5名。英検2級取得済、または同等レベル。
他の類似教材ではなくなぜこれか:
「良かったところ」に挙げた点が魅力的だったため。
Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)
本冊『問題編』(180ページ)、別冊『解答・解説編』(120ページ)、別冊付録『傾向と対策ファイル』(112ページ)の3冊セット。
『問題編』では、80分の共通テスト予想問題を、授業時間内に取り組めるようテストA・テストB(各40分)の2つにバランス良く分けている。<目次>
第1回テストA/テストB
第2回テストA/テストB
第3回テストA/テストB
第4回テストA/テストB
第5回テストA/テストB別冊付録『傾向と対策ファイル』では、共通テスト本試験問題と過去2回の試行試験問題が取り上げられ、丁寧に解説されている。
Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
進め方(年/学期単位、授業単位):
コミュニケーション英語(週4コマ)と、課外(週1~2コマ)で利用。1コマ50分で、対象者も同じ。
高3の1学期の途中、6月頃から利用開始した。教科書も使うため、本教材を毎時間使っているわけではない。使い分けは、1日に2コマある日はそれぞれ1コマずつ、1コマの日は単元ごとに区切っている。
進度は、5人それぞれのペースによって若干異なるが、1回分(40分)を終えるのに、解説込みで2~3コマ。本教材1冊に全部で10回分があり、夏休み明けくらいで既に全部終了した。『傾向と対策ファイル』は時々出して見ることもある。
授業内での扱い方は、全ての問題を授業内で解いて解説するのではなく、かかりそうな時間によって問題ごとに変えている。具体的には、第1問は時間がかからないのでその場で解いて答え合わせ、第4~5問は時間がかかるので宿題にしておいて授業内で解説、第2~3問は生徒の様子や残り時間によって調整する。解説するほか、発音練習を入れることもある(やり方は一斉やペア、一人ずつなどいろいろ)。本教材には音声はないため、教員の模範音声に合わせての「Repeat after me」形式で行っている。
指導する上での工夫:
演習なのであまり工夫の余地はないが、なるべく講義だけにならないように気を付けている。
教材に出てきた内容にとどまらず知識を広げられるようにということも意識していて、注目すべき表現や単語、派生語、類義語など関連事項も説明することが多い。Q. 使ってみた結果
演習経験が積めるので、長文を読むことに慣れたり、単語帳で出てきた単語に再度出会うことで力が付いたりして良かった。
Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
大学入学共通テストを目指している生徒が、受験対策の早い時期に取り組むのに適している。実際のテストはもう少し難しいので、その前段階の演習として良いと思う。
Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
共通テストを受けない生徒
- O先生
- 熊本県私立高校