高2からの共通テスト対策に!徹底的に分析して作られた問題と分かりやすい解き方ガイドで学習をサポート
最終更新日:2022年8月31日
- おすすめしたプロフェッショナル
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東京都の中高一貫女子校 英語教員 / 東京都の中高一貫女子校
ラーンズ 共通テスト対策 実力養成
ラーンズ
- おすすめのポイント
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Q. 良かったところ
共通テストの問題だけでなく、問題の解き方も分かりやすく掲載されているところが良い。
共通テストの出題傾向などが変わった場合には、その都度改訂版の問題や解き方ガイドが送られてくる対応力の良さも評価できる。
テキストの全ページがPDFデータ化されているため、いつオンライン授業になっても対応可能な点も良いと思う。
Q. 困ったところや改善してほしいところ
改善点は特にないと感じる。
本テキストは高2からを対象にしているため、高1には難しい。可能であれば高1から導入できるテキストが欲しいと思っていたが、出版社に問い合わせたところ、高1向けには別シリーズのテキストがあり、そちらで対応できる事が分かった。
「英語新傾向問題集(リーディング・リスニング)-共通テストへのアプローチ-」
https://www.learn-s.co.jp/edu/g/g133118/
Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
昨年高2を担当していたときに、共通テスト対策として導入していた。本テキスト自体は問題集だが、共通テストの解き方や過去問の傾向などが詳しく書かれている冊子が付属している。高2の共通テスト対策に適しているため採用した。
問題/課題:
共通テスト自体の傾向が定まっておらず、センター試験とも異なっている。そのため、生徒が試験への取り組み方や問題の解き方について分かっていない状態だった。
状況(クラスの人数やレベル):
高校2年の全てのコース(グローバル留学コース・本科コース・スーパーサイエンスコース)の全クラス200人が使用していた。英語習熟度は3つのコースによって異なる。
各コースの英語習熟度目安として、学年末までに下記の英検取得を目標としている。
・本科コース
1年生:英検準2級
2年生:英検2級
・グローバル留学コース/スーパーサイエンスコース
1年生:英検2級
2年生:英検準1級
他の類似教材ではなくなぜこれか:
簡単な解き方ガイドが付属されている教材は他社にもあったが、問題の解き方をしっかりサポートしているものは本教材だけだった。
教材自体の内容も優れているが、ラーンズという出版社自体が共通テスト分析のセミナー等を開いているため、共通テストの内容をしっかり分析して作られている点が良い。
Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)
リーディングとリスニングの2冊に分かれ、共通テストの大問の出題順に即して作られている。各問題に制限時間が設定されており、過去問のように本番慣れできるテキストになっている。
テキスト本体・解答・ナビゲーター(解き方ガイド)の3冊セット。
【リーディングテキスト構成】
第1問A 告知(メール・広告)【全3問】
第1問B 告知(案内)【全3問】
第2問A 記事(短い説明文)【全3問】
第2問B 記事(短い説明文)【全3問】
第3問A 記事(短い物語)【全3問】
第3問B 記事(短い物語)【全3問】
第4問 複数の記事と図表【全5問】
第5問 記事(物語・説明文)【全5問】
第6問A 記事(説明文)【全5問】
第6問B 記事(説明文)【全5問】
【リスニングテキスト構成】
第1問A 短文・英文選択(3題)
第1問B 短文・イラスト選択(3題)
第2問 短会話・Q&A イラスト選択(3題)
第3問 短会話・Q&A 選択(3題)
第4問A問1 モノローグ・イラスト並べ替え(5題)
第4問A問2 モノローグ・図表完成(5題)
第4問B モノローグ・条件に基づく選択(5題)
第5問 モノローグ・ワークシート完成、内容把握(5題)
第6問A・B 対話文・Q&A 選択、会話文・内容把握(5題)
※各問題にPDFデータも用意されている。
基本的に上記の構成だが、新しい傾向が発表されると随時問題が追加されていく。リスニングのテキストには、CDとQRコードも添付。
Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
共通テスト対策用の教材として、高2後期からコミュニケーション英語の授業に導入。
1日の授業の時間内に組み入れるのではなく、高2後期からの共通テスト対策として、週5コマのうち3コマ程度をテスト対策として割り当てた。
進め方(年/学期単位、授業単位):
文法や単語などの基礎は高2の夏までに終わらせ、共通テスト対策として検定教科書の長文読解の授業と並行して進めた。リーディングとリスニングの授業を一週間の中で偏りのないようにバランスよく組み、生徒が飽きないような工夫をしながら半年かけて終わらせた。
リーディングの授業では文章を読む分、リスニングより所要時間が多くなる傾向にあったが、学年末までにどちらのテキストも全て終わらせることを目標として授業を配分した。リスニングの授業では、PDFテキストに添付されているMP3音源を流し、その場で解かせる方法を用いた。
テキストは主に授業での使用を目的として導入していたが、生徒によっては家庭学習で使用していることもあったようだ。
指導する上での工夫:
ボリュームのある教材なので、生徒のレベルによっては全部終わらせようとするとかなり難しい面もある。大問は全て網羅しながらも、全設問を解くことにこだわるのではなく、どこを優先してやっていくかを考える工夫が必要だろう。
本校では生徒の習熟度に合わせ、問題数を変えて取り組ませた。習熟度の高いクラスでは全ての設問を解くことを目標とし、習熟度の低いクラスでは、取り組む問題数を減らした。
問題演習なので目的なく解かせていると生徒も飽きてしまうため、「今日はこの問題の解き方を覚えていこう」など生徒への声掛けをして、その日の授業の目的を明確にしていた。
普段の授業では、問題を解く前に解き方ガイドを見ながら解き方のポイントを説明し、その後時間を計りながら問題を解かせ、答え合わせと解説をした。長文問題を全文和訳する時間はないため、授業で解説しきれなかった解き方ポイントについても、解き方ガイドを見ながら自分で確認しておくように伝えていた。
Q. 使ってみた結果
生徒たちは、解き方ガイドが参考になったと言っていた。共通テストの問題なので、英語が苦手な生徒には難しかったようだが、解き方ガイドがどの生徒にも分かりやすく書かれていたのが良かったと思う。
解き方ガイドは他のテキストや過去問を解いたときにも応用して使えるので、捨てないようにと生徒には伝えている。生徒たちからは、高3になってもう一度使ってみたら、やはり分かりやすかったという声もある。
Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
解き方ガイドがついているという点で、共通テストを受験する生徒がいる学校の最初の1冊として適しているだろう。
Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒
推薦メインで受験する学校には向かないのではないかと思われる。
- 東京都の中高一貫女子校 英語教員
- 東京都の中高一貫女子校