データベース 1700 使える英単語・熟語[3rd Edition]
最終更新日:2022年4月8日
- おすすめしたプロフェッショナル
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中国地方 私立学校 U先生 / 中国地方 私立学校
データベース 1700 使える英単語・熟語[3rd Edition]
桐原書店
- おすすめのポイント
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Q. 良かったところ
現2年生は単語帳を導入しておらず、中学英単語の理解不十分による単語力のなさが目立つ。それに対し、2021年度から本単語帳を初めて導入した新1年生の基礎力がついた点がよかった。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
現状使用していて問題ない。
基本的にイラストが少ない単語帳のため、単語に慣れていない生徒には、もう少しイラストが多く入っているとなおよい。Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
2021年度新1年生を対象に導入。使用を開始して1年となる。
講師就任以前、現2年生・3年生では単語帳導入をしていなかった。新1年生を担当するにあたり、基礎の英語力が低い生徒が多いとの情報から、適切な単語帳を探していた。中学で習得しているはずの基礎単語(Be動詞など)から理解していない生徒がいるため、単語がわからないと授業中につまずく可能性が大きいと考え、品詞ごとに単語がまとまっており、使用場面、使用用途も学べる点がよいと考え導入。問題/課題:
全体的に学力が高くなく、基礎部分の理解向上を目指している。1年〜3年にかけて英検準2級獲得を目標としている。今の英語力だと、自分の力のみで本文を読むのが難しいため、基礎部分の理解向上をすることで、文章を読み解く力を身につけてほしいと考えている。
状況(クラスの人数やレベル):
導入をしているのは、20名程度の1年生の総合進学コース(進学を目指すクラス)のみ。
その他のクラスでは講師の判断により数ページの使用はある。他の類似教材ではなくなぜこれか:
中学英単語の理解が不十分な英語力が低い生徒への単語帳として魅力的だった。
合わせてワークブックがある点も魅力。
アルファベットから苦手な生徒には、任意にはなるが副教材として、書いて覚えるのに特化した、「データベース 1700 Workbook 書き込み式定着ノート A」の使用も勧めている。単語帳を見るだけで覚えられると思っている生徒に、指定された場所に書き込みをしていくことで、単語の記憶を助けられる点が優れている。Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
テスト実施に使用することで勉強を促している。週1回、見開き2〜3ページ(30単語程度)の範囲から10〜15単語のテストを実施。
1年間でレベル1、30ページ程度を終わらせる目標で実施している。
現在はライティングのみのテスト実施だが、来年度からスピーキングテストやライティングテスト等のパフォーマンステストの実施が必要となるため、導入を検討している。
また、授業中に関連単語が出てきた際にも活用。教材の構成(全体構成、ページ構成):
全体構成:レベル1〜6
レベル1:動詞がメイン、会話で使用する頻度の高い単語。
レベル1、2が英検4級〜3級程度。レベル6までいくと、英検準2級の単語も勉強できる。進め方(年/学期単位、授業単位):
最終的に進学を目指してほしい総合進学コースの生徒に向けて、週1回の単語テストに使用している。
指導する上での工夫:
やらせっぱなしにならないよう、テストの前後にはリピーティングを行ったり、授業では辞書代わりに単語帳を使用することで触れている。現在は毎週のテスト実施、授業内で関連単語が出てきた際に本教材を使用している。さらにCDが付属しているため、意欲のある生徒は音声の確認も可能な教材。
Q. 使ってみた結果
レベルの差により下のレベルの生徒に合わせた授業になってしまっていたのが、単語帳を使用することで単語に触れる機会が多くなり、意欲のある生徒の英語力が伸びた。例年、英語検定の受講が少なかったが、今年はクラスの半数程が受講をし、3級の合格者が出たため、準2級を受けようかという1年生が出てきた。
今からの単語帳導入に拒絶反応が出そうなため、単語帳の導入自体をしていなかった現2年生・3年生への導入は考えていないが、来年度の新1年生にも導入をしたいと考えている。Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
「データベースシリーズ」は中間レベルの教材のため、進学校よりは就職を考えている生徒もいる学校に適している。また、単語帳を導入していない学校では使用しやすい。
講師目線では、テスト作成のデータもあるため好印象。Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
基礎的な内容が多くレベルが高くないため、難関私立、進学校では、少し物足りないと感じそう。
- 中国地方 私立学校 U先生
- 中国地方 私立学校