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CNN Workbook Extended Course 2021

最終更新日:2022年2月23日

おすすめしたプロフェッショナル

Yaz Izak 先生 / 東海学園高等学校 国際 留学コース 主任 勤続16年

目次

  • CNN Workbook Extended Course

CNN Workbook Extended Course

朝日出版社

おすすめのポイント

Q.良かったところ

CNN Workbook Extended Courseは、臨場感あふれる英語ニュースの動画、音声、スクリプトを使用して、受信→思考→発信の流れで4技能5領域の学習が可能となる教材であり、2022年度から実施される高等学校における学習指導要領の方向性に合わせた指導がすぐに教室で実践できます。本校では留学コースの副教材として使用しています。

実際に起こったニュースを授業で使用するため、日常的な話題や社会的な話題について、英語で伝え合ったり、情報や考えなどの要点や詳細を共有したりする力を養うという「思考力、判断力、表現力などの能力等」の育成に関わる指導が可能となります。

また、ニュースの背景にある文化に対する理解を深め、ニュースの当事者、聞き手や読み手に配慮しながら書く、話すといった主体的・自律的なコミュニケーションを図ろうとする態度を養うことができます。本教材を使用して、こうした学びの過程を実現することが、外国語教育における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善につながるのではと考えます。

英語によるコミュニケーションの中で物事を捉える視点や考え方にフォーカスし、社会や世界との関わりの中で事象を捉えたり、英語やその背景にある文化を理解することができる力、思考・判断して目的や場面、状況等に応じて情報を精査して意見を述べたり、課題を見いだして解決策を考えたり、身に付けた知識や思考力を使用する力、自分と社会、世界の在り方を主体的に結び付ける力、これらの力を伸ばせる環境を学習者に提供していくことがこれからの学校の役割の1つであり、その環境を生み出すきっかけとなるのが本教材であると考えます。

また、ダウンロードできる付録の中には、CNN English Expressから更に20もの初見のニュースのデータと音声データがあるため、授業内での使用頻度が高く、早くWorkbookを終了してしまっても、この追加のニュースを使用することができ、CNN English Expressへのスムーズな移行が可能となるのではと思います。

Q.困ったところや改善してほしいところ

CNNは全世界20億人が視聴する世界最大級のニュースチャンネルであるのだから、そのCNNネットワークを生かした活動が組み込まれていると更に良い教材になるのではと考えます。

例えば、教材で1つのニュースを学習し、世界のニュースを自分ごととして捉え終えた後に、ニュースの関係者、関係する企業、団体、機関などに対して、学習者の意見として書いたライティング、スピーチ動画、プレゼンテーション動画などを送ることができるような仕組みを作ってもらえればと考えます。具体的には、それぞれのLesson毎についているQRコードを読み込み、CNNのWebサイト内にある特別ページにアクセスし、ライティングやスピーチ動画などの学習者のアプトプットしたコンテンツをアップロードすれば、ニュースの関係者、関係する企業、団体、機関などにCNNが送り届けてくれるという仕組みです。教室での学びと現実社会とを結びつけて、社会や世界と関わりを持ち、社会に開かれた学びが実現するきっかけになるのではと考えます。

Q.導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

留学を目指す生徒たちにオーセンティックな英語教材を与えたいと考え、TEDやCNN10などを元に作成して授業内の帯活動として行っていました。動画やスクリプトを探して教材化していくことがとても大変だったのですが、英語学習用に作られたCNN English Express(リスニング教材)を数年前から使用し始め、使い勝手の良さを実感していましたので、高校の授業に特化されて作られている本教材を導入しました。

ニュースそのものの動画やナチュラルスピードの音声だけでなく、教科書に付属されているCDのようにゆっくりスピードの音声や、ニュースの背景知識、省略されていない元のニュース原稿もダウンロードできるようになっており、4技能5領域の言語活動及び複数の領域を結びつけた統合的な活動につなげることができるようになっています。

動画、音声、スクリプトを使用して「聞くこと」「読むこと」を中心としたインプットする力を強化し、スピーチ、プレゼンテーションなどを通して「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」を中心とした表現力の強化させることができます。また、ニュース内容を元にしてディベート、ディスカッションなどの思考力を伴う言語活動を中心とする授業展開が可能となり、リスニング、リーディングで得た情報や考えなどをスピーキング、ライティングでアウトプットするといった統合型の言語活動を行うことができます。

 

・問題/課題:

オーセンティックな英語教材を使用しての学習が必要だと考えてきましたが「これ!」という教材に出会えていませんでした。授業をカバーするために教材を自ら作成しており、時間や労力がかかっていました。

また、「ネイティブの先生たちとのコミュニケーションをより活発に、スムーズにして、もっともっとネイティブの先生たちとの話すハードルを下げてあげたいという課題」を持っておりました。英検3級から2級の生徒が新入生として入学してくるため、「ネイティブ担任の言ってことがわからない」「自分の英語力は低すぎる」と、入学してきたことに不安を覚える生徒が4月には多くおります。そういった生徒の不安をできる限り早く解消してあげれられることができればと考えておりました。

 

・状況(クラスの人数やレベル):

1年生の1月から2年生の1月までの1年間をカナダの公立高校で過ごす生徒たちであるため学習意欲は非常に高いのですが、TOEICスコアでは300点から700点と生徒間との英語技能に大きな幅があります。一斉授業ではどのような技能レベルの生徒であっても、それぞれの英語力を向上させることができるような授業を行う必要があるため、本教材のように「最初は難しかったけど、トレーニングしたら授業の最後にはできるようになっていった」というものがとてもありがたいと考えております。

 

・他の類似教材ではなくなぜこれか:

語学学習者は自分の学びに貪欲であるため、自分の語学力を上げてくれそうなものには飛びついてしまいがちです。今では英語学習アプリやインターネットサイトが提供する学習者用のコンテンツは膨大に溢れかえっており、効果的な学習方法がしっかりと示されずに学習者の目に届いてしまいます。それらに挑戦してみたがあまり達成感を得られることなく途中で放棄してしまったという経験が多ければ多いほど、語学学習に対するモチベーションがどんどん下がってきてしまうのではと考えています。

本教材には良質の学習内容が使われており、CNN English Expressで長年培われてきた学習構成が学習者にも指導者にも使いやすく提示されています。学習者にとっては英語上級者に向かう学びを毎回毎回の達成感を得られながら進めていくことができますし、指導者にとっても、英語指導者のプロフェッショナルとしての授業がすぐにでも始められるようになっています。

Q.実際の使い方

Workbookにはニュース内容に関するfact-finding questionが3題、ニュース内容に関して自分の意見を書くessay questionが1題掲載されています。1レッスンに1つのニュースが紹介してあります。1つのニュースを帯活動10〜15分間で2回にまたがって進めています。

【授業1回目】

①1、2分程度のニュース動画を数回見て、大まかな内容に関する質問から細部に関する質問を、口頭でする

②動画を見ながらメモをとる

③メモした内容をもとにpair-share

④fact-finding questionをペアで話し合いながら解答

⑤「ゆっくりスピード(検定教科書付属CDのような音声)」を使用してリピーティング、シャドーイング、オーバーラッピング

⑥「ナチュラルスピード(ニュース動画と同じ音声)」を使用してシャドーイング、オーバーラッピング

⑦ニュース動画を見て理解できるようになったことを確認

【家庭学習】

①元のニュース記事でTimed Reading

②「ニュースの背景知識」を読み、essay questionに解答し自分の意見を書く

③「ナチュラルスピード」で読めるようになるまで音読練習

【授業2回目】

①空所補充型のディクテーションで音読練習の確認

②essay questionをペアに伝えて、内容に関してディスカッション

③ペアから聞いた意見を別の生徒に伝える

【家庭学習】

①essay questionの解答例を配布し、それに対するクリティカルな意見を書く

②「ニュース読み(ニュースキャスターのように読むこと)」ができるようになるまで音読練習

この教材を使用する1年生は高校生英語ディベート大会にも挑戦しているために、相手の言っていること聞き取り、メモをとって内容を考え、相手の意見にアタック(第1反駁)すること、また、相手からアタックされたことに対してディフェンス (第2反駁)すること、賛成側と否定側の意見をまとめて要約することを4月から鍛えていきます。

そのためにessay questionの解答例にある意見に対してアタックをする練習をしていきます。1学期末の頃からこのアタックが即興でできるようにトレーニングし始めます。2学期には「ニュース動画を見て、即興ディベート」、「背景知識を読んで、アカデミックディベート」という流れを作っていき、リスニングからスピーキング活動、ライティングで提出という授業構成を作っていきます。

Zoomを使用して高校生英語ディベートのオンライン練習試合を他校とも行っているため、授業内のディベート活動に対して意欲的に取り組みます。生徒は一人一台iPadを授業で使用しており、情報機器に慣れてきたらGoogle classroomでessay question、クリティカルな意見を書き、アプリの共同編集機能を使用して相手の意見にフィードバックを書きます。

軽めの活動で取り組めば1回の帯活動でも終わらせることもできます。また、しっかりと内容について深掘りしていくことで1時間、2時間と時間をかけて取り組むこともできます。授業内で行うことも家庭学習で行うことも非常にコントロールしやすいため、とても使い勝手の良い教材です。

 

・指導する上での工夫:

検定教科書に引けを取らないくらいの内容であり、世界のニュースを使用しているため内容を発展させた活動がたくさんできる教材です。そのため、授業内の帯活動という枠を超えてしまう恐れがあり、授業内での時間配分を考え、バランス良く指導ができるように工夫しています。

Q.使ってみた結果

本校には5名の英語ネイティブ教員がおり、留学コース生徒の教室に近いスタッフルームに常駐しています。また、ネイティブがホームルーム担任をしています。

本教材を使用し始めた年の生徒たちは、それまでよりもネイティブ担任の連絡や指示をしっかりと聞き取るようになったのではと思います。検定教科書付属CDの音声のような英語ではなく、ニュースのような生の英語のマネをするようなトレーニングを普段から重ねるようになり、英語ネイティブのイントネーションにより慣れているのではないかと思います。

本教材を使用して自信を持った生徒たちが、主体的、自律的に英語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を身につけているのは明らかなようです。

Q.利用が向いているクラスや生徒

世界のニュースというコンテントベースの教材でありながらも、スキルベースな活動が行いやすいように構成されているため、英語力そのものを向上させたい学習者にとってはとてもいい教材であると思います。

Q.あまり合わないと思うクラスや生徒

声を出したりするトレーニングをたくさん行う必要があるため、英語力を向上させることに興味を持っていない学習者にとっては手が出しにくい教材になるのではと思います。ニュースの背景知識や単語を先に与えるなどスキーマを活性化させてから行うと良いのではと思います。

この教材を詳しく見る
Yaz Izak 先生
東海学園高等学校 国際 留学コース 主任 勤続16年

プロフィール

東海学園高等学校 国際 留学コース 主任 勤続16年 留学斡旋業者を仲介せずに、学校独自でカナダの教育委員会と連携して1年間の留学ができるプログラムを運営しているため、比較的安価で留学を提供しております。昨年度はコロナ禍でほぼ全ての高校、大学が留学を断念してい…

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