英単語・熟語ダイアローグ1800
最終更新日:2022年2月23日
- おすすめしたプロフェッショナル
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桜井達美
英単語・熟語ダイアローグ1800
旺文社
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
本書で扱われている例文は、英検1級用のような難しい単語があまり使われていない、テンポ感のある会話文です。難しい構文はほとんど出てきませんので、発音向上用の教材として非常に適していると思いました。CDが添付されていますので、独学での発音確認も可能です。さらに速読の訓練にも向いていると思います。また、幅広い分野についての会話が合計108本も掲載されています。全体を通した学習を行えれば、非常に高い英語力を身に付けられると思います。
Q.困ったところや改善してほしいところ
特にありません。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
指導した生徒さん(大学生)のレベルが中級者の中でも上位(TOEIC810点)であり、ご本人の希望が「できるだけ流暢(りゅうちょう)に話せるようになりたい」というものでした。そこで、比較的平易で、文章がある程度長く、分量が多い本教材を選びました。
Q.実際の使い方
この教材は、「日常生活」「慣習・制度」「娯楽・レジャー」「健康・医療」「環境問題」「ビジネス」「政治」「法律」「社会問題」という10個のテーマで構成されています。各テーマの冒頭には、いろいろな場面に出てくる英単語が図解で掲載されています。
それぞれのテーマにつき、5~15個程度のトピックがあります。各トピックについて、最初の見開き2ページに英語の会話文と和訳文が掲載され、次の見開き2ページに重要単語の品詞の種類や意味、発音記号、用例などが掲載されています。
複数の生徒がいればロールプレイ的に役割分担した音読も可能だと思います。今回の指導はマンツーマンだったので、生徒さんに全部のパートを音読してもらいました。発音上達が目的でしたので、レッスン中は英語例文箇所のみを利用しました。音読してもらい、発音の流れが良くない部分へは「こうした方が」というアドバイスを行いました。Q.使ってみた結果
本書は、全体を通じて7人の人物が登場します。キャラクター設定された登場人物によるナチュラルな会話を何度も音読をしたことで、生徒さんの発音向上にしっかりとつながりました。
Q.利用が向いているクラスや生徒
会話形式の教材なので、生徒の英語力が同等のクラス(中級者の上位層)において、複数人でのロールプレイ的な使い方が適していると思います。なお、同書はTOEIC700~860点を目指す学習者を念頭に置いています。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
本書のタイトルが「ダイアローグ」となっている通り、会話スタイルの教材です。しかし、念頭に置かれているのは「TOEIC700点~860点を目指す人」なので、単語のレベルや一文の長さなどは初級者向けではありません。「簡単な日常会話ができるようになりたい」という人には不向きかと思います。
- 桜井達美
プロフィール
ココナラで「英語の発音上達」や「カスタマイズ設計の英会話」、「翻訳」などを出品しています。これまで、TOEIC高得点取得者(870点の方と810点の方)に対する個別指導による発音上達レッスンや初級レベル者(TOEIC600点レベルの方)への英会話(想定される会…