- 対象:中学生・高校生(実践レポートでは高1の総合進学コースで使用)
- 技能:語彙を軸に、スピーキング・ライティング(英作文)・入試対策
- レベル:基礎・補習(実践レポートでは英検4級〜3級程度から準2級の語まで)
- 出版社:桐原書店
- 向く狙い:中学英単語の理解が不十分な生徒に、週1回の単語テストで基礎語彙を積み上げたいクラス
データベース 1700 使える英単語・熟語[3rd Edition]とはどんな教材か
桐原書店の英単語帳です。出版社の紹介文によると、中学英単語・熟語から高校1年の必修語までを対象に、基本英単語約860、熟語約130、会話表現約70を収録し、6段階のレベル構成になっています。全見出し語に例文・フレーズが付き、見出し語にはカタカナ表記があります。会話表現は11のテーマ・22の場面別に対話形式でまとめられ、基本動詞や前置詞などは視覚的に解説されています。3rd Edition の改訂点は、3色の紙面、新課程に合わせたデータ更新、巻末の「日常表現」フレーズ(イラスト付き)です。
付属品は次のとおりです。
- 生徒用:音声CD2枚(全見出し語と意味、例文・フレーズのほか「発音記号をマスターする」「絵で覚える英単語」も収録)、赤シート、学習アプリ「きりはらの森」(無料、iPhone/Android/Windows 対応)
- 教師用:コピー用確認テスト冊子(A・Bの2種、各24回+総合テスト各6回)、書籍関連データ(コピー用確認テストPDF)、テスト作成プログラム
実践レポートを寄せた中国地方私立学校のU先生によると、レベル1は動詞がメインで会話での使用頻度が高い単語、レベル1・2が英検4級〜3級程度で、レベル6まで進むと英検準2級の単語も学べるとのことです。また、書いて覚えることに特化した副教材「データベース 1700 Workbook 書き込み式定着ノート A」があり、アルファベットから苦手な生徒には任意で勧めていると述べています。
現場で迷うポイント——どんなクラスに向き、どんな場合は別の選択か
U先生が導入したのは、2021年度の新1年生のうち20名程度の総合進学コース(進学を目指すクラス)です。基礎の英語力が低い生徒が多く、中学で習得しているはずの基礎単語(be動詞など)から理解していない生徒もいたため、単語が分からないと授業中につまずくと考え、品詞ごとに単語がまとまっていて使用場面・用途も学べる点を評価して選んだとのことです。学校としては1〜3年で英検準2級取得を目標にしており、自力で本文を読むのが難しい生徒に、基礎の理解向上から文章を読み解く力につなげたいという狙いです。
向いているのは、先生の言葉では「データベースシリーズは中間レベルの教材のため、進学校よりは就職を考えている生徒もいる学校」、そして単語帳を導入していない学校です。逆に、基礎的な内容が多くレベルが高くないため、難関私立や進学校では物足りないと感じそうだと述べています。
もう一つの判断材料は導入のタイミングです。同校では単語帳を使ってこなかった2・3年生には、今から導入すると拒絶反応が出そうなため導入せず、新1年生から始める方針にしています。困った点としては、イラストが少ないため、単語に慣れていない生徒にはもう少しイラストが多いとなおよい、という程度で、使用上の問題はないとのことです。
授業での使い方——導入・展開・宿題への組み込み
先生の実践レポートの使い方は、テストを軸に学習を促す形です。
- 週1回の単語テスト:見開き2〜3ページ(30単語程度)の範囲から10〜15単語を出題。現在はライティングのみ。
- 年間目標:1年間でレベル1(30ページ程度)を終わらせる。
- テスト前後にリピーティング:やらせっぱなしにならないよう、テストの前後にリピーティングを行う。
- 授業中は辞書代わり:関連単語が出てきた際に単語帳を使い、日常的に触れさせる。
付属CDがあるため意欲のある生徒は音声を確認でき、教師用のテスト作成データがある点は講師目線で好印象だと述べています。来年度からスピーキングやライティングなどのパフォーマンステストの実施が必要になるため、その導入も検討中とのことです。
結果として、以前はレベルの差により下位の生徒に合わせた授業になりがちだったのが、単語に触れる機会が増えて意欲のある生徒の英語力が伸び、例年少なかった英検の受験者がクラスの半数ほどになって3級の合格者が出たことで、準2級を受けようかという1年生も出てきたと述べています。単語帳を導入していなかった現2年生には中学英単語の理解不足による単語力のなさが目立つのに対し、初めて導入した新1年生には基礎力がついたという対比も挙げています。
編集部からひとこと
中学英単語・熟語から高校1年の必修語、基本英単語、熟語、会話表現を収録




