英検5級をひとつひとつわかりやすく。
最終更新日:2022年2月24日
- おすすめしたプロフェッショナル
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加藤諄
英検5級をひとつひとつわかりやすく。
学研教育出版
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
イラストがあり可視性に優れているため、英語に対し苦手意識のある生徒にも内容が入りやすい点。特に前置詞などはイラストでイメージが書かれているため、感覚的に理解しやすい。また、例文が誰でも知っている昔話などから作られているので分かりやすく、イメージがしやすいものが多い。
Q.困ったところや改善してほしいところ
穴埋め問題や並び替え問題などが多いため、自分で英文を一から作る問題が少なく、表面的な理解で終わってしまう場合が多い点。また「疑問詞」のセクションで理由を問う疑問文が詳しく解説されていなかった点。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
別の教員からの引き継ぎで採用した。イラストが多く、英語を学び始めたばかりの初学者にも学習しやすい構成となっているため本書が使用されていた。英語に苦手意識のある中学生に対し、学校の授業内容のフォローと並行し英検対策を行うため、継続して使用することを決定した。
Q.実際の使い方
左ページの解説、右ページの問題で一課となっている。一章(四課から五課)を終えると、章末問題のような形でまとめの語彙のページと練習問題が入っている。50分の授業で一課から二課を終えるペースで進めた。最初に左ページの解説を読み、文法事項の考え方や覚え方、補足の知識などに触れながら解説を行った。授業後半では右ページの演習を行いながら解答を確認する形で進めた。各課の最後にリスニング問題が付いているが、生徒がリスニング音源を有していなかったためイラストを見て予想される会話を考える形で進めた。
Q.使ってみた結果
英語に苦手意識があった生徒に対し、主語と動詞など、英語の基本的な品詞についての考え方を身に付けてもらうことができた。また5級で出てくる基本的な単語のスペルを練習することで、基本的な単語に関する知識を身に付けてもらうことができた。
Q.利用が向いているクラスや生徒
初めて英検5級を受験する生徒やクラス。英検だけでなく英語の基本的な文の形や品詞、疑問文の作り方など、中学1、2年で学習する英文法の基本的な事項について理解を目指す生徒やクラス。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
中学校英文法についての基本的な知識を既に習得済みであり、高校受験などより応用的な内容の習得や演習を目指している生徒やクラス。またリーディングやリスニング、ライティングやスピーキングの個々の技能を重点的に高めたいと考えている生徒やクラス。
- 加藤諄
プロフィール
予備校の個別指導講師として、中学生から高卒生向けの英語指導を5年間担当。現在は英語講師として小学生から大人の生徒向けのオンラインレッスン、英文添削、翻訳、校正などを行っている他、大学非常勤講師として大学1、2年生の必修科目である英語の講義を担当している。 …