チャンクで英単語
最終更新日:2022年2月22日
- おすすめしたプロフェッショナル
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匿名先生
チャンクで英単語 Standard
三省堂
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
単語帳によっては、単語の例文が難しすぎて、結局ほとんど活用されていない場合がある。しかし、本書のチャンクの例文は易しいフレーズで、長々していない。短くて簡単な英文なので、生徒が自学で学習しやすい。また、各ページの下に単語にまつわる小話が載せられていて、単語の背景を知ることができ、楽しみながら覚えることができる。
Q.困ったところや改善してほしいところ
以前は1レッスンに単語50個だったのに、なぜか40個に減った。本校では1レッスンを2週間掛けて繰り返し扱うので、50個でも生徒は十分こなせる量だった。50個のままで良かったのに、と思う。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
5年前の平成28年度から導入した。導入当時、生徒たちは、単語は知っていても活用できないことが多かった。実際に英作文や会話で使えるようにするために、チャンク(フレーズ)で単語を覚える本書を導入した。無料の専用アプリで音声ダウンロードもできるので、それを使いながら自学できるのも魅力だった。単語と一緒に、使い方まで勉強できる。
Q.実際の使い方
コミュニケーションの授業で、毎回最初の5分間くらいをかけて、帯活動として1回1セクション(40単語)ずつ扱う。教員ごとに扱い方は異なるが、私の場合はアプリの音声を利用している。アプリが単語ごとに、日本語→英語の順で読み上げ(例:「勉強する→Study」)、その後に付いて生徒が発音する。さらにその単語を含んだ例文のフレーズを生徒が声に出して言う。(例:「Study English」)
1個のセクションに40個の単語があり、1つのセクションを2週間掛けて繰り返し扱う。その間に単語についての細かい解説を行う。
2週間後、最後に単語テストをして、しっかり書けるかどうかSpellingをテストする。テストには、フレーズの問題やセンテンスの中でしっかり使えているかという問題も含める。解答は一度回収して採点し、次の授業でテストを返す時に、間違いが多かった部分は再度解説する。
Q.使ってみた結果
フレーズで覚えるので、単語だけで覚えるよりは忘れにくくなり、語彙力が延びている。
また何か文章を書かなければならないときに、この教材で学習したフレーズを使って正しい文章を書けるようになった。日本語の訳には含まれない、英語ならではの表現の感覚を、例文を通して覚えることができている。
例:①「あなたに水をもってくる」→「bring you some water」
英語では一定の物の量や数を表す言葉が必要ということを理解する助けになっている。
②「薬を飲む」→「take (a) medicine」
“飲む”だけど、丸薬や粉薬を服用する際には“drink”は使わない、ということをフレーズで覚える。
語彙力を付けながら英語の概念を体得できる。Writing やSpeakingでアウトプットしたときに成果が表れている。
Q.利用が向いているクラスや生徒
学習レベルにより対象は異なる。「基礎Basic」は英語が苦手な生徒~英検3級レベルの生徒、「標準Standard」は準2級~2級レベルの生徒を対象に利用できる。基礎固めにおすすめ。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
一語一義訳で語彙定着を図りたい場合や、一冊で早くたくさんの単語量をこなしたいクラスには向かない。
- 匿名先生