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  • 豊富な題材と明確なユニット目標で、さまざまな場面を疑似体験しながら4技能を身に付ける

豊富な題材と明確なユニット目標で、さまざまな場面を疑似体験しながら4技能を身に付ける

最終更新日:2022年9月27日

おすすめしたプロフェッショナル

吉田美和子 / 鹿児島育英館中学・高等学校

目次

  • Enrich Learning

Enrich Learning

東京書籍

おすすめのポイント

Q. 良かったところ

ユニットごとに学習目標のスキルが書かれている。狙いがはっきり分かるので、教員が教えるにあたってしっかり観点を持って教えやすい。またきれいな写真が多く、扱われているジャンルも、新聞記事やパンフレット、Eメールやウェブページなど、豊富なので、生徒も興味を持ちやすい。

Q. 困ったところや改善してほしいところ

改訂前からあった形式のものも含め、これまであったワークシートや副教材のデータをすべて提供していただいているので、どれを使ったら良いか迷う。使う目的別に分類できると助かる。

本書のデジタル教科書は、ただ教科書のページがそのまま映っているだけなので、写真だけとか質問だけなどを映せるようになっていると、必要に応じて使い分けられる。教員と生徒が対話をしながら進めている、という教室の風景を想定して提供していただけるとより使いやすくなる。

Q. 導入の経緯や、本教材採用の意図と狙い

問題/課題:

教科書改訂に伴い、新たな教科書を選定するに際し、「4技能をもっとも伸ばせる教科書を選びたい」という大前提があった。

本校(中高一貫校)中学の特進コースではケンブリッジの『Uncover』を使っており、その教科書が4技能を教えるうえですごく良いと感じていた。本書もUncoverと同じような構成で、1つのユニット内で4技能すべてが指導できる構成になっている。

昨年度まで使っていた『Prominence』は長文がメインで、それに対する文法やComprehensionが付いていたが、Speakingをさせるためには追加でいろいろ教材を作らないといけなかった。本書は教科書をそのまま使えばアウトプット活動まで行えるので、とても教えやすい教材だと思う。

 

状況(クラスの人数やレベル):

高校は1学年に1クラス(定員40人。現在は20人程度)の少人数教育なので、一人一人と深くかかわれる。

1クラス25人を、英語の授業ではさらにレベル別に2つに分けて、1クラス10人程度で行っている。上位層は英検2級~準1級程度、下位層は英検3級程度のレベル感。

 

他の類似教材ではなくなぜこれか:

写真がきれいでとても見やすい。またいろいろな題材が扱われている。例えば、リスニング問題では、ラジオや校内放送があったり、リーディング問題では、雑誌や新聞、ブログの記事などいろいろなタイプのものがある。長文の長さも200語程度のものから500語以上のものまでさまざまである。生徒がただ教科書を読んでいるという感じではなく、その場面ごとに疑似体験をしているような感覚で教材に向き合うことができる。

Q. 実際の使い方 (どこを、どの程度のペースで等)

教材の構成(全体構成、ページ構成):

全部で8ユニットあり、各ユニット15〜16ページくらい。(巻末資料も含めると196ページ)

各ユニットは以下の流れで構成されている。

  • Warm-Up(導入部分。トピックに関する写真と選択肢を見ながらクイズに答える) ー1コマ
  • Listening1(トピックに関する日常会話)                    
  • Reading1(メインの本文。トピックに関する500語~700語程度の文章を読む)ー2コマ
  • Grammar&Comprehension                  
  • Retelling(本文の内容理解を深め、アウトプットにつなげる)  ー2コマ
  • Listening2& Reading2(同じトピックを使った異なるジャンルの短い会話や文章)ー2コマ
  • Unit Activity(ライティングやプレゼンなどアウトプット活動)ー1コマ

 

進め方(年/学期単位、授業単位):

1ユニットにつき50分授業の8時間(1週間4コマ×2週間)で扱い、1年で8ユニットを終わらせる。

まず、毎回の授業の最初に帯活動で5分間のSmall Talkを行う。これまでも、英語の雰囲気を作るため授業の冒頭に行っていたが、「今週末は何をする?」など何でもない会話が多かった。しかし本書にしてから、各ユニットの目標がはっきりしているので、その点を意図的に強化する会話を織り交ぜている。例えばユニット1は「数字を聞き取る」という目標があるので、Small Talkの話題にも数字を使ったものを入れる。

その後、上記のとおり教科書に沿って扱っていく。

授業は、教員が生徒へ質問することで進んでいくイメージ。教科書にある質問について、生徒一人一人がまずは考え、その後グループやペアで話し合い、その後クラスでシェアする。教科書に沿って扱えば、教員が話す時間が少なく、生徒に活動させることができる。

例えば、導入の「Warm-Up」の部分では、絵を見て、クイズを出して考えさせる。ユニット1は「1秒間に起こっていること」というテーマで、「ウサギの心臓は1秒間に何回動いているか」「日本では1秒間にどれだけの食べ物が廃棄されているか」などのクイズがあり、ペアで話し合う。

Reading1はユニット内で一番大きなメインの部分なので、2~3時間程度かけて扱う。Reading部分の進め方は以下のとおり:

  • 新出語句の発音確認
  • 素材(新聞・小説・エッセイなど)カテゴリーについて確認
  • 教員の質問で読み進めていく

           ・What’s the title of this passage?

           ・Can you guess the main topic of this passage?

           ・Do you think what happen in the next paragraph? など

  • 基本的な生徒のアクティビティ:

   ①質問について考える(個人 → ペア・グループ → クラス)  

   ②各自本文を読む

   ③質問の答えを確認(個人 → ペア・グループ → クラス) 

  • 内容理解が不十分な場合:

   ・ペアでパラレルリーディング

   ・パラグラフの構造の確認 など

 

授業はほぼAll Englishで行っているが、文法の部分だけは日本語での説明も加え、しっかり理解できるようにしている。

毎回の授業の終わりには、その日の学習のReflectionやOpinionを発表するSpeaking活動を行っている。その時使った表現を積み重ねていけば、ユニットの最後に行うアウトプットに向けて準備をしているような感じ。今までの教科書でも、ユニットの最後にプレゼンを行うことがあったが、生徒はそこになって初めてプレゼンを作り始めるのでハードルが高くなる。しかし本書は、教科書の順番にやっていけば最後のプレゼンに生かすことができ、プレゼンに対する生徒のプレッシャーは少ない。

プレゼンは、ただ作った原稿を読むのではなく、クイズ形式で発表者と聞く側の生徒がお互いに会話をしながら進める形で行う。ユニットの導入で行ったクイズのやり取りがここでも生かされることになる。

 

指導する上での工夫:

すべての項目で、ペア活動に入る前に、まずは生徒一人一人に考えさせる時間を取る。一つ一つの質問に自分で考えて答える習慣を付けることにより、いろいろな題材に対して自分の意見を持てるようになる。

最初は「考える」事ができない生徒もいるが、ノートにブレインストーミングを書きだす活動を通して、徐々に自分の考えをしっかり持ち、そうすると、それを相手に伝えたくなる。ペア活動では、自分の伝えたいことを言うだけではなく、必ず相手の意見も聞くように指導している。

Q. 使ってみた結果

4技能を伸ばす新課程の「評価」では「テストに教科書の本文を使わない」という方針だが、それができるのか不安だった。しかし実際にやってみたら、英語が得意な生徒と苦手な生徒の点数差が狭まった。今までの評価では、ただ「覚えたこと」を回答し「記憶力の良い子」が良い点を取れていたということに気づいた。今は、授業でやったことが実力として、著しい変化ではないが、少しずつ身に付いていたという実態が明らかに見えてきた。

Q. 利用が向いていると思われる学校・クラス・生徒

どの層にも使い方によっては使えると思うが、特に会話重視で、実際に生徒に英語を使わせたいというクラスにはお勧め。

Q. 個人的にあまり合わないと思う学校・クラス・生徒

会話型なので、40人以上などあまり大人数のクラスでは指導が難しいと思う。また、共通テストに向けた指導ではない。ただ、いろんなジャンルの話題に触れられるので、そういう意味では共通テストの長文問題にも慣れさせることができるかもしれない。

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吉田美和子
鹿児島育英館中学・高等学校

プロフィール

学校法人 日章学園 鹿児島育英館中学・高等学校 英語科主任 大学卒業後、現在勤務する日章学園の専門学校で海外大学留学コースを10年間担当。海外大学への編入プログラム・ワーキングホリディビザを使った海外研修プログラムの構築・運営を担当。同学園内の鹿児島城西高等学…

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