英文解釈教室(入門編)
最終更新日:2022年2月23日
- おすすめしたプロフェッショナル
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北山慎之介
英文解釈教室(入門編)
研究社
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
本書の解説は一文一文について非常に丁寧。そのため、生徒が自習で解説を読んでも、しっかりと和訳の正誤についての理解が進むようになっているところ。
Q.困ったところや改善してほしいところ
困ったところは全くない。
Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
英語に苦手意識がないくらいの高校1年生に対して、文章を前から直読直解ができるようになるための最初の一歩として導入する。
本書は合計15講、各講が前半と後半に分かれている。前半はその講義で肝心な英文の読み方の基礎となる文法系の問題があり、自分で解答し、解説をしっかりと読むことで基礎が理解できるようになっている。後半は、前半で学んだ英文の読み方・文法的知識を利用する長文読解が用意されており、身に付けた知識をどう活用するかが示されている。
Q.実際の使い方
各講に設定された、文構造を読み解く上で重要な項目を予習で解いてきてもらい、理解しているかをチェックする。問題がなければその後の長文読解を全訳してもらい、一つ一つ解釈ができているかを確認する。これを週1回で1講のペースで進める。
Q.使ってみた結果
英語が苦手ではない高校1年生の学習者に用い、適切なバックアップがあれば半年くらいで全員が学習を終えることができた。その結果、主語を探し動詞を見付けるといった、英文読解において最も根幹となる基礎が出来上がり、正確に和訳をする耐性が付いた。さらに相乗効果として、直読直解の基礎が出来上がるため、長文を読むスピードは次第に速くなって行った。
Q.利用が向いているクラスや生徒
意識が高く、英語が苦手ではない生徒。また、英検準2級程度の英語力が望ましい。なぜなら、本書に含まれる英語の文法問題や長文問題には、辞書を引きながら読み進めたり解き進める力が学習者に必要であり、また問題のレベルが英検準2級程度だから。
Q.あまり合わないと思うクラスや生徒
英語へのモチベーションが低い生徒には合わない可能性が高い。基本的に、本書の解説等は親切な書き口だが、自分の日本語訳と照らし合わせるといった根気の必要な学習になってしまうから。
- 北山慎之介
プロフィール
学生時代から大手予備校・塾にて英語の指導経験を積み、仙台物理実験塾PeXを開業。途中に英会話AEONの講師も勤め、小学生低学年にはアルファベットの書き方・読み方・フォニックスを中心とした発音指導を行い、小学校高学年には中学文法を全て教える指導を行ってきた。大人…