総合英語 FACTBOOK English Grammar [Standard]

桐原書店

おすすめのポイント

Q.良かったところ

ネイティブ目線で文法がどう使われているかが解説されている点が良い。例えば分詞や関係詞の後置修飾について、本書ではネイティブは伝えたい語句を最初に述べ、後から補足・説明する感覚、と説明している。文法をコミュニカティブなレベルで学ぶなら最適。いずれにしても、新しい文法指導のあり方に一石を投じてくれる良書。

Q.困ったところや改善してほしいところ

一方でデメリットは従来の参考書と比べ、文法の説明用語が若干独特であり、慣れるのに時間がかかることや、ハイレベルの文法がカットされていること。高1への導入に適しているが、高2以降には少し易しいと感じるかもしれない。文法をコミュニカティブなレベルで学ぶなら最適だが、受験のためのコテコテ文法を望むと物足りない。テストメーカーの課題は、複数テキストの範囲をミックスして出題できないこと。改善を望んでいる。

Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

新指導要領、大学入学共通テスト、４技能育成などを見越し、従来の重箱の隅まで続くような受験英語ではない参考書を探していたところFACTBOOKにたどりついた。

Q.実際の使い方

高2で利用。進学クラスの利用教材は、Factbook, Word Sense, Factbook Standard, Factbook Standard Workbook。選抜クラスは同教材のAdvanced版。

Factbook Standardの予習させ、授業では解答解説。Workbookは復習課題。一コマ1ページ程度で進めてある。授業は週３コマ。試験範囲は章２〜３つ分程度。
章が終わるごとに章のまとめテスト実施（３０点程度）。テストメーカーを利用。

Q.使ってみた結果

コミュニカティブな視点で文法を学びたい生徒には最良の一冊。英語を苦手とする生徒にも解説やイメージが分かり易い。大西先生の解説動画や、桐原の森によるアプリ学習も無料でついてくる。

Q.利用が向いているクラスや生徒

中堅校。高1向け。

Q.あまり合わないと思うクラスや生徒

上位校、難関私立国立希望者。