どんな試験にも対策バッチリ!様々な出題形式の問題がまとめられた10分間でリスニング力がアップするテキスト!
最終更新日:2023年3月13日
- おすすめしたプロフェッショナル
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新潟清心女子高等学校 W先生 / 新潟清心女子高等学校
Active Listening 2 SECOND EDITION 音声配信対応版 本冊
第一学習社
- おすすめのポイント
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Q. 良かったところ
本書は問題形式がバラエティに富んでいるという点が、選んだポイントのひとつである。
・英検用
・共通テスト用
・TEAP用
・GTEC用
と、各試験の出題形式に合わせた問題が監修されているため、生徒の目的に合わせた指導がしやすい。また、2023年度も本書を導入することが確定したが、2023年度版に問題の音源を聞くことができるQRコードが記載されることになり、生徒が復習しやすい導線になるのではないだろうかと期待している。
生徒はCDが付属されていても聞くことがほとんどないため、QRコードを読み取ることで音源の入ったアプリにアクセスできるのはとてもありがたい。Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い
【問題/課題】
センター試験から共通テストに変わった際に、リスニングの配点が50点から100点になり、筆記:リスニングの比重が1:1に変更された。
そのためリスニングの強化が必要になり、各学校がリスニングに力を入れ始める。
この影響か本校はネイティブスピーカーの外国人教員がいるので、模擬試験での成績が高い方だったが、この2〜3年で他校と差があまりなくなってきた。
また、リスニングの成績が伸び悩み、苦手意識をもつ生徒が増えてしまった。
そこで出会ったのが本書であり、一昨年から導入している。【状況(クラスの人数やレベル)】
本校は中学校1クラス、高等学校2クラス(内部進学1、高校入学1)、クラスの人数は25〜30名と小さな学校である。
英語を学びたいという意志の強い生徒が多く入学してくるが、英語力という観点においては差があるのが正直なところだ。
英検でいうと3級を目指すのがやっとな生徒もいれば、準一級に挑戦する生徒もいる。上位の生徒は、同じカトリック校の上智大学や地元の国公立大学を目指す生徒が多い。Q. 教材の構成(全体構成、単元ごとページ構成)
本体(問題集)・解答それぞれが、冊子タイプとLessonごとにプリントになっているバラタイプから選ぶことができ、本校では、本体は冊子タイプ、解答はバラタイプ(1Lessonにつき1枚、両面印刷)を採用している。
また、サブノートというディクテーション問題集も付属しており、家でも復習できるようになっている。ただし本校ではあくまでも本体を授業中に利用することを主としており、サブノートを宿題として課すことはなく生徒に委ねている。Lesson20まであり、Lessonごとに試験パターンが異なる。共通テスト、英検、GTEC、TOEICなどが繰り返し出題されるので各パターンにつき4〜5回触れることができ、回を重ねるごとに難易度が上がっていく。
1Lessonにつき裏表1ページ、表は問題とマークシート、裏は豆知識・進出単語・熟語・ディクテーションなどが掲載されている。(Lessonによって掲載されるものは異なる)
Topicについては若干後半の方が硬くなる印象はあるものの、時事問題というよりは日常的な問題が取り上げられていることが多い。(Active Listening 4では少し取り上げられている)
試験の形式に対応しているというのもあるが、イラスト付きの問題で一つひとつの文章が短いので、生徒も飽きずに取り組むことができる。Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)
【進め方(年/学期単位、授業単位)】
本書は1〜4までレベル別にシリーズ化されており、本校では2と3を使用している。基本的には週に1回コミュニケーション英語の授業で1Lessonを取り扱っており、半年で1冊が終わるくらいのペースである。1Lessonにつきかかる所要時間は10〜15分なので、本書が終わったらすぐに教科書に入っている。実際に私が昨年度使用した例をお話しすると、
◾️高校2年生 1学期中間テスト終了後、Active Listening 3を始め2学期末に終了
◾️高校2先生 3学期にActive Listening4を始め、3年生の1学期中に終了細かい使い方は各学年の担当に任せてはいるが、出版社のおすすめに合わせて今年度は高校1年生の後半から2、2年生の前半で3を使用している。 ※1は高校1年生の前半を推奨されている。
ちなみに2はCEFRのA1に相当、3が英検準2級相当と書かれている。
4択問題が掲載されており、解答用紙を切り取ることができるので、生徒に提出してもらい授業後に教員が答え合わせをする。
解答配布後に復習を兼ねてもう一度音源を聴き、必要に応じてポイントを解説する。【指導する上での工夫】
Listeningに関しては本書で十分賄うことができるので、オリジナル教材やプリントを作成することはなく、基本的にはテキストに監修されているものを最大限に使用し進めている。Q. 使ってみた結果
高校3年生の共通テストにおけるリスニングの点数がリーディングに比べると高く、全国偏差値も上がった。生徒が授業以外で積極的に取り組んでいる姿は正直見えづらいが、本書と連携してはいないがスタディサプリを導入しており、それとの相乗効果もあるようにも感じる。
Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒
テキストのレベル選びで、どの学校・クラスでも使えると感じる。
ちなみに本校では2、3を使用しているが、英検3級合格を目指す生徒がついていけない様子はなく、一方で準1級を受けられるレベルの生徒が極端に退屈している様子もない。取り組めている印象だ。
Active Listening 3 SECOND EDITION 音声配信対応版 本冊
第一学習社
- 新潟清心女子高等学校 W先生
- 新潟清心女子高等学校
プロフィール
新潟清心女子高等学校への勤続25年。現在は高校3年生の学年主任を務めている。カトリックの女子校のせいか、英語を頑張りたい!という気持ちで入学してくる生徒が多く「英語を好きでい続けられるような授業」を心掛けている。