共通テスト 英語リスニング オリジナル問題集 TOUCH 10
最終更新日:2022年2月23日
- おすすめしたプロフェッショナル
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匿名先生
共通テスト 英語リスニング オリジナル問題集 TOUCH 10
桐原書店
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
大学入試共通テストの本番に即した実践的な作りになっていて、高校2年生から本書に取り組むことで、早めに本番に向けた意識付けができる。
決められた時間の中で要領よく問題を処理する力や集中力といった、英語力以外の力も育つ。
Q.困ったところや改善してほしいところ
強いて言えば、共通テストのリスニングではさまざまな地域のアクセントが登場する問題が出題されているが、本教材はアメリカ英語の録音が多く、いろいろな種類(発音)の英語を聞かせる点で足りない。
American , British, Australianなど録音のバリエーションを増やしてほしい。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
2021年度入試から共通テストに変わったため、新しい形式である共通テストの問題に早めに慣れさせるという入試対策が一番大きな狙い。高校2年生の2学期から使用している。
その他の理由として、本校では理系の生徒、医学部を目指す生徒が多く、理系・医学部の受験における英語ではリスニングが重要なので、リスニング力を伸ばす必要性が高いため。
Q.実際の使い方
習熟度別にクラスを設定している。文系(40名)が2クラス、理系(40名)が3クラスと、文系の方が少人数制にはなるが、授業内容としては理系クラスとの差は特にない。全てのクラスで本教材を利用している。
授業ではだいたい週2回の頻度で使っている。GrammarやReading教材と併用しているため、この教材は50分1コマのうち15分ほど。15分間で1問分を下記の要領で終わらせる。
・予習をしない状態でまず初めに問題を解かせて、授業中に音源を流して聞き取り
・聞いた後、スクリプトの一部(ディクテーションのパート)を書き取り
テキストの構成が共通テストと同様にタイプ毎に分かれている。第1問~第6問まで扱うと、共通テストのそれぞれのタイプの問題をひととおり網羅できるようになっている。
Q.使ってみた結果
学年に4クラス(文系1・理系3)あり、いずれも1クラス40名弱と比較的大人数だが、問題なく使用できる。
本教材を利用し始めてから英語を聞く量が増えたので、定期テストのリスニング問題や模擬試験の点数が上がるといった結果が出ている。例えば、高校2年の3学期に行われる6回の共通テスト模試の平均が、リーディングよりリスニングの結果が学年全体で偏差値3近く上回っていた。本教材によりリスニングの力が付いてきていると感じる。
生徒自身が書き取りをして、手を使う作業をするので、書き取りのスピードが出てきた。問題が進むごとに長文になるので、頻繁に回数をこなすと、より一層伸びると思う。
Q.利用が向いているクラスや生徒
生徒の大半が進学する進学校、もしくは特定の進学コースなどがあり、共通テストを受験するという目的を持っている学校に向いている。試験の形式に慣れたい、という目的で使うと良い。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
受験目的ではなく、一般的なリスニング力を鍛えたいという授業には向いていない。
- 匿名先生