英文読解の透視図
最終更新日:2022年5月25日
- おすすめしたプロフェッショナル
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黒木未央 / 九州産業大学付属九州産業高等学校
英文読解の透視図
研究社
- おすすめのポイント
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Q.良かったところ
教科書では扱われないけど、難関大を受けるには知っておいてほしい文法や構文の知識や、高校1、2年生では出会ってこなかった英文が取りそろえられている。「こんな風に考えていくんだよ」という構成がとても良くできている。ポイントで挙げられていた構造が、後でまた繰り返し出てくるので、生徒にとっては良い復習になる。前に学習したことが次に生かされるということを生徒に意識付けできている。解説も非常に丁寧で、教員側にとっても役立っている。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
特になし
Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
特進とスーパー特進の3年生(偏差値60オーバー)を対象に、10年以上利用している。
これらのコースでは、2年生までで教科書の内容を終え、3年生では1年かけて難関大の2次試験に向けての演習を行う。以前に使っていた基礎・標準のテキストより少しレベルアップしたものを探していて、教科の他の教員と検討した結果、本教材を採用した。教科書では出てこなかった英文をどう読解していくかをつかむための演習用の教材として、良い教材である。Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
週に2コマある「解釈」の授業の中で扱っている。
実践に向けて、今の力でどれくらい英文を解釈できているかを知るために、まずは問題を解くことに集中してもらいたいと考えている。そのため生徒にはこの教材からの出題とは特に知らせず、教員がプリントを作成して、事前に渡しておく。
本書の各章には、倒置、強調、仮定法などテーマごとに、150~200語程度の「Challenge問題」1題と「Challenge問題を解く前に」という40~50語程度の短めの文章が2題、載せられている。
プリント1回分は、その構成に合わせて、3題の文章を出題。生徒は事前に予習ですべて和訳し、課題として期日までに提出する。その章で扱われるテーマを念頭に置いて解くように指導。分からないところには下線を引いておかせる。
課題をチェックして、生徒がつまずいたところと重要ポイントを中心に、授業の中で解説を行う。1回分を2コマ(90分)で扱う。必要に応じて、類題も出して解かせる。Q.使ってみた結果
生徒に「合格体験記」の中で「各教科でこの時期にこれをやっておいて良かった」という感想を書いてもらった。九州大学に受かった生徒から「解釈の授業が2次試験の際にとても力になった」という声があった。
- 黒木未央
- 九州産業大学付属九州産業高等学校