SWの王道 スピーキング・ライティング 王道フレーズ50
最終更新日:2022年2月23日
- おすすめしたプロフェッショナル
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匿名先生
SWの王道 スピーキング・ライティング 王道フレーズ50
旺文社
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
各ユニットの最後に、見開き4ページで、ユニットで押さえておくべき要点をまとめたページがある。英検準2級・2級の1次試験合格発表から2次試験までに通常2週間くらいしか時間がないが、この4ページさえ押さえておけば、必要なポイントは網羅できる。英語に自信がない生徒でも、何をやれば良いのかが明確になっている。
Q.困ったところや改善してほしいところ
特になし。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
以前、大学入試に外部の英語検定試験を利用しようという話があった時期に、本校では英検を生徒に受けさせようと思っていた。そのため、英検の指導に効率の良い教材を探していく中で本書にたどり着いた。2019年に初版が出て、たまたま書店で見つけたのがきっかけで採用した。
英検準2級や2級で必ず使う表現が一覧になって収められている。ひとまずこれをしっかり勉強しておけば、2次試験の面接対策は十分に行える。また英検1次のライティングでも活かせる部分がある。
英検だけに特化した教材というわけではないが、全体的にバランスの良い教材である。
Q.実際の使い方
入試への外部試験導入案がなくなり、全校生徒が外部試験を受けるわけではなくなったので、授業時間外に英検指導の時間を設けている。その際に本書を用いている。本書の構成は、下記の5つのUnitに分かれ、その中でさらに各レッスンごとにお題が設けられている。
Unit 1: イラスト描写問題
Unit 2: 自分のことを述べる問題
Unit 3: 質問・応答問題
Unit 4: 客観的な視点で意見を述べる問題
Unit 5: 情報の読み取り問題
指導方法としては、まず最初に、2次試験を受ける生徒全員に対し、40~50分の講義形式で試験内容を説明し、本書の該当箇所に目を通しておくように指示する。その後、個別に面接練習を行う。予定表を作り、「月曜日に1回目を行ったら、2回目は金曜日」といった具合に、試験までの間に一人につき30分×2回行う。英語科教員全員で分担して面接官の役をし、個々に必要なフィードバックをしていく。
Q.使ってみた結果
英検の問題は比較的パターン化されている。本書ではそのパターンを、1次試験の合格から2次試験日までの2週間くらいの短期間で網羅して確認できるので、生徒が安心して受験に臨めるようになった。具体的な数値を出しているわけではないが、2次試験の合格率も上がっている。
Q.利用が向いているクラスや生徒
一番は検定対策として有効に使えると思う。また英検対策以外にも、英語で自分の意見を述べる練習などを行えるので、コミュニケーションの基本を学ぶためにもお勧め。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
検定試験を受けないのであれば、コミュニケーション英語の教材としては、他にも良い教材はあると思う。
- 匿名先生